小物

カマルドリとモレの修道院キャンディの歴史。缶も素敵です!

関連キーワード

出典:https://www.instagram.com/p/CPl9I8_FRP7/?img_index=3

修道院発祥のお菓子には、有名なものがたくさんあります。今回は、イタリアのカマルドリと、フランスのモレ・シュール・ロワンの修道院で作られてきたキャンディをご紹介します。缶のデザインもステキですよ。

修道院薬局で作られてきたカマルドリの修道院キャンディ

イタリアのトスカーナにあるカマルドリ修道院で作られているキャンディは、修道院発祥のお菓子の中でも特に古い歴史があります。西暦1012年、修道士の聖ロムアルドがカマルドリ修道院を創設し、1048年に世界最古の修道院薬局が作られました。当時は修道士たちが薬草園のハーブの育成や養蜂を行い、ラベンダーやローズマリー、セージなどのハーブをオイルや軟膏に配合していたといいます。また、砂糖やアルコールも薬と考えられ、薬草を使ったシロップやリキュール、キャンディなどが作られました。

その中の一つである「カマルドリの修道院キャンディ」は、現在も伝統のレシピに基づき修道士によって作られています。フレーバーはミックスベリーやプロポリスなど5種類。修道院で作られたマヨルカ焼きの薬壷を見てデザインされたという、可愛らしいブルーと白の缶に入っています。手のひらサイズの缶なので、キャンディを食べた後は小物入れなどとして活用できます。

ルイ14世も好んだシュクルドルジェ

出典:https://www.instagram.com/p/Cbp1rwxIzsi/

フランスのモレ・シュール・ロワンという小さな町にある修道院では、1638年に大麦のキャンディ「シュクルドルジェ」が生まれました。正式名称は「モレの修道女のシュクルドルジェ(Sucre de Orge des Religieuses de Moret)」です。痛みを和らげるために作られたこのキャンディは、大麦と甜菜糖由来の砂糖のみを原材料とし、一粒口にすると穏やかな甘みが広がります。ルイ14世も好んだといいますが、1792年、フランス革命の混乱により修道院でのキャンディ製造は中止されました。しかし、大麦の煮汁と砂糖を煮詰めるレシピは受け継がれ、今も昔ながらの方法で作られています。また町にはミュージアムも建てられました。

カマルドリのキャンディと同じく、こちらの缶もとてもチャーミングです。缶の蓋に描かれている天使の絵は、「ノートルダムの天使」と呼ばれた修道女たちを称えたもので、サイドには黄金の大麦が描かれています。また、缶の裏側は青を基調とした風景のデッサンで彩られています。直径5cmほどのサイズの缶は、ピルケースにしてもよさそうです。

まとめ

ヨーロッパの修道院で生まれた二つのキャンディは、どこかノスタルジックでほっとする味わいです。缶のデザインもステキで、思わず手に取りたくなるキャンディです。
  • Facebook
  • Twitter
  • hatena

    ▲ページトップ