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イタリア職人の工芸技術から発達したシャドウボックスとは?

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何枚もの紙を貼り重ねて作る「シャドーボックス」。難しい工程がなく、初心者でも始めやすいクラフトです。
今回はシャドーボックスの起源や作り方をご紹介します。

シャドーボックスとは

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シャドーボックスは同じ絵柄の紙を切り抜いて重ね、立体的に仕上げるアートです。「デコパージュ」と呼ばれる技法の一つで、これはフランス語で「切り抜く」ことを意味する「デクペ」が語源となっています。シャドーボックスは紙を重ねていくことで、陰影がついて立体感が出るのが特徴でシャドーアートとも呼ばれます。

シャドーボックスの起源

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ヨーロッパでデコパージュが発達したのは17世紀のこと。当時、東洋の漆家具が西洋に渡り、上級貴族の間で人気となりました。しかし、非常に高価なうえ数も少なかったため、イタリア・ヴェネチアの家具職人は、絵を切り貼りしてその上に漆を塗り、同じようなものを作り始めました。

また、裕福な人々は家具や壁、天井などを装飾するために優れた芸術家を雇っていましたが、その数は少なく、多くの人にはその余裕もありませんでした。そこで、芸術家の絵を切り取って糊で貼りつけ、漆で覆って原画に似せるという装飾技法が開発されたのです。これがデコパージュの起源で、それが後にアメリカに伝わり、現在のシャドーボックスに発展していきました。

シャドーボックスの作り方

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シャドーボックスを作る際は細かい作業が続きますが、特別な技術は必要ありません。ここからはシャドーボックスの作り方を説明します。

1. 好みの絵を数枚用意し、パーツごとにナイフでカットします。最初はシンプルな絵柄のものを選び、切れ味のよいナイフを使うのがきれいに作るコツです。

2. パーツの色に合ったマーカーでふちを塗り、断面を目立たなくします。

3. 断面がめくれるのを防ぐため、モデラー(またはスパチュラ)などを使って丸みをつけます。一手間かけることで、さらなる立体感も生まれます。

4. 台紙に一枚目の絵を貼り、切り取ったパーツを接着剤で貼り重ねていきます。立体的に見せるため、絵の中で奥にあるパーツの枚数は少なく、手前にあるものはたくさんの枚数を重ねていくことになります。

5. できあがったら、額などに入れて部屋に飾りましょう。

まとめ

シャドーボックスは作る工程がシンプルで、手軽に始められのが魅力です。額に入れると見栄えがするので、家に飾るのはもちろんプレゼントにもおすすめです。
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