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たくさんの驚きが待っている“日本の最も美しい場所”に選ばれた山口県・元乃隅稲成神社

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山口の地で1955年に建立された「元乃隅稲成神社(もとのすみいなりじんじゃ)」。その壮大な景観は他に類を見るものではなく、パワースポットとしても人気がある神社のひとつです。今回は、そんな山口県に位置する「元乃隅稲成神社」の歴史や魅力とともに多くの驚きについても紹介していきます。

きっかけは「お告げ」。「元乃隅稲成神社」の魅力について

「元乃隅稲成神社」建立のきっかけは、一つの「お告げ」によるものだと言われています。1955年、地元の網元だった岡村斉(おかむらひとし)さんの枕元へ白狐が現れ、過去から続くかかわりを述べたそうです。その後白狐は「吾をこの地に鎮祭せよ。」と岡村さんに告げたことがきっかけになり、「元乃隅稲成神社」が建立されました。

「元乃隅稲成神社」は島根県津和野町の太鼓谷稲成神社から分霊された神社です。「稲荷」と「稲成」、読み方は「いなり」と同じですが、全国に「稲荷」の名を持つ神社は4万以上あるのに対し、「稲成」は2つのみとなっています。こちらは商売繁盛や大漁、海上安全のほか、良縁、子宝、開運厄除、福徳円満、交通安全、学業成就、願望成就の大神としてまつられています。主祭神は宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ=日本書紀では倉稲魂神とも)という、狐の神様だけあって、裏参道の鳥居には狐の石像を見ることができます。

海外からの観光客も多い「元乃隅稲成神社」

日本人もあまり知らない日本の絶景スポットや観光スポットを、なぜか海外の方が良く知っている、という現象も多く起きています。実は「元乃隅稲成神社」もそのひとつ。アメリカのニュース専門放送局であるCNNが、ウェブ上で発表した「Japan’s 31 most beautiful places」つまりは“日本の最も美しい場所31選”に選ばれたことで人気を博すこととなりました。“日本の最も美しい場所31選”では、「元乃隅稲成神社」のほかに、日本人なら誰でも知っているであろう「金閣寺」や「鳥取砂丘」、「厳島神社」などが紹介されており、多くの日本国宝や世界遺産と肩を並べることとなったのです。

これにより一気に話題性も集めた「元乃隅稲成神社」。果たしてその絶景とはどんなものなのでしょうか。

続く鳥居は圧巻の一言

「元乃隅稲成神社」の見どころの一つに、長く続く鳥居が挙げられます。朱色の美しい鳥居たちは昭和62年から10年間かけて奉納されたもので、断崖に沿って100メートルもの距離に設置されています。この鳥居は、当初参拝者に奉納されており、1本25000円ほどだったそうです。しかし設置場所も限られていることから、縁起の良い123本で奉納は終了されました。今でも鳥居1つ1つに、奉納者の名前が刻まれています。

龍宮の潮吹側から崖に沿って鳥居が設置されている様は、圧巻の一言です。また、季節に応じて鳥居を囲む風景も変わってくるので、1年を通して絶景を楽しめるスポットとも言えます。現在は、赤い鳥居をくぐることが一大観光となっており、休日は特に多くの観光客がこの地を訪れ、鳥居をくぐっているそうです。

崖となっているほか、段差もあるのでスニーカーなど歩きやすい靴で参拝することをおすすめします。天気が良ければ特に、絶景を楽しみながら海風も感じることができますよ。

一方で、足が不自由な方や、お年寄りの方は参拝が難しいかもしれません。

新感覚!?頭上に投げる賽銭箱も魅力

「元乃隅稲成神社」の見どころは、もちろん美しく並ぶ鳥居だけではありません。鳥居と同じく人気を誇るものとして、賽銭箱があります。

「元乃隅稲成神社」の賽銭箱はどこにあると思いますか?ふつうは賽銭箱と言われると、神社の正面の設置されており、軽く投げてお賽銭を入れますよね。しかし「元乃隅稲成神社」の賽銭箱は、軽く投げるどころでは全く届かない場所にあります。

神社の裏参道出口には、5メートルもの大きな鳥居が設置されています。実はこの鳥居の上部に、賽銭箱が取り付けられているのです。これは宮司さんのアイデアで取り付けられたそうで、わざとサイズも小さくなっています。かなり上の方にあるので、上へ投げ入れないと、賽銭箱にお賽銭が到底届きません。ちなみに賽銭箱に見事お賽銭を投げ入れることができると、願いがかなうとされています。夢中になってお賽銭を入れようとするのは良いですが、入らなかったお賽銭は頭上から落ちてきますので、注意しましょうね。

こちらの賽銭箱は、テレビ番組「ナニコレ珍百景」でも紹介されました。このように、「元乃隅稲成神社」はそのお賽銭箱の位置から、日本一お賽銭を入れるのが難しい神社としても有名になっているのです。
山口県にある「元乃隅稲成神社」は、日本国内外問わず人気が高い観光スポットとなっています。ぜひ一度足を運んでみてください。
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