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創業300年を誇る老舗「青木酒造」、銘柄「鶴齢」へのこだわりとは

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画像出典:青木酒造株式会社


「鶴齢」の銘柄で知られる青木酒造さんは、日本一のコシヒカリの生産量を誇る新潟県南魚沼市に蔵を構えています。
数々の受賞歴も持つ青木酒造さんは今年で創業300周年、長きにわたり銘酒を生み続けてきた老舗の酒蔵として、地元でも愛されている青木酒造さんと「鶴齢」を今回は紹介していきたいと思います。

1717年創業の老舗・青木酒造

画像出典:青木酒造株式会社


江戸時代の真っただ中、享保年間の1717年に創業したという青木酒造さんは、全国的に見ても老舗中の老舗酒蔵と言えるでしょう。そんな青木酒造さんが蔵を構えているのが、戦国武将である直江兼続や上杉景勝の出身地としても有名な新潟県南魚沼市。日本有数の豪雪地帯としても知られる新潟県南魚沼市は、冒頭でもふれたように日本一のコシヒカリの産地でもあります。日本百名山に名を連ねている巻機山を臨み、魚野川と登川の清流が流れる自然豊かなこの地では、四季折々の自然景観も楽しめると言うことで、県内外からの観光客も多く訪れるとか。このような自然あふれる南魚沼の地で、青木酒造さんは現在2000石ものお酒を冬の期間だけで仕込んでいるそうです。

青木酒造さんの酒造りに対するこだわり

画像出典:青木酒造株式会社


青木酒造さんでは、雪国ならではの味を目指し、お米の特徴を捉えた酒造りを心がけているそうです。また、青木酒造さんが最も大切にしているのが「和合」ということ。これは杜氏や蔵人、お米の栽培農家といった「造り手」と、お酒を販売するお店や料理店などといった「売り手」、実際にお酒を飲む「呑み手」が和合することがあってこその酒造りだという考えから生まれているそうです。

また、青木酒造さんが蔵を構える南魚沼市塩沢地区は、特に上質な水が流れる地帯であるようです。そんな青木酒造さんでは、あくまで手造りのお酒にこだわりながら、上質なお酒を醸造するために惜しみなく設備投資も行っているそうです。一例を挙げれば、全国の酒蔵でも数台しか置かれていないという最新の製麹機、5台もの瓶貯蔵用の大型冷蔵庫、すべてのタンクへの冷水ジャケット装着などなど・・・。伝統も大事にしつつ、日本酒の品質向上に努めるという、青木酒造さんの飽くなき日本酒への追求心が窺えますね。

また、青木酒造さんが手掛ける「鶴齢」は、現在地元で70パーセント以上もの消費を誇るようです。そもそも新潟のお酒と言われると、「端麗辛口」のイメージが強いと言う人が多いかと思いますが、「鶴齢」はその常識には当てはまりません。端麗でありながらお米の旨みを楽しむことができる「鶴齢」は、雪国で厳しい寒さのもと、汗をかきながら作業する地元の方々に向けたお酒であるとも言えます。しかし最近は地元だけでなく、県外への流通の確率も図っていると言われている青木酒造さん。新潟県外で「鶴齢」をよく見かけることができるようになる日は近いかもしれませんね。

「鶴齢」の多彩な商品ラインナップ

画像出典:青木酒造株式会社


最後に、多彩なラインナップを展開している「鶴齢」シリーズの中から、おすすめのものをいくつかピックアップして紹介していきたいと思います。

「鶴齢 純米大吟醸 東条産山田錦37%」・・・兵庫県東条産の酒造好適米「山田錦」を精米歩合37パーセントまで磨き上げ仕上げた純米大吟醸酒。「鶴齢」の銘柄の中では最高級品となります。エレガントな香り高さと滑らかな口当たり、上品な甘さが楽しめる珠玉の一本。豪華な桐箱入りなので贈り物としても最適です。1.8リットルおよそ10500円~のご案内となります。

「鶴齢 純米酒 しぼりたて」・・・「鶴齢」の冬限定販売品であるしぼりたて生酒。新酒ならではのフレッシュな風味と原酒ならではの濃厚な味わいが楽しめる一本。1.8リットルおよそ2600円~のご案内となります。

「牧之(ぼくし) 大吟醸」・・・毎年秋に1回だけ販売される限定商品。兵庫県特A地区の最高品質と名高い酒造好適米である山田錦の特上・特等米のみを使用し、贅沢に仕上げた一本。全国鑑評会へも出品されているお酒で、フルーティーで華やかな吟醸香と滑らかな口当たりが楽しめます。1.8リットルおよそ11000円~のご案内となります。

「鶴齢の梅酒 純米吟醸仕込み」・・・日本酒・梅酒好きにはたまらない、青木酒造さんが手掛ける極上の梅酒です。「鶴齢」の純米大吟醸の原酒と、名立産、田上産の厳選した「越の梅」をふんだんに使用して仕込んだ、うまみと梅の酸味が口の中に広がる逸品。上品な甘さと少しの酸っぱさが魅力の、青木酒造さんでしか味わえない梅酒となっています。1.8リットル2900円~のご案内です。

新潟の銘酒「鶴齢」をぜひご賞味ください

いかがでしたか?長い歴史を重ねてきた青木酒造さんを代表する銘柄・「鶴齢」は、地元を中心に愛され続けている銘酒と言えます。機会があれば、寒さ厳しい新潟県南魚沼の地で味わってみるのも良いですね。一方で、今後シェアが広がれば、県外でもいただく機会は増えるかもしれませんので、ぜひ随時チェックしてみてください。
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