梅酒も人気！新潟の地酒「越乃景虎」の魅力とラインナップについて

諸橋酒造さんは弘化4年（1847年）に創業して以来、今に至るまで新潟県長岡市（旧栃尾市）に蔵を構えている老舗の酒蔵です。栃尾市は四方を山に囲まれた自然豊かな地域でもあり、新潟でも有数な豪雪地帯でもあります。また、歴史的な遺産も多く残されている地域でもあり、戦国時代の名武将でもある上杉謙信が幼少期を過ごした場所としても知られています。さらには上杉謙信はこの地で「座」を開き、米作を奨励したきたとも言われており、名実ともに所縁が強い地域とされているようです。

諸橋酒造さんが手掛ける「越乃景虎」は、そんな上杉謙信の元服前の名前である「長尾景虎」の名にちなんで命名されたとか。「越乃景虎」は、今でも栃尾市に数多く残っていると言われている上杉謙信の事跡とともに、現在に至るまで愛され続けてきた歴史ある銘酒でもあると言えるでしょう。

有数の豪雪地帯であり、冬は凍えるような寒さに見舞われる長岡市。
しかしそういった環境だからこそ、日本酒造りには適していたのかもしれません。例えば山に積もった雪は長い年月をかけて地中を抜け、清涼な水として生まれ変わります。水は日本酒造りにとって欠かせない重要な要素のひとつ、全国に点在する酒蔵のほとんどは、お水にも並々ならぬこだわりを注いでいるようです。
そんな中、諸橋酒造さんでは全国名水百選にも選出されている「杜々の森」の湧き水と、自社の敷地内に掘られている横井戸の水を仕込み水として使用しているとか。どちらのお水も超軟水と言われるほど柔らかな水質ではありますが、特に敷地内の井戸からくみ上げたお水は硬度0.47という全国的にもまれな軟水なのだそうです。さらにこちらのお水は不純物が少なく、蒸留水に近い水質であることから、日本酒造りに活用することは難しいと言われています。熟練の技と経験を誇る諸橋酒造さんだからこそ使いこなせているのかもしれませんね。

また、「越乃景虎」では、超軟水を仕込み水として使用することでまろやかな口当たりながら辛口のお酒に仕上がっているそうです。実際に「越乃景虎」はそのほとんどが辛口のお酒に仕上がっていますが、単に「辛い」だけでなく、優しい口当たりも楽しめるというのは「越乃景虎」ならではの特徴なのかもしれませんね。

最後に、「越乃景虎」として展開されている商品ラインナップの中から、いくつかピックアップしてその特徴などを紹介していきたいと思います。

「越乃景虎　大吟醸　秘蔵雫酒」・・・越乃景虎の商品ラインナップの中でも特に最高峰を誇る1本。酒造好適米として評価が高い「山田錦」を使用し作り上げた大吟醸酒をさらに最低3年以上冷蔵庫で長期貯蔵し熟成させています。名実ともに贅沢なお酒であり、価格も1800mlあたりおよそ21600円とかなり高額で販売されています。

「越乃景虎　名水仕込み　大吟醸」・・・日本名水百選に選ばれた「杜々の森」の湧き水をくみ上げ、仕込み水として使用した大吟醸酒。超端麗に仕上がっているので、辛口好きな方には特におすすめです。1800mlあたりおよそ8640円でのご案内となっています。

「越乃景虎」には上記で紹介した以外にももちろんさまざまな日本酒が展開されていますが、実は日本酒以外の商品として梅酒も販売されているようです。

「越乃景虎　梅酒」・・・「越乃景虎　龍」を使い、諸橋酒造さん独自の秘伝の方法で作り上げられてた梅酒。梅の酸味と風味、すっきりとした口当たりが楽しめます。
1800mlあたりおよそ2592円で販売されている季節限定商品となります。

「越乃景虎　梅酒　かすみ酒」・・・「越乃景虎」の梅酒とにごり生酒を融合させた梅酒です。梅のすっきりとした酸味と、にごり生酒の旨みと風味が同時に楽しめます。
1800mlあたり2726円での販売となっていますが、季節限定なうえ人気商品なので、売り切れ必至のようです。

梅酒はロックでもソーダ割でも楽しめるそうです。日本酒があまり得意ではないという方は、ぜひ梅酒から「越乃景虎」の世界を体験してみてください。

いかがでしたか？
「越乃景虎」には常時販売されている商品のほかに、季節限定商品として生酒やひやおろし、原酒なども販売されるときがあります。
お目当ての商品がある場合は諸橋酒造さんのホームページや正規販売店のホームページなどをチェックしておくことをおすすめします。ぜひ参考にしてください。