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陸奥田心の蔵元「八戸酒造」で醸造される「陸奥八仙」は種類も豊富!

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東北地方に点在する多数の酒蔵の中でも、特に古い歴史を持つ八戸酒造さん。
受賞歴も多い八戸酒造さんが手掛ける日本酒たちの中でも、10年ほど前から立ち上げられた「陸奥八仙」は日本酒ファンからの評価も高く、人気も博しているようです。今回は、そんな八戸酒造さんと銘柄「陸奥八仙」について、その特徴や魅力などを紹介していきたいと思います。

老舗中の老舗酒蔵「八戸酒造」

青森県八戸市に軒を連ねる八戸酒造さんは、1740年代創業という老舗中の老舗酒蔵です。およそ240年もの歴史を持つ八戸酒造さんならではの歴史あるレンガ造りの景観は、今も目に移すことができます。

始まりは江戸時代、初代である駒井庄三郎さんが近江の国を出て陸奥の地で酒造を始めたことからでした。その後は八戸酒造さんの代表銘柄である「陸奥男山」を掲げ、「良酒一念」の志で上質な日本酒造りを続けているそうです。

八戸酒造さんが手掛ける「陸奥八仙」

八戸酒造さんの代表銘柄でもあった「陸奥男山」に変わって新しい顔となったのが「陸奥八仙」です。「陸奥八仙」はおよそ10年前から立ち上げた新ブランドで、現在は生産石高200万石ほどの日本酒となっています。

そんな「陸奥八仙」を手掛けているのが、キャリア10年の伊藤賢一さんです。伊藤さんは30代ながら杜氏として日本酒造りの指揮を執っている方で、親子3代にわたって日本酒醸造に携わってきたという生粋の職人だそうです。「陸奥八仙」はそんな南部杜氏でもある伊藤さんを筆頭に、蔵のご子息である駒井秀介さん、4人の蔵人たちが誠心誠意込めて醸造していると言います。

地酒ファンの中では知った銘柄である「陸奥八仙」。もちろんその味も高い評価を得ています。実際に、数ある「陸奥八仙」シリーズの中でも「陸奥八仙 華想い40 純米大吟醸」は、平成28年度東北清酒鑑評会にて優秀賞を受賞しました。

そんな「陸奥八仙」のおいしさの元となっているものの一つに、青森県ならではの原料やお水があります。「陸奥八仙」では青森県で栽培・収穫された有機栽培米である「華吹雪・華想い」などをふんだんに使用しているほか、八戸の大地から湧き出た「蟹沢伏流水」という上質なお水を使っているそうです。そういったお米やお水へのこだわりと、南部杜氏の伝統的な技と手法を駆使して醸造された「陸奥八仙」は、まさに青森の地が育んだ極上の銘酒と言っても過言ではないと思います。

また、「陸奥八仙」という名へも思いが詰まっているようです。「八仙」とはそもそも八人の道教の仙人のことで、中国ではどんな階層の人にでも親しまれ受け入れられています。日本でいえば、七福神のような存在ですね。一方で、中国には、「酔八仙拳」という八仙たちがお酒に酔う姿を模したものもあります。これにはいろいろな逸話があるようです。「陸奥八仙」は酒仙の境地でお酒を楽しんでもらいたい、という思いから付けられたと言われています。ちなみに「酒仙」とは、世俗のことにとらわれることなく、心からお酒を楽しむ人のことを指します。地元でも日本中でも愛され続けている「陸奥八仙」ですから、酒仙の状態で飲んでいる人は、もう実際に数えきれないほどいるかもしれませんね!

「陸奥八仙」のラインナップいろいろ

最後に数ある「陸奥八仙」のラインナップの中から、いくつかピックアップして紹介していきたいと思います。

「陸奥八仙 ISARIBI 特別純米無濾過生原酒」・・・漁業が盛んな街である八戸ならではの魚介類に合うお酒をコンセプトに作られた、ISARIBIラベルの生原酒。年に一度だけ事前予約のみを受付け蔵出しされる限定もので、お米のうまみが最大限味わる辛口のお酒です。原料のお米には自社栽培米・契約栽培米である「華吹雪」を使用、精米歩合60パーセントで仕上げています。八戸港から見える漁火を描いたラベルも他には魅力を放つ1本です。1.8リットル2800円~のご案内となります。

「陸奥八仙 華想い40 純米大吟醸」・・・先述したように平成28年度東北清酒鑑評会で優秀賞を受賞した銘酒。フルーティーな香りと甘さ、まろやかな旨みが特徴の純米大吟酒で、かなりの人気だそう。青森県の吟醸酒用酒米である「華想い」をふんだんに使用し、精米歩合40パーセントにまで磨き上げた技ある逸品。八戸の名水である「蟹沢伏流水」も仕込み水として使用し、丁寧に醸し出しているそうです。1.8リットル7000円~のご案内となります。

「陸奥八仙 大吟醸」・・・2016年度「インターナショナルワインチャレンジ(IWC)」のSAKE部門で金メダルとトロフィーを授与された、「陸奥八仙」シリーズの中でも最高峰の銘酒。繊細な味わいとまったりとした甘みが特徴で、どんなお料理にも合うようです。1.8リットル6500円~のご案内となります。

今後も進化を期待したい「陸奥八仙」

いかがでしたか?寒さ厳しい八戸の地で、古くから愛され続けている八戸酒造さんの新たな挑戦でもある「陸奥八仙」。伝統の技を駆使した銘酒をぜひ一度ご賞味ください。
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