アマリリスを育てるコツ9ヵ条とは?

アマリリスの原産地はどこか知っていますか?中南米や西インド諸島の熱帯地域で育つ植物です。大きくて華やかな花を見ていると熱帯の花というのもうなづける気がしますね。20〜25度位の温かい気温を好むのがアマリリスです。

美しくダイナミックな花にはとても魅力があります。アマリリスの花を咲かせるための育て方のコツをまとめました。9ヵ条でご紹介します。

過湿と寒さに弱いアマリリスを育てる9ヵ条

アマリリスの育て方のコツ、9ヵ条でご紹介していきます。

1.球根選びが大事

アマリリスは、球根から育てるのがよい植物で、まず、いい球根を選ぶのがひとつのコツです。
球根は栄養源になるわけですから重くて中身が詰まったものを購入しましょう。2〜3月に出回る球根を大切に選びます。

2.過湿と寒さを避ける鉢植えがオススメ

アマリリスは、熱帯が原産地なので過湿と寒さに弱いと言われます。
日本の梅雨や冬は苦手と言われています。過湿や寒さを避け、移動できる場合は室内に移動できるような鉢植えがベストです。梅雨や冬以外は日当たりがいい場所で育て、夏は直射日光を避けるのが理想です。

3.球根を植えるときのコツも

球根を植える時期は3〜4月がオススメです。球根が地上に3分の1ほど上に出るように浅く植えます。アマリリスは球根が大きいですのでひとつの鉢にひとつの球根を植えます。アマリリスの花は花径10〜20cmの大きな花が咲きますのでひと株でも十分に楽しめます。

ここで、球根を植える際には少し注意もしましょう。球根を植えた後は10日間ほど水を遣らないようにし球根の根腐れを防止することが大切です。日の当たらない所にその間置いておきましょう。芽が出てくるまでは日に当てないで待つこともコツです。

4.水はけのよい土作りを

アマリリスは、過湿が嫌いなので水はけのよい状態を好みます。土の配合も水はけと通気性がよく、適度な保水性のある土にします。土を配合して作る場合は、赤玉土5、腐葉土4、パーライト1などの割合の配合がオススメです。
鉢も通気性のいい素焼きの鉢などを使いましょう。

5.控えめの水遣り

水遣りも控えめにやるのがコツです。開花するまでの水遣りは球根に当てないように注意をします。水は土にかけるようにしましょう。
また、秋以降からは水遣りを減らし、葉が黄色くなったら水遣りをやめましょう。冬の休眠状態に備えるようにします。

6.生育期には肥料を

肥料については、アマリリスは球根の栄養で花を咲かせますので、球根に蓄えがなくなり、球根が痩せてしまうと花を咲かせることができなくなってしまいます。そのために肥料をあげることが大切です。
特に春から秋の生育期には肥料をよくあげて元気な葉っぱを茂らせましょう。そうすることで葉も光合成を行い球根が太っていきます。

7.花が終わったら葉だけに

花が咲き終わったら花を摘みとっていくのもコツです。
また花が全て終わったら茎も根元から切ってしまいます。球根に栄養を取られてしまいますので、葉だけをしっかり育てていきます。葉は光合成をしますので残して翌年のためにしっかり球根に栄養を蓄えていくようにします。

8.休眠期のコツは

冬は休眠期にするために10度以下の低温にして休ませましょう。
室内などには入れますが、ある程度の寒さには当てるようにします。そうすることで春の気温の上昇とともにまた翌年生育するようになります。
多年草アマリリスの場合、翌年のために休眠期はしっかり休ませるのがコツです。

9.多湿になった場合などの病気に注意

アマリリスは、多湿な環境に置かれると「赤斑病」にかかります。赤褐色の斑点が花の茎や葉に出てきます。蒸れないようにすることや殺虫剤で予防することも必要です。

また、「白絹病」もあり、網目状に菌糸が張り枯れてしまいます。もし病気にかかった場合は、ほかの株に移らないように抜いて処分します。病気になったことで球根に負担を掛けないようにすぐに取ってしまいましょう。

以上がアマリリスを育てるコツの9ヵ条です。

育てるコツはアマリリスの特徴をよく知ること!

いかがでしたか。アマリリスを育てるコツ9ヵ条をご紹介しましたが、アマリリスは球根で育つということ、そして熱帯が原産で過湿や冬が嫌いであるということに特徴があるということが分かっていただけたと思います。

そのことによって球根に栄養を蓄えるにはどうしたらいいのかということや過湿や寒さ対策のためにどうしたらいいのかなどを考える必要がいろいろあります。球根の根腐れなどと言ったこともとても心配なことと言えるでしょう。

また、多年草と言うことで次に花を咲かせるための準備も大切だということが分かってきます。球根に栄養がなくならないようにいつも考えておくことも重要となります。

そうしたアマリリスの特徴を知ることで育てる際のコツも次第にわかってきます。
まずはアマリリスの特徴をよく知った上で育ててみてはいかがでしょうか。

とても大きなダイナミックな花を咲かせるアマリリスですから、ぜひお世話をして来年も大輪の花を咲かせたいものです。

アマリリスの魅力あふれる種類をまとめてみました!

アマリリスは、中南米や西インド諸島が原産地で大きなインパクトのある花が特徴です。直径10〜20cmはある花が印象的です。ヒガンバナ科で花は赤・白・ピンク・黄・複色など、さまざまな色で楽しませてくれる人気の花です。

また、現在は数百種類以上も品種があると言われています。ここではそんなアマリリスのさまざまな種類についてまとめました。それぞれに魅力にあふれたアマリリスです。
太い花茎が伸びていってその先に大輪の花を3〜4輪咲かせるのが印象的です。大きな球根ですと1つ植えただけで花茎が2〜3本出てきます。小さな球根でも1本出てくれば大きな花が咲きますのでそれだけでも十分見応えがあります。

巨大輪は20〜25cmにも!

アマリリスのなかでも巨大な花を咲かせる「キャンディーケーン」と言う、古くからある品種は、20〜25cmの巨大な花を咲かせます。想像しただけでもびっくりしますよね。巨大輪は、白い花に赤い色が透けたように線が入るものです。

「アップル・ブロッサム」と言う品種もほんのりピンク色がかった一重咲きでこちらも20〜25cmの巨大な花を付けます。草丈も70cmを超えるという大きなアマリリスです。熱帯の植物という感じの雰囲気がしますよね。

ルードリッヒ系は大輪で華やか

オランダの「ルードリッヒ社」で改良された品種も多く出回っています。
大輪アマリリスの系統で、「レッドライオン」は、巨大輪で真っ赤な花びらが印象的なアマリリスらしい存在感を示す花です。赤い顔をしたまさに大きなライオンのような存在感のある花です。「ハッピーメモリー」は、赤色の花の内側が黄色になっていて南国風の印象を受ける元気な色合いのアマリリスです。

また、「クリスマスギフト」と言った品種もあり、白ユリのように華やかで結婚式のブーケや切り花にもよく用いられる品種です。大きくて華やかですのでアマリリスはこうした使い方にもぴったりです。冬に咲くまさに「クリスマスギフト」のような美しい花です。

日本で開発、ガーデンオーケストラ系は寒さにも強い

アマリリスは本来寒さに弱いのですが、2007年に(株)サカタのタネが開発した中輪のアマリリスの系統が「ガーデンオーケストラ」です。

日本の気候にも合うように開発されています。土中温度がー5度でも育つことができ、庭植えしても大丈夫な品種です。通常のアマリリスは寒さに弱いので寒くなったら部屋に入れたりも必要ですが、この「ガーデンオーケストラ」ですとその必要があまりなくなります。

鮮やかな赤の「バレンチノ」や白とピンクの複色の「ベネット」、白い「スワンレイク」など清楚な花の品種もあります。

原種の「ヒッペアストラム属」やグリーン系、八重咲きも

ヒッペアストラム属「ソナチニシリーズ」は原種の特徴が残った変わった雰囲気の品種です。また変わったアマリリスと言えば、グリーン系の花を咲かせるアマリリスもあります。「ポラリス」「マジックグリーン」「パピリオ」「モカ」などといった品種です。

また、球根には八重咲が多いのですが、八重咲きのアマリリスとしては、「ブロッサムピーコック」と言った品種などがあります。花径15cmほどで八重咲きになり白地の花の縁が赤で彩られるかわいらしい印象のアマリリスです。

小輪で沢山の花が咲く品種も!

また、なかには10cmの花が4〜6個がひとつの茎に咲く「小輪系」と言った品種もあります。ユリのようなイメージでたくさん咲くものもあり、こちらも華やかです。

「トレシック」は、白と赤のコントラストが美しい複色の花が咲きます。「フェアリーテール」なども白地に赤の筋が入った複色の品種です。

こうして大輪から小輪までさまざまな魅力にあふれたアマリリスです。大輪は20〜25cmほどの巨大な花を咲かせ、背丈の高い草丈にスーッと巨大な花が咲く様子は圧巻です。小輪のアマリリスもひとつの茎にたくさんの花がたわわに咲き、インパクトがあります。

どちらのアマリリスも人気でアマリリスの愛好家もたくさんいます。多くの品種が開発されているアマリリスですので人が見たこともないような変わったものも発見することができるのも楽しみです。白地に赤の筋が美しく入っているアマリリスやグリーン系のアマリリス「パピリオ」、濃赤の「カルメン」などちょっと不思議なアマリリスを育てて見るのもいいでしょう。色で楽しむアマリリスもオススメです。

アマリリスの美しい花色を堪能するには

これは少し余談ですが、紙の上質紙の色の種類のなかで「アマリリス」という色があるのを知っていますか。赤が少し朱色がかった色です。確かにこの色を見て頂くと「アマリリス」を思い浮かべるような色です。

こうした花の色と大きさが特徴的なアマリリスの花をきれいに楽しむためには、昼夜の温度差がある方が色が鮮やかになります。

自然の気温の変化が花の美しさを決めます。こうしたコツを知っておくことでよりきれいな花色も堪能することができます。

環境も整えて大輪のアマリリスの美しい花の世界をぜひ堪能しましょう。
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