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多肉植物はどんな種類が人気?変わった種類は?

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多肉植物は、水遣りがあまり要らず育てやすい植物です。種類も豊富なのでとても今人気となっています。室内でも室外でも楽しめるのも魅力です。

多肉植物にはどんな種類があってどんな物を選べばいいのか、人気の物や変わった種類をそれぞれにご紹介したいと思います。種類を知ることで多肉植物の魅力をもっと感じることができます。

多肉植物の種類は多彩、育て方は簡単?

多肉植物は茎や葉に水を貯めることができるのが大きな特徴で、水遣りの面での育てやすさが人気です。

種類は、原種だけで15000種、園芸種も含めると20000種以上あると言われています。実際には南アフリカ、東アフリカ、中央アフリカ、メキシコ、マダガスカル、アラビア半島、カナリー諸島などの過酷な環境でも育っているために、葉っぱや茎、幹にとても個性的なものが多く、それらを多くの人が楽しんでいます。

そんなに多くの多肉植物の中で人気となっているのはやはり特に育てやすい品種です。それぞれに個性がありますので、好きな個性の多肉植物を見つけられるのもいいのではないでしょうか。

寒さに強い物もあり育てやすい美しい花びら型の「エケべリア属」

最初にご紹介するのは、多肉植物の中でも花のような形に葉がなる「エケべリア」です。葉が整っていて、葉に縁取りの色があるものなど、色も多彩できれいなため人気です。

冬に弱ってしまう多肉植物がある中で、春秋に生育期を迎える「春秋型種」の「エケべリア」は、夏にも冬にも比較的強くおすすめです。

1年中楽しみたい人には「エケべリア」はおすすめです。

柔らかい毛に覆われているなどフワッとかわいい「コチレドン属」

「コチレドン属」は夏型と春秋型がありますが、葉っぱが柔らかい毛で覆われていてフワッとしているのが女性にも人気の種類です。「福娘」、「熊童子(クマドウジ)」などが有名です。

乾燥には強いのですが、高温多湿には弱い種類です。葉っぱが粉を帯びているものなどがあり、梅雨時などの長雨には当てないようにします。葉に粉を帯びていたり毛があるために雨ざらしにはしないようにします。

梅雨にさえ気を付ければ水遣りが面倒な人やあまり家にいない人にもおすすめの品種です。

ぷりぷりとして育てやすく寄せ植えも多い「セダム属」

肉厚でプリプリした葉っぱがかわいいのが「セダム」です。「春秋型」で夏と冬は水を控えます。夏の水遣りが面倒な植物ですが、あまり水を遣る必要がなく育てやすく嬉しい「セダム」です。

高温多湿が苦手なので、蒸れないように注意をすることが必要です。比較的暑さ、寒さ、乾燥に強いためグランドカバーにされることもあります。プリプリとした丸い感じがかわいらしく「乙女心」や「玉つづり」など丸い葉は人気です。

また、「虹の玉」などは特に育てやすくなっています。寄せ植えなどにしたいなら「セダム」の寄せ植えは丸い葉っぱもかわいく赤や黄色の色もあり多彩で楽しめます。

丸みのある葉、淡いピンクや赤紫にほんのり染まる「パキフィツム属」

セダム」よりさらにぷっくりとした丸みのある葉っぱが特徴で、白いロウで覆われたようになっている品種です。葉が淡いピンクや赤紫色に染まります。化粧をしたように見えることから「月美人」、「月下美人ゲッカビジン)」などと美人の名前が付いた物もあり「春秋型」の品種です。

よく日に当てて育て水を掛け過ぎないのがコツです。寒さには弱いので冬は部屋で育てます。

「月兎耳(ツキトジ)」などかわいくて不思議な種類がある「カランコエ属」

「夏型」を中心に「春秋型」もあるのが「カランコエ」です。「月兎耳(ツキトジ)」などと言った種類もあり、うさぎの耳のようにフワフワしてかわいらしい葉が魅力です。こちらも寒さには弱い品種です。

変わった種類が多いのは?:垂れ下がる「グリーンネックレス」などが楽しい「セネキオ属」

バラエティに富んだ葉の形がある「セネキオ属」です。「グリーンネックレス」は「春秋型」です。他に「夏型」や「冬型」もありますが、主に春と秋が生育期のものが多い品種です。

グリーンネックレス」は垂れ下がりますのでハンギングで楽しむこともできて人気となっています。

砂漠で育ち日当たりが好きな変わった物が多い「クラッスラ属」

砂漠で育つ品種が多いだけに変わった形の物が色々あるのが「クラッスラ属」です。葉っぱがネックレスのように重なって高く育つものなどがあります。

有名な「金のなる木」もこの種類で蒸れを防げば育てやすい初心者にもおすすめの種類と言えます。

元々岩陰などに育つ人気の「ハオルチア」

光を当てると葉がレンズのようになって透明な瑞々しい感じの「軟葉系」と、葉が硬く爪のようになってゼブラ柄の葉が重なるかっこいいイメージの「硬葉系」がある品種です。岩陰などに自生し、直射日光は苦手です。

「春秋型」で育てやすく、葉の透明感のある感じや「十二の爪」などのゼブラ柄がインテリア性が高いため人気が高く育てやすい多肉食物です。

多彩な魅力の多肉植物、変わった種類もいっぱい

いかがでしょうか。これ以外にももっと変わった茎や根が特徴的に肥大した「コーデックス類」や「球形」、「タコもの」、「樹木型」、「花キリン」、「塊根性」など多種多彩な「ユーフォルビア属」、石ころのようにコロッとした変わった形の葉と色によって「生ける宝石」と言われる「リトープス属」など種々様々です。

まずは育てやすいものから育てていき、コツがわかってきたら変わった品種に挑戦してみるというのもいいのではないでしょうか。

多肉植物の変わった種類を育てよう!

多肉植物は、実は種類がとても多いことを知っていますか。変わった葉の形や茎の形も多く、2mの大きさになるものや3cmの小さい物など大きさも様々です。

多肉植物を育てようと思った方の中には、変わった多肉植物を育ててみたいと思う人もいるのではないでしょうか。変わった多肉植物もそれほど育て方が難しくはありませんので挑戦してみるのもおすすめです。

変わっていてかっこいい感じのインテリア性が高くて注目を集めている多肉植物もあります。変わった多肉植物の種類と育て方をご紹介します。

種類が多い「ユーフォルビア属」の中には不思議なものがいっぱい

多肉植物の中でも特に種類が多いのが「ユーフォルビア属」です。形は、「球形」、「タコもの」、「樹木型」、「花キリン」、「塊根性」と言った小さなものから、サボテンによく似た大きな品種まで様々です。

名前からして変わった物が多く、白くて枯れ木のような「ホワイトゴースト」、「紅彩閣」と言った赤いヒラヒラとしたものが付く物、「九頭龍(クズリュウ)」と呼ばれるいくつもになった細い枝が沢山出た物、パイナップルのような形になる「蛾眉山(ガビザン)」、プチプチと丸い物が付いて伸びる「稚児キリン(チゴキリン)」など独創的な見た目に応じた名前が付いています。

特徴は、茎や葉、幹の切り口から白くて粘着質のある液体が出ることです。白い液体には毒性があり、触れてしまうと皮膚かぶれることもありますので付いたら目などをこすらないように注意が必要です。もし触った場合は、石けんや消毒用アルコールなどですぐに洗い流しましょう。

この「ユーフォルビア属」の人気は、「オベサ」「ホリダ」「バリダ」と言った「球形」をしたものです。まるでサボテンのようで存在感があります。アフリカやマダガスカル、アラビア、インド、メキシコなどに生息しているために日当たりが大好きな品種です。ただ、湿度に関しては砂漠で育つ物や湿地を好む物があり多彩です。

サボテンとの違いは何?

ユーフォルビア属」の「球形」の種類の中には、サボテンに見た目が似た物もあり、どこがサボテンと違うのかと疑問に思うのではないでしょうか。多肉植物サボテンの違いは、トゲの有無です。トゲがあればサボテンと判断する事になります。

ただ、トゲに似たようなものが「ユーフォルビア属」にもあり、これは花が咲いた後の実で「花茎」と呼ばれるものです。伸びた「花径」がトゲのように見えサボテンに似た見た目をしています。

立ち姿にインパクトがある品種も

細い感じの「ユーフォルビア属」もあり、白く枯れたような枝がおしゃれな「ホワイトゴースト」や「ミルクブッシュ」と呼ばれる細い枝が出る品種も面白いものです。

「ホワイトゴースト」は希少価値があり珍しい種類です。育て方は、冬の寒さに気を付ければ育てやすくなっています。「ミルクブッシュ」も冬の寒さには少し弱いのですが、夏の暑さには強い品種です。

また、変わったものでパイナップルのような形の「蛾眉山(ガビザン)」もあり、南国感があって素敵です。冬にはかわいらしい葉が落ちてしまいますが、また春には元気な葉が出てきて丈夫で楽しい品種です。小さなパイナップルを育てているようです。

赤いトゲのような「花径」が特徴の「紅彩閣」も立ち姿がスタイリッシュで緑から赤に色が変化するのを楽しめる多肉植物です。暑さにも強く、比較的寒さにも丈夫でとてもそだてやすいものとなっています。

最近人気の男前でかっこいい「コーデックス類」

最近人気となっているのが、塊根が肥大した特徴的な形になっている「コーデックス類」です。有名なのは「アデニウム」で、その容姿とは異なり、美しい花を咲かせることから「砂漠のバラ」と呼ばれています。

熱帯アフリカの多肉植物で、木の根元がとっくりのようにとても大きく膨らんでいて最近は特に人気となっていて男性ファンも多い多肉植物です。大きくなると3mになるものもあります。

雨と寒さに弱い品種ですので、冬は室内に置くのがおすすめです。外に置く場合は、雨に当たらないように気を付けます。「砂漠のバラ」ですから乾燥気味に育てるのがコツです。

「コーデックス類」の中でも手に入りやすい「アデニウム」ですが、小さい物なら安く手に入りますが、大きいものになると希少で高額になります。小さい物をネットなどで見つけて育ててみるのもいいでしょう。

こんなに珍しくて個性的な「アデニウム」を育てて花を咲かせてみるのはとても楽しみなことではないでしょうか。

自分に合った個性的な多肉植物を育てるのもおすすめ

最近は室内などでも育てられる多肉植物がブームで特に変わった種類の物を育てる人も多くなりました。見た目から特徴的で個性的なものを育ててみるのもいいでしょう。おしゃれやかっこいいと言ったことでインテリアの1つとして多肉植物を育ててみるのもおすすめです。

それぞれに育て方がありますから、個性的なもので育てやすい物を選んでみるのもいいのではないでしょうか。全般的に育てやすい多肉植物ですので水をあまり遣れない、室内でしか育てられない、冬でも部屋が寒いなど、自分の暮らしや条件に合ったものを選んで個性的な多肉植物と一緒に過ごしてみるのはいかがでしょう。

多肉植物の寄せ植えはどうする?ショップは?

最近流行りの多肉植物ですが、管理も簡単で沢山の種類があるために寄せ植えを楽しむととても楽しい植物と言えます。色合いの違いや形の違い、また垂れたりする性質の違いなどを組み合わせながら寄せ植えをすると素敵です。

ただ、寄せ植えを考えると多くの種類があるだけにどのように組み合わせていいのか、どんなものに寄せ植えをしたらいいのかを迷ってしまうことも多いと思います。

ここでは、実例をご紹介しながら多肉植物寄せ植えの素敵な方法を考えます。

多肉植物は花のように植えこむ

多肉植物はその特性から葉っぱが花のような形状をしているためにバスケットのような花を飾るものに植えこむととても魅力的です。その際に植えこむ多肉植物バラの花のような葉を持ち、多彩な色がある「エケベリア属」の多肉植物をメインに植えこみます。

そして、そこに愛らしい多肉植物なども間に植え込んで大きさの違いを出しながら、さらに「グリーンネックレス」を垂らすことで動きを出したアレンジをします。

お花屋さんで花束を作ってもらうのと同じようなアレンジの方法になっているのではないでしょうか。

まさにバスケットに花を飾っているイメージですね。こうして色をグラディエーションで同系色で統一してもいいですし、カラフルな色合いにしてもおすすめです。同じ色合いで統一するとナチュラルな感じが魅力的になります。
こちらはカラフルな寄せ植えです。「エケベリア属」の大きなバラのような葉を沢山集めて植えることでその色の違いを見せてアレンジしているものです。

エケベリア属」には赤いものなど多彩な色の物も多く、そうした色の違いで遊んでみるのも素敵だという実例です。まるで花のブーケのようできれいですよね。
こちらも花を箱に飾るように左右に「エケベリア族」の大きな葉をあしらい、下にグリーンネックレスを垂らしています。こちらは、その2つの種類の多肉植物を固定していて、あとはその都度好きに入れ替えたりして寄せ植えをしているという実例です。メインの花と変化のアクセントを付ける物を固定していればあとは何を植えても相性がいいということになるのでしょう。
サボテン多肉植物はよく一緒に寄せ植えされることが多いのですが、丸い形状のサボテンと「セダム属」などの小さな多肉植物を集めて可愛らしいデコレーションケーキを作っています。開店祝いや誕生祝いにホールケーキ状の寄せ植えは素敵な贈り物になりそうですね。

ポンポンとした感じのものを集めて寄せ植えして1段の高さを揃えて、2段状のホールケーキを作って立体感を出しているアイデア物の寄せ植えと言えます。
また、空き缶ととても相性がいいのが多肉植物で、空き缶をリサイクルしてこんなにかわいい寄せ植えをすることもできます。多肉植物植木鉢だけにこだわらず、様々な素材に植え込みができるのも魅力です。そして、そこにぎっしり詰め込んで寄せ植えするのもコツです。

ここでも高さを演出するものを一つ植え、下にグリーンネックレスを垂らすと言う方法で華やかになっていますね。
さらに多肉植物の楽しさはこんな風にミニチュアガーデンを作ることができることです。雑貨などとも一緒に寄せ植えしたりすることで様々な物語の風景を作ることができます。

また、陶器との相性もよく、変わった形の陶器、例えば陶器自体が家のような形のものにも寄せ植えすると楽しい雰囲気が演出できます。雑貨として売られているような陶器を持って来て寄せ植えしてみるのも楽しいのではないでしょうか。
プリプリとした葉っぱが特徴のかわいらしい「セダム属」を中心に葉っぱの形状の違いや色の違いを楽しみながら愛らしい大きさの多肉植物をとにかく沢山植えこんでいます。この愛らしさがいっぱい詰まった感じで植えてある姿は見ているだけで愛おしいですよね。丸い形に寄せ植えしてあることでその可愛らしさが強調されています。

多肉植物の寄せ植えキットは便利!

ここまでくると、多肉植物を自分でも寄せ植えしたくなると思いますが、いざ行うとなると一つ一つを揃えるのに結構大変なことが多いのも事実です。

また、既に寄せ植えをしてあるものを買おうとするのですが、沢山お店はありますが、結構売り切れの場合が多いのも現状です。手作りサイトの「Minne」などでは寄せ植えの手作りもあり、意外と穴場としてかわいい完成品を見つけることができます。

また、「タニクアイランド」の通販サイトなどで「多肉植物寄せ植えキット」が販売されていますので寄せ植えのキットを最初は買うこともおすすめです。どんな物を合わせたらいいのか、またどんな種類の多肉植物なのかを勉強しながらこのキットを購入して寄せ植えをしてみるのもとてもいい方法だと思います。

また、多肉植物の種類について勉強したい方は下記のサイトなどで確認してみられるのもいいのではないでしょうか。

参考サイト A Tropical Garden
http://a-t-g.jp/succulent-plant-the-kind-5016

キットが届いて実際に寄せ植えをするにあたっては、結構びっしりと詰まった感じで寄せ植えをするのがコツです。何に植えるかは自分で陶器にするのか、ブリキにするのか、バスケットや空き缶などにするのか考えておきましょう。思ったよりも少し小さめにぎっしり寄せ植えする感じがベストです。

また、メインになる物を先に決めてその周りに植えこんでいく形を取り、後ろには背の高いものを一つ入れて色の濃淡や色合いを考えながら寄せ植えをしていきます。葉の大きさも大きな物小さなもののバランスを考えながら寄せ植えをしていくといいのではないでしょうか。

多肉植物の寄せ植えの魅力について

種類の多さが多肉植物寄せ植えの楽しさです。まずは、「多肉植物寄せ植えキット」を購入して寄せ植えについて学んでみるのもおすすめの方法です。どれを合わせたらいいのか迷う前にまずはこのキットで楽しさを知ってもらいたいと思います。

そして、上級になればリースを作ったり、壁掛けタイプを作ったり、様々と寄せ植えのスタイルの幅が広がっていくのもとても楽しみになるのではないでしょうか。

多肉植物の種類ごとに異なる性質に合わせて育てるコツ

多肉植物」とひとくくりに行っても、その種類は1万種を超え、性質も好きな生育環境もそれぞれに異なり、一律に管理しようとすると、育てにくいものも現れてしまいます。 それぞれの多肉植物にぴったりの環境を整えることが、失敗せず無理なく上手に育てていくコツになります。

一般的な種類の多肉植物の育て方とともに、室内栽培に向かないもの、水を好むものと好まないもの、夏に休眠するもの・冬に休眠するものと言った、性質の違いに合わせた管理方法をご紹介しましょう。

一般的な多肉植物の管理方法

多肉植物は、葉や茎に水分をためる習性があるので、肉厚でぷくっとしたかわいらしさがあり、他の植物にはないユニークな樹形・葉形に心惹かれます。

?寒さに弱い種類の多肉植物が多い
耐寒温度がそれほど高くない、寒さに弱い種類のものが多くあり、「寒さに強い」と言われている種類のものでも、5度を下回ったり、霜が降りたら枯れるのが一般的です。

気温が低い時期は、水をあげないようにしながら暖かく日当たりの良い室内で管理していると寒さに耐えて越冬することができます。

?水は土が乾いたらたっぷりと
日当たりの良い窓辺で通年管理していても問題のない種類も多く、水は表面の土がしっかり乾いたら、たっぷりと与えるようにします。

鉢穴のある容器に植えられている場合は、底から流れ出るまで株元から水やりをします。
鉢穴のない容器に植えられている場合は、上までたっぷり水やりしたら容器の上からしっかり水切りしておきます。

?植え替えや挿し木・葉挿しは春か秋に
成長して形が崩れてきたら、好きなところで切れ味の良い刃物で剪定し、切りとったものを1週間程度切り口を乾かしておくと根が出てくるので、挿し穂として使うことができます。
植え替えや挿し木・葉挿しで増やしたりするのは、春や秋の穏やかな気温の時が最適です。
水はけのよい土や、小粒の粒状の土で育てるのに適しています。

生育条件が整えば花を咲かせるものが多く、小さな目立たない花のものもありますが、びっくりするほどカラフルで大きな花を咲かせる種類もあります。

休眠期は冬だけでなく夏にもある種類の多肉植物も

多肉植物は成長時期に合わせて、「春秋型」「夏型」「冬型」に分けられていますが、「春秋型」は春と秋に生育するタイプなので、逆に言うと、夏にも冬にも休眠するタイプがこれに当たります。
同様に、「夏型」は春から秋に生育し、特に夏に元気になるタイプで、逆に言うと寒さに弱く冬は休眠しています。
「冬型」は冬にも成長して冬は休眠期ではないというものの休眠気味で、夏にがっつり休眠し、秋から初夏まで生育するタイプのものを言います。

育てている多肉植物の名前がわかっていれば、どの型なのかすぐにわかりますが、品種がどれに当てはまるかわからないときは、冬は断水気味に、それ以外の季節は一般的な多肉植物と同じように水管理してみて、明らかに元気がなくなって枯れたように見える時期が休眠期なので、季節が移り替わるまで断水して様子を見ます。

水不足はあり得ない?超乾燥好きの多肉植物

種類によっては、一度も水やりをしないでも育つほどの超乾燥種もある多肉植物があります。元気がないからとおいそれと水やりをすると、余計弱ってしまうので注意が必要です。

サンセベリアやユッカなど、日常の水やりは月一回でも問題ないことが多く、冬12~3月くらいまではまったく水やりしない方が寒さに耐えて冬越ししやすくなります。
暖かくなってきてから水やりするとしおしおになっていても元気に復活しますが、時々冬に水やりしていたりすると根元が腐って倒れたりします。

乾燥気味に育てるのが向かない種類の多肉植物

超乾燥気味が好きな多肉植物もあれば、乾燥気味ではなく、水分が多めの方が生育がいい種類のものもあります。ハオルチア属は、とんがったもの、硬いもの、ぶにぶにしたもの、ころんとしたものなど、同じ品種とは思えない全く見た目が違う種類のものが数多くありますが、どれも土が乾ききる前に水やりした方が元気に育ちます。

春夏型ですが、夏場は冬場のように断水しない方が元気な状態が維持できます。
冬越しで断水するとしおしおになってしまいますが、暖かくなって水やりするとすぐにハリのある形に戻ります。

水栽培で多肉植物を育てるテクニック

水を控えて育てるのが一般的な多肉植物ですが、はじめて水栽培サボテンを見たときのショックも和らぎ、水栽培で育てる楽しみ方も普及してきました。

どんな種類だったら水栽培できるかというわけではなく、根のない状態で水栽培を始めると、水栽培に適した細く白い根が伸びてきます。
根が伸びてくるまでは水に茎の一部をつけておきますが、水につかる部分を極力少なめにしておく必要があります。

夏場は特に水が腐りやすいので、水替えをこまめに行うか、根腐れ防止剤をあらかじめ入れておくと根が傷みにくくなります。

耐寒温度以下にならない限り屋外栽培する種類の多肉植物

室内の明るい窓辺でも十分育つ多肉植物が多い中、屋外栽培が最適で、直射日光が好きな種類の多肉植物もあるので、室内栽培が適した多肉植物寄せ植えしたりしないようにする必要があります。

エケベリア属やアエオニウム属などは、日当たりの良い場所を好むので、秋口までは屋外栽培し、寒くなってきたら明るい窓辺に場所を移して育てるようにします。

屋外栽培を好む多肉植物を室内栽培していると、だんだんと元気がなくなってきて枯れてしまうこともあるので、室内栽培していて春や秋でも元気がないようなら屋外栽培に切り替えるようにしましょう。

寒さに負けない! 雪に埋もれても平気な種類の多肉植物

多肉植物の多くは耐寒温度が10度程度で、5度でも耐えるものなら耐寒性が高い種類と言えますが、上に雪が積もっても大丈夫な品種も稀にあります。

寒さに強い品種は、逆に暑さに弱いことも多いので、お住まいの地域の気候に合わせて、暖かいところなら耐寒性があまり強くない品種を、寒冷地なら耐寒性の高い品種を選んでおくと越冬時の寒さや夏の暑さで枯れてしまう心配が少なくなります。

セダム・カエルレウムは耐寒温度が-12度、ユッカ・フィラメントーサは耐寒温度が-25度というつわもの。
日本原産のキリンソウも、耐寒性が高く、屋外で越冬が可能です。
寒冷地に住んでいるから多肉植物を屋外で越冬させられないとあきらめている方にはぜひ挑戦してほしい品種です。

多肉植物の土についてもっと知ろう!

大人気の多肉植物を育てる場合に土についてもっと詳しく知ってみませんか。室内やベランダなどで育てることも多いかわいらしい多肉植物の土についてよく知った上で元気に育ててみませんか。

多肉植物の土とはどんな土がおすすめ

最近では多肉植物用の土というのが5リットル程度の少ない量で市販されていることが多く、それを使えば適量でとても育てやすくなっています。 ところで、その多肉植物にいい土というのはそもそもどんな土なのでしょうか。乾燥気味に育てる多肉植物ですので水はけのいい土がおすすめと言われていますが、どんな土が最適なのでしょうか。 室内で育てることが多い多肉植物の場合、過湿になることも多く根腐れ防止剤などが入っていることもあります。そうした対策を取ることも必要です。

市販の多肉植物用の土で乾燥しすぎることも

また、市販の多肉植物サボテン用の土は、とても速乾性がよく配合されているために逆に早く乾きすぎるということが起きる場合もありますので注意をしましょう。その場合には、市販の多肉植物用の土5:花用の培養土2:赤玉土の小粒2:くん炭1などといった具体に自分で調整するのも一つの対策です。 普通の花用の培養土を加えてみることで少し水持ちを良くし、また室内で育てることなどを考えて雑菌が繁殖しないくん炭を混ぜるといいようです。また、少し水持ちを良くするためにはバーミキュライト腐葉土を混ぜることもできます。 さらに、最初から多肉植物用の土を自分で配合する場合には、赤玉土の小粒6:軽石の小粒か鹿沼土の小粒3:くん炭細粒1または根腐れ防止剤のゼオライト1などの割合で配合してみるのもおすすめです。赤玉土を基本に軽石や鹿沼土多肉植物向けに水はけをよくします。

多肉植物の葉挿しなどを考えると小粒の土に植えるのがおすすめ!

多肉植物は、葉っぱを土の上に置くだけの葉挿しで増やすことができるのも特徴と言えます。そうした葉挿しなどを考えると土の粒はあまり大きくない土に植えるようにします。大きな粒に植えますと小さな多肉植物の場合などは上手くつかないことがあります。 水はけのいい土にすることは大事なのですが、多肉植物の小ささから小粒の土を選ぶようにするのがおすすめです。

軽石の代わりに日向土を混ぜる?

また、多肉植物を育てる場合に排水性が悪いプラスチックの鉢や陶器の鉢、特に鉢底に穴が開いていない鉢などに植える場合には注意が必要です。よく排水性を高めなければなりません。そこで軽石などを入れるわけですが、その代わりに日向土を混ぜるのもおすすめです。
日向土は、水はけや通気性がいいものですので軽石の代わりに使ってみませんか。鹿沼土よりも硬くずっと長く使うことができるのが特徴です。
どんな鉢に多肉植物を植えるかによっても水はけの状況は変わってきますので、その状況によってどんな土にするのかも考えてみましょう。
排水性や通気性の悪いプラスチックや陶器の鉢、鉢底穴のない鉢の場合には十分に水はけを考えた土にするように気を付けましょう。
できれば、多肉植物を育てる場合には鉢底穴が開いていている素焼きの鉢がおすすめです。下に鉢底ネットを敷いて、その上に鉢底石を4分の1ほど敷き詰めて育てるのが排水性と通気性を高める多肉植物向けの育て方と言えます。 ただ、素焼きの鉢の場合には鉢自体の通気性などが良いため、もしかすると多肉植物の土で育てた場合に乾燥しすぎることも念頭に入れておくようにしましょう。

多肉植物を育てる環境のベストは?

そして、多肉植物を育てる際の環境として最もいいのは、日当たりと風通しのいい場所で育てることです。室内でも育てられますができれば屋外で育てる方が環境としてはベストとなります。
外で育てるのがいい理由としては水遣りの管理が室内より楽だからです。例えば閉め切った室内であれば風通しが悪く、水遣りのタイミングもとても計りづらくなります。
屋外の明るい日影で育てると日当たりと風通しの面でも多肉植物にとっては一番いい環境となります。そして、冬になったら室内に移してあげるのがおすすめの育て方です。水の遣り過ぎに注意をすること、風通しと日当たりに気を付けるということがあり、多肉植物は屋外で育てる方が楽だと言えます。

鉢や育てる環境によっても多肉植物の土を工夫して

いかがでしょう。多肉植物を育てる場合は乾燥気味に育てなければなりませんので水はけのいい土などにこだわって育てることが必要です。
最初は多肉植物専用の市販の土を使って育ててみるのが便利でいいでしょう。そして、そのうちに慣れてくればそれぞれの多肉植物や鉢、環境に合った土になるよう少し自分で配合してみるのもいいでしょう。土の工夫をしながら育ててみませんか。
どんな鉢で育てるのか、室内で育てるのか、屋外で育てるのかによって土や水遣りなどは変わってきます。自分で土の配合などを調整してみることができるようになったら素敵ですよね。多肉植物の特徴をよく理解して土を大切に育ててみませんか。

監修:きなりのすもも
16年前に趣味でバラ栽培をはじめたのをきっかけに、花木、観葉植物多肉植物
ハーブなど常時100種を超える植物を育て、弱った見切り苗や幼苗のリカバリー、
一年草扱いされている多年草の多年栽培などに取り組んでいます。

多肉植物の土を選ぶにはどんな点に注意?

最近人気の多肉植物は、育てるのも簡単ですが、土はどんな土を選べばいいのでしょうか。室内でも簡単に育てられる多肉植物のちょっと気になる土選びについてご紹介します。

多肉植物を育てる場合には土と水遣りにコツが!

多肉植物を育てる場合には、水を遣り過ぎて根腐れして腐らせるということがよくありますよね。普通の植物でも根腐れすることが多くありますが、多肉植物はあまり水が要らない植物ですので特に注意が必要です。

夏の高温多湿の季節や冬は特に水遣りに注意が必要です。多肉植物の場合、土がいつも湿っている状態では根腐れを起こしてしまいます。冬は特に完全に土が乾いてから水を遣るようなタイミングで大丈夫だと覚えておきましょう。

また水を遣り過ぎないようにすることとともに土の工夫も大切です。多肉植物の特徴は、ぷっくりした葉などが特徴ですよね。そうした葉や根に水分を蓄えることができますので、土選びの際は水はけのいい土に植えるのがコツです。

多肉植物の土は水はけのよい土を選ぶこと!

最近では多肉植物専用の土が売られていますのでそれを使うのもおすすめです。多肉植物に適した土は、砂や軽石が入っているなど水はけのいい工夫がされています。 多肉植物の場合の土選びでは、注意点として部屋で育てることが多いこと、また水はけのいい土を選ぶこと、そして園芸用の土よりも肥料成分が少なめの土がおすすめとなります。園芸用の土の場合には室内で育てると土にカビが生えることもありますので注意が必要です。

その点、観葉植物用の土を代用するのもいい方法です。観葉植物の土は室内で育てるように作られた土ですのでカビの発生はあまりないのがいい点と言えます。

多肉植物専用の土や観葉植物の土でなく自分で配合する場合には水はけに関する工夫が必要です。園芸用の土に自分でいろいろ配合することで多肉植物に向いた土にしましょう。

園芸用土3:赤玉小粒4:軽石3 の割合などで混ぜるのがおすすめです。軽石を混ぜることで水はけがよくなります。他にもくん炭、川砂、鹿沼土小粒などの粗い粒のものを入れて水はけのいい土に変えて使います。

多肉植物の土には種類別の土も

また、一概に多肉植物の土と言っても多肉植物の種類によってセダム向きやエケベリア・センぺル向きなどと書いてあるものもあります。

多肉植物にも種類があり、例えば春秋型種のエケベリアやセンペルビウムは初心者でも育てやすい多肉植物です。春秋型種は夏と冬には冬眠します。

また、春秋型種の中でも育て方がそれぞれ少し異なります。エケベニアは夏の暑さには強い種類です。エケベリアを育てるには、冬は室内などで育て、夏と冬は水やりを控えて水はけのいい土で育てるのがコツです。

センペルビウムは、夏の暑さ、高温多湿にやや弱いので、梅雨明けから夏の休眠期には土が湿りすぎていないようにするのがコツです。根腐れに注意をしましょう。

また、エケベリアもセンペルビウムも夏の直射日光の元では、水切れにも注意をすることが必要です。

セダムも春秋型種ですが、少し水を好みますのでそうした土を選びましょう。通気と保水性や排水性のあるパーライトや保水性、排水性の高い鹿沼土を混ぜるなどを行うのもおすすめです。セダム多肉植物らしいぷにっとした葉の姿を保つには1~2週間に一度は水遣りを行うようにします。

また、寄せ植えをする場合に、水で固まる土「ネルソル」入りの多肉植物寄せ植えの土などというものもあります。水で固まる土「ネルソン」が入っているために多肉植物を固定しやすく植えやすくなっているのが特徴です。

多肉植物寄せ植えする場合に、小さな多肉植物ですので植えた際によく固定されないこともありますよね。寄せ植えをしたい場合など特に固定したい時はこうした土はいいかもしれませんね。

多肉植物の土は水はけに注意をして水遣りを工夫

いかがでしょうか。多肉植物の土は水はけに注意をした土にすることが大切です。園芸用の土などを使う場合は軽石などを混ぜるなどして改良することが必要です。室内で育てるということや水を控えるという意味で園芸用の土の場合は水はけがいいように工夫してあげましょう。

できれば、多肉植物専用の土がネット販売などでもたくさん販売されていますのでそれらを購入してもいいでしょう。小さな多肉植物ですのでたくさんの量の土は必要ないと思いますので必要量に応じてネットで購入してもいいですよね。

また、多肉植物の中でも少し水を好むセダムなどもあり、それぞれによって土を変えるのもおすすめです。セダムを育てる場合などは多肉植物用の土で砂や軽石が多い土の場合などには水遣りで工夫をする方法もあります。水を1週間に一度など頻度を多めにしてあげるといいでしょう。

土を工夫するか水遣りを自分なりに工夫しながら土の状況や多肉植物の葉の状況をしっかり見て育てることが大切です。多肉植物と言えども水の管理は大切です。春秋型種など成長期の春秋は土が乾いたらしっかり水を遣って育てましょう。

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