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赤玉土の使い方による上手な土作りは?

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赤玉土」はよく土を配合して使う場合に使う土ですよね。どんなふうに使うことが理想なのでしょうか。上手な使い方をあらためてまとめてみました。

土作りは奥深いものです。土の性質を知ることで上手な使い方、いい土作りに挑戦してみませんか。

「赤玉土」を使うときは?

赤玉土」を使うときは、玉状になっているので水はけがいいことが大きな特徴です。ほかにも通気性や保水性や保肥性もよく、理想の土作りに重要な役割を果たしてくれます。

また、「赤玉土」だけでは栄養がないので、栄養のある土にするために土壌の環境を整える「腐葉土」と一緒に使われることが多い「赤玉土」です。

赤玉土6〜7:腐葉土4〜3といった割合がよく使われる配合の割合となっています。また、「赤玉土」に腐葉土肥料を合わせるのが一般的です。微生物が繁殖しやすい養分の多い腐葉土などと固形肥料や液体肥料を混ぜ合わせることで、「赤玉土」はほとんどの花や植物にとっての理想の土となります。

また、「赤玉土」は弱酸性なので大体の植物にも合う土です。

挿し木や挿し芽用の土にも

また、栄養がないので無菌で衛生的という特徴を活用した使い方もあります。虫や菌が付かないということで、挿し木や挿し芽用の土に活用することもよく行われていることです。実は、普通の培養土に挿し木などをしてしまうと枯れてしまいます。

そこで、挿し木などの際は何も混ぜずに、「赤玉土」だけで使うとよさそうです。安価な「赤玉土」が挿し木用にもよく活用されます。

室内で育てる場合にも活躍

また、室内で植物を育てる場合ですが、虫がきたりすると嫌ですよね。腐葉土や市販の培養土にも有機質を使用している場合にはよく虫が発生することが多いものです。

室内などで衛生的に育てたいのであれば、それらを使わずに「赤玉土」を使うのがオススメです。それに、軽くて衛生的な「バーミキューライト」や「パーライト」を加えるだけでも育てることができます。

保水性のよい土を目指す場合には、赤玉土5:ピートモス4:バーミキュライト1の割合で使うこともできます。

室内ですのでもし保水性がよすぎて換気が悪い場合には、くれぐれも水遣りは控えめにします。特に室内の場合は土に白いカビが生えてくるなどということも生じますので、、完全に乾いてから一日経ってからなど行うようにします。

また、粒が大きい「赤玉土」の場合は鉢底に敷いて排水性を高める役割に使う事ができます。よく鉢植えの場合には「赤玉土」の大粒が底に使われているのを見ることが多いのではないでしょうか。

「赤玉土」は植え替えときに必要な土!

室内で観葉植物などを育てている場合にも最初は園芸店から買ってきたまま育てますのでそのままの土でいいのですが、大きくなるにつれて植え替えも必要です。

根が張ってきて最初の鉢では小さくなってきます。成長が遅い観葉植物でも2〜3年に一度は植え替えが必要だと言われています。

そんなときに、新しい土に植え替えてあげる必要がありますが、植え替えの際にはどんな土にしたらいいでしょうか。改めて土について考えますよね。

観葉植物に向いている土は、水はけと保水性がある土が理想です。「赤玉土」をメインに使ってそれぞれの観葉植物の特性に合わせて土を作ってあげることを目指してみませんか。

・保水性のよい土なら
赤玉土5:ピートモス4:バーミキュライト1

・水はけ通気性のよい土なら
赤玉土5:腐葉土1:パーライト4

・水はけのよい土なら
赤玉土6:腐葉土3:パーライト1

と言った割合などで混ぜてみるとよさそうです。

自分で土を配合するときには保水性と排水性の両方がいい「赤玉土」を有効に使って理想の土を作るのがよさそうです。「赤玉土」を常備しておいて植え替えなどに備えておくと便利ですよね。

「赤玉土」による上手な土作りとは?

赤玉土」はこうしてあらためて見ても利用頻度が多い土と言えます。土の基本となる基本用土と言ったものになります。単体では使用しませんが、それぞれの植物に合わせてこの基本用土にいろいろな土をまぜて使うものです。 ただ、「赤玉土」は長く使っているうちに粒が潰れてしまいますので、水はけや通気性が悪くなり注意が必要です。そうしたデメリットは腐葉土や砂を混ぜることで解決する方法があります。そういった点でも腐葉土とは相性がいいことになりますよね。

赤玉土」は、2年程度で入れ替えないとそういったデメリットが出てくることになりますので覚えておきましょう。

価格は高いのですが、「硬質赤玉土」と言って硬い「赤玉土」もありますのでそちらを利用するのも手です。保水性と言う面では少し劣りますが、ずっと長く使える「硬質赤玉土」を使うのもいいでしょう。

また、「赤玉土」にも大粒・中粒・小粒・極小粒・細粒があり、大粒になればなるほど排水性に優れ、極小粒や細粒は保水性に優れているという特徴があります。「赤玉土」のなかでも特徴を活かして植物によって使い分けるといいでしょう。

水が好きな植物なのか、乾かし気味に育てるのがいいのか、「赤玉土」の粒選びも大事な土作りの初めの第一歩となります。

赤玉土とはどんな土?ほかの土との違いは?

赤玉土」はよく園芸店でもホームセンターでも見かける土で、ガーデニング初心者の方も最初に使う土ではないでしょうか。

しかし、実際に「赤玉土」がどんな土かという事は意外と知らないこともあるのではないでしょうか。
文字通り赤く玉状に土が固まっていますが、「赤玉土」とはどういう土なのでしょうか。また、ほかの土とどこか違うのかについても知ってみませんか。

「赤玉土」は関東ローム層の土

赤玉土」は関東平野の火山灰層の「関東ローム層」の赤土のことを言います。
同じ「関東ローム層」の土には、栃木県鹿沼地方で採れる関東ローム層の土壌の「鹿沼土」があります。

この2つを比べる時に、「赤玉土」の方が酸性の性質が強い「鹿沼土」よりよく利用される土と言えます。
赤玉土」は日本の一般的な土と同じ弱酸性なのでほとんどの植物に使える土ということになります。

「赤玉土」の特徴は?

それでは、なぜほかの土に比べてよく「赤玉土」を使うのかということですが、通気性・排水性・保水性・保肥性とに優れているからです。
肥料のように栄養はありませんが、通気性・排水性・保水性・保肥性と言った土の環境をよくしてくれることが土にとってはとても貴重なことです。
また、栄養がありませんので、逆に虫や菌が寄り付かないという清潔な土と言うメリットも生まれます。

土にとっての通気性の大事さ

特にこの通気性という面は大事で、植物にとって土作りが大切だと言われますが、それは植物が根っこを通じて土から水や空気を吸収しているからです。

よく私達が思うことは根は土から水を吸収しているだけだと思っていますが、それだけではないのです。空気も一緒に土から取り入れています。

土から空気を取り入れているので、実は土と土の間にすき間があることが大事です。そこから空気を取り入れることが植物では必要なことなのです。

その点、「赤玉土」は、粒になっている訳ですから粒のなかや粒のすき間に水と一緒に空気がたまる利点があります。
そういったことから「赤玉土」は保水性とともに通気性もあるということになるのです。この「通気性」というのが土にとってはとても大事なことと言えます。

赤玉土の通気性と選び方

ただ、「赤玉土」で注意することもあります。「赤玉土」の粒は指で押して潰れてしまうほど柔らかいので、最初から粉になっている場合や水遣りをする間に潰れていってしまう場合があります。そうすると期待された通気性が悪くなってしまう結果になります。買うときも粉になっているものが少ないものを買うのがコツです。

また、この「赤玉土」を買うときも粒の大きさによって大粒・中粒・小粒・極小粒・細粒に分かれています。それぞれに排水性・保水性といった面で特徴がありますので選んで買う事も必要です。

大粒は保水性が悪く、排水性がよい、中粒・小粒はどちらもよい、極小粒・細粒は排水性が悪く保水性がよいと言った具合になります。

つまり、この「赤玉土」も大粒・中粒・小粒・極小粒・細粒を植える植物によって使い分けて利用した方がいいのです。湿気を好む植物には極小粒・細粒、鉢底石には大粒、通常は中粒や小粒と言う風に選んで使い分けます。このことはまた、いろいろな植物に使う事ができるということも言っています。

「硬質赤玉土」って?

また、「赤玉土」は崩れやすいという特徴を持っていますから、「硬質赤玉土」というものも販売されています。ちょっと値段は高くなるのですが、こちらを利用するというのも手です。盆栽などによく使われているものです。

この「硬質赤玉土」はどうやって作るのかと言うと、「赤玉土」を高温の600〜900度で焼いて固める方法を取った物です。
こうすることで、時間が経ってもボロボロと崩れることがなく、通気性や排水性、保水性などを最初と同じ状態で保つことができるようになります。この「硬質赤玉土」を使っていれば、ずっとこの土でそのまま使い続けることができ、植え替えがあまり必要でないというメリットが生まれます。

赤玉土」はどうしても粒が崩れ、次第に通気性や排水性などが悪くなりますのでそういった心配をしたくないならば最初から「硬質赤玉土」を使う方法もあるということになります。

「赤玉土」の配合の割合は?

といったことで、「赤玉土」はよく使われるのですが、理想の土を作るためには配合をして土作りをすることも必要になってきます。その割合を考えた場合にどのような割合が理想となるのでしょうか。

赤玉土」の場合は、
赤玉土7〜6:腐葉土3〜4

多肉植物を栽培する場合も
赤玉土(小粒)6:腐葉土3:バーキュライト1

などといった配合が理想とされています。

赤玉土」は価格も安いのでこういった配合でたくさん使ってもリーズナブルで使いやすいものです。

ほかの土との違いは?

赤玉土」の一番の特徴は、ほかの土と比べても水はけ、排水性のよさと言えます。たくさん使っても水はけがいいことがほかの土との違いとなる特徴です。同じ働きをするものに「鹿沼土」があり、酸性にしたい場合は、「鹿沼土」を使うといいでしょう。

コンテナなどでもっと保水性が欲しい場合は「黒土」を加えたり、ハンギングバスケット用などの土ではもっと軽い「バーキュライト」や「パーライト」を加えたりします。また、「腐葉土」は、土の微生物を増やし土の環境を整える働きがあります。

それぞれにさまざまな働きがありますので、上手く配合することでそれぞれの植物や植える状況にマッチした理想の土を作ることができるようになります。

赤玉土」の特徴もよく知った上でほかの土とのブレンドも目指してみるのが理想です。よく見かける「赤玉土」ですが、粒の状況もよく確認して上手に使ってみませんか。

赤玉土を極める。赤玉土ってどんな土?

園芸用として安価で、栽培する相手を選ばない万能選手として愛用されている赤玉土は、文字どおり赤土の玉(粒)状の土。一般的な培養土は、赤玉土腐葉土肥料などを混ぜ合わせて作られています。
粒の大きさでぴったりの植物も変わってきます。

赤玉土を使いこなすためにも、赤玉土について基礎知識を身に付けましょう。

赤玉土は粒状の赤土でできた基本用土

赤玉土鹿沼土と、主に採取される場所はほぼ同じで、鹿沼土よりも上の層から採取されます。
粒状に人工的に作られるのではなく、採取された土をしばらく乾燥させてから、粒の大きさで分類されます。
大きさの分類や、粒の硬さ・もろさなどの規格はメーカーによりまちまちです。

赤玉土を800〜900度で焼き固めたものを「硬質赤玉土」といいますが、温度や焼き加減なども、メーカーによってまちまちです。

焼き固めてあるため硬質赤玉土の方が普通の赤玉土より硬い反面、保水性が悪くなっています。

赤玉土を水に入れて、その水のPHを調べると弱酸性であることが分かります。
赤玉土は、酸性では十分に育たないような植物の栽培にも適していて、広範囲の植物の栽培に適用できます。
手ごろで確実な検査アイテムとしては、PH試験紙がオススメです。

基本的な培養土を赤玉土で作るには

植物は根でも呼吸するため、土と土の間に隙間がある状態が栽培に適した状態です。
赤玉土は粒状なので、植物の根が呼吸しやすい環境を作ってくれますが、赤玉土だけでは肥料分を含んでいないため、腐葉土肥料を混ぜ合わせて培養土を作る必要があります。

通常の草花を栽培する場合は小粒の赤玉土を使って、赤玉土腐葉土=2:1の割合で混ぜ合わせたものを基本用土として、肥料やぼかし肥を少量加え混ぜて培養土にします。

市販の培養土はこれに加えてバーミキュライトピートモスなど、土をふかふかにする用土なども混ぜて作られています。

まずは基本の用土を作って栽培してみて、そのときの水持ちや植物の生育状態から、もっと水持ちをよくしたいとか、ふかふか度合いを強くしたいなど、改良点を見つけて自分好みのブレンドに変えていくのも園芸の楽しみのひとつです。

粒状の土【赤玉土】を使う意味

菜園などでは牛糞や鶏糞といった堆肥なども大量に加えていくことで、バクテリアなどの有機物が徐々に働いて土を粒状にしてくれますが、ベランダ菜園などではにおいの問題もあって、おいそれとそれらを使うことができません。

ベランダ栽培など、植木鉢やプランターで植物を栽培する場合、有機物の働きから土が粒状になるように土作りをするのではなく、赤玉土をうまく使って、粒状の土を利用した植物栽培をするようにします。

赤玉土の周りや袋の隅に、微細な赤土が混じっていることがあります。この赤土のことを「みじん」と言います。
赤玉土がつぶれてもみじんになり、みじんは粒状ではないため植物の根の呼吸を妨げてしまいます。

みじんが混じらないようにあらかじめふるいにかけてから赤玉土を使うようにしましょう。
植物を長い間栽培していると赤玉土が潰れてみじんになってしまい、根の呼吸を妨げるようになるので、粒が潰れてきたときはすぐに植え替えるようにします。

赤玉土は粒の大きさで用途が違う

赤玉土は、極小粒〜大粒まで、大きさ別に袋詰めされて販売されています。
粒が大きい方が粒と粒の間の隙間が大きいのでより排水性が高い、いわゆる「水はけのよい土」になり、粒が小さいほどより保水性が高い、いわゆる「水持ちのよい土」になります。

赤玉土の小粒は草花や一年草に、中粒は樹木や水はけを好む多年草の栽培にオススメです。
大粒になると、鉢底石の代わりに使う方も多いのですが、潰れてくるとかえって水はけが悪くなってしまうので、注意が必要です。

赤玉土を挿し木に使う場合は、中粒でも小粒でもお好みで、水切れがないように気を付けて栽培します。
種まき用土として使うのであれば、種が隙間にはまり込まない小粒か極小粒を使った方が扱いやすくなります。
挿し木も種まきも、肥料分がない状態で行うので、赤玉土単独で用いるのがオススメです。

使用済みの土を赤玉土を使って再生する

枯れてしまった植木鉢の土は1週間以上放置しておき、しっかり乾いてから鉢を外して、鉢底石・根や枯れた枝・残った土に分けます。

鉢底石は洗って十分に天日干しして日光消毒したら再利用しますが、病害虫が気になるときは、熱湯をかけてから使うようにしましょう。

根や枯れた枝は燃えるごみとして処分し、残った土を目の細かめのふるいにかけ、ふるいの上に残ったものだけを再利用します。
ふるいを通り抜けたものは「みじん」なので、再利用できません。

ふるいの上に残ったものは熱湯をかけてから天日干しして日光消毒し、新しい赤玉土腐葉土と混ぜ合わせて基本用土にします。

熱湯を使うときにはやけどをしないように注意してください。

赤玉土が水槽の底土に使えると言うけれど

赤玉土をメダカ水槽の底土に使うとよいとすすめられていることもありますが、赤玉土は潰れやすいため、ポンプを使う場合にポンプが詰まりやすく故障の原因になりやすいので、メダカなどの飼育に慣れていない方は使用しない方がオススメです。

ポンプ類を一切使わないビオトープを志している場合のみにしておいた方が無難でしょう。水槽の底には赤玉土ではなく小粒状の小石を使うのがオススメです。

まとめ

赤土の粒状の土の「赤玉土」は、同じような粒状の鹿沼土と似ていますが、鹿沼土より赤みの強い色をしていて、酸性の鹿沼土と違って弱酸性のため、たいていの植物の栽培に利用することができます。

粒状に加工しているのではなく、採取後乾燥させてから粒の大きさごとに極小粒〜大粒に選別しています。
粒の大きさについては厳格な規格はないので、メーカーにより差があります。
小粒は草花の栽培に、中粒は樹木や多年草の栽培に向いています。

植物は根でも呼吸し、粒状の土が根の呼吸を助けるので、鉢植えやプランターで植物を育てるときの培養土の基材として粒状の赤玉土がよく利用されています。

粒が潰れてできた「みじん」は根の呼吸を妨げてしまうので、赤玉土の粒が潰れてきたら植え替えるようにしましょう。

赤玉土を使いこなそう。赤玉土の使い方。

赤玉土を使って植物の栽培にチャレンジしてみましょう。

単にザーッとなんにでも混ぜるだけでなく、使い方を知って粒の大きさなどでも使い分けてみましょう。どんな風にすると失敗なく使いこなせるのか、植え替えたほうがいい状態はどんな状態なのか、詳しくご紹介しましょう。

赤玉土は植物の根の呼吸を助ける粒状の土

植物を栽培するのに適した「よい土」は、適度に湿り気があり、ふかふかでもぎゅっと握りしめるとほろほろと崩れる塊になるような土を言います。

土のなかの堆肥などの有機物を微生物が分解すると、肥料分を豊富に含ませるだけでなく、土を小さな塊に固めて粒状の土にしてくれます。
粒状の土が寄り集まった「よい土」は、植物が根でも呼吸するのを助けてくれます。

菜園などで有機肥料を使った「土作り」を行うのは粒状の土が集まった「よい土」を作るためですが、プランターや植木鉢植物を栽培する場合、においの問題もあって堆肥を使って土作りをするのを推進していくには無理があります。

そこで、もともと粒状の土である赤玉土を利用して、植物の呼吸がしやすい土をその場で作り出すようにします。

粒が大きいと水はけ、小さいと水持ちがよくなる

赤玉土は粒の大きさごとに極小粒〜大粒などに分けて販売されています。
粒が大きいものは、粒と粒の間の隙間が大きめになるので水はけがよい土になり、粒が小さいものは粒と粒の間の隙間が小さく、それぞれの粒が水を含むので水持ちがよい土になります。

大まかに分けると一年草や小さな草花を育てる場合は小粒の赤玉土、樹木や根を張る多年草を育てるのであれば中粒の赤玉土といった具合に、根がどれくらい水を欲しがるかで分けて使います。

しかし、育ててみて、ちょっと水はけがよすぎて乾きすぎている気がするときはより小粒の赤玉土腐葉土の割合を増やしてみるのがオススメです。
逆に水持ちがよすぎて枯れそうなときは粒がもう少し大きめの赤玉土や、川砂などを混ぜて水はけを改善するなどの工夫が必要です。

生育の様子を見てブレンドを改良すると植物が見違えるように生き生きとしてくることがあるので、水と肥料と日当たり以外の生育条件として、赤玉土の土の粒の大きさから水持ちを改善できれば効果的です。

赤玉土単体は無菌状態で肥料分ゼロ

赤玉土単体は無菌状態で肥料分が含まれていません。
培養土として単体で使用することはほとんどなく、赤玉土だけを使うケースは、肥料分が控えめな方が育ちやすい品種の多肉植物の栽培や、挿し木・種まき用土として用いるときのみなのが一般的です。

肥料分があるとさし穂が傷みやすい挿し木や、種にすでに発芽に必要な養分が含まれている種まきなどでは、肥料分が含まれていない赤玉土は、水持ちもよいのでぴったりの資材になります。

赤玉土に腐葉土や肥料を混ぜて培養土を作る

一般的な培養土には植物の栽培にちょうどいい粒度や肥料分が用意されていますが、自分で育てる植物に合わせた培養土がブレンドできるとさらに園芸の幅が広がります。

肥料成分そのものは堆肥に比べるとかなり落ちますが、土をふかふかにする腐葉土は、においが穏やかで扱いやすい有機資材です。
肥料分としては、しっかりと分解熟成されていてにおいも少なく、少量でとてもよく効く「ぼかし肥」「完熟たい肥」を加えることで不足分を十分に補うことができます。

赤玉土腐葉土=2:1の割合でよくかき混ぜてブレンドし、水も加え混ぜてぎゅっとつかんだらほろほろと崩れるような塊になる状態に仕上げます。

肥料分については、ぼかし肥は本当に少量でよく効くので、肥料過多にならないように、20リットルに対して大さじ1杯程度までを目安に少量をブレンドするようにしましょう。
根に直接肥料分が当たると根が傷むことがあるので、肥料分を混ぜていない土の間に肥料分を混ぜた土を挟んで使うようにします。

慣れてきたらふかふか感をアップさせるためにバーミキュライトピートモス、もみ殻燻炭など、様々な園芸資材を加えてアレンジすることにも挑戦して、自分にぴったりの培養土作りにチャレンジしてみましょう。

有機肥料を使いこなすには

有機栽培にあこがれる人は多いのですが、ベランダ栽培の場合、牛糞や鶏糞と言った堆肥はにおいもきつく虫を呼びやすいのであまりオススメではありません。

ホームセンターなどの室外で安価に販売されている堆肥は「完熟たい肥」と書いてあっても熟成が不十分でにおいが強いものが多いので、プランターや植木鉢に有機肥料を使うのであれば室内で販売されていて、少量でも値段が比較的高い有機肥料を購入するようにします。

しっかりと熟成されていれば不快なにおいが少ないので、密封されているとにおいも確認しにくいのですが、袋の上からでもにおいがしないか確認しておくことも大切です。

購入後、開封してやはりにおいが強い場合は、少量の水を加えてから口をよく縛って、日当たりのよいところにしばらく置いておいて熟成を進めるようにします。

粒が潰れてくると根が呼吸できなくなるから

赤玉土を長く使っていると粒が潰れてただの赤土に戻ってしまいます。粒状ではない赤土は「みじん」と呼ばれ、根の呼吸を妨げるだけでなく排水性も悪くしてしまうので、植物の栽培に使えなくなります。

水遣りをしていて水を吸わなくなってきたと思うときは根詰まりしている以外に、赤玉土が潰れてきている場合もあります。
植え替えの時期を見計らって植え替えを行うようにしましょう。

粒がしっかりしている赤玉土培養土として再生利用することができるので、天日干ししてしっかり日光消毒してから新しい培養土の材料として利用していきましょう。

まとめ

赤玉土は弱酸性の粒状の赤土で、無菌状態で肥料分がないため、単独では肥料分をあまり必要としない品種の多肉植物の栽培や挿し木・種まき用土として利用します。

腐葉土とブレンドしてぼかし肥や完熟たい肥も加え混ぜて培養土として使うこともできます。もともとそれらがすでにブレンドされている市販の培養土赤玉土を加え混ぜて粒度や水はけを改良する使い方もできます。

菜園などでは有機物をバクテリアなどの微生物に分解させることでよい土作りができますが、そういったことができないプランターや植木鉢にはすでに粒状になっている赤玉土を利用することで植物の生育を助けます。



監修:きなりのすもも
16年前に趣味でバラ栽培をはじめたのをきっかけに、花木、観葉植物多肉植物
ハーブなど常時100種を超える植物を育て、弱った見切り苗や幼苗のリカバリー、
一年草扱いされている多年草の多年栽培などに取り組んでいます。

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