景勝地

天然記念物の山茶花を撮りに、唐津くんちで賑わう佐賀へ〜秋深い嬉野温泉と呼子の名物も堪能〜

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11月は、大迫力の曳山(ひきやま)が城下町を練り歩く、年に一度のお祭り「唐津くんち」で賑わう佐賀県に注目!
この時期にしか楽しめない天然記念物の山茶花が咲く「千石山サザンカ自生北限地帯」や、全国的に有名な「呼子のイカ」、日本三大美肌の湯「嬉野温泉」など佐賀の魅力をたっぷりと紹介していきたいと思います。

年に一度の大祭り「唐津くんち」を体感

日本三大くんちのひとつである「唐津くんち」は、佐賀県唐津市で毎年11月2日から4日までの3日間行われ、期間中には約50万人の見物客が集まる、九州屈指の大きなお祭りです。ちなみに『くんち』とは、九州北部での秋祭りの呼び方です。

「唐津くんち」は、漆工芸品の巨大な曳山を『エンヤ、エンヤ』という掛け声とともに曳きながら、唐津市の旧城下町を練り歩くお祭りで、14台ある曳山はどれも作りが独創的。佐賀県の重要有形文化財、国の重要無形民俗文化財にも指定されているほか、2016年にユネスコ無形文化遺産にも登録されました。「唐津くんち」の歴史は古く、16世紀中盤頃に始まったといわれていて、祭りの目玉である曳山は1819年から登場。その後、計15台の曳山が奉納されましたが、そのうち一つは焼失したため、現在残っている14台の曳山が祭りに登場します。

重量2トンを超える曳山を街中で曳き回す光景はまさに大迫力で、「唐津くんち」の一番の見どころです。夜間は大きな曳山が提灯に照らされて、唐津の町が幻想的に彩られます。一生に一度は見ておきたいお祭りです。

天然記念物の山茶花が山を白く覆う

「唐津くんち」と同じ時期に佐賀で楽しめるのが、神埼郡吉野ヶ里町にある、千石山の山茶花(サザンカ)です。
自生する山茶花の北限がこの千石山ということで、「千石山サザンカ自生北限地帯」で国の史跡名勝天然記念物に指定されています。約2.9ヘクタールの山の斜面には2208本の山茶花が群生していて、11月には山茶花の真綿色が山を覆い尽くし、まるで雪で山が覆われているかのような美しい光景を楽しめます。
佐賀駅から車で45分ほどの距離にあり、道の駅、吉野ヶ里から遊歩道を使って徒歩3分とアクセスも良好のわりに、訪れる人はそれほど多くなく、隠れた名所となっています。

呼子でイカの王様を味わう

佐賀を訪れたら絶対食べておきたいのが、全国的にも有名な「呼子のイカ」。
佐賀県唐津市呼子町では、玄界灘の激しい波に揉まれて身のしまった新鮮な海鮮料理が楽しめます。特に抜群の食感と甘みでイカの王様ともいわれるケンサキイカは玄界灘が日本有数の漁場のため、呼子の名物となっています。イカの町・呼子では一年中さまざまなイカを食べられますが、ケンサキイカの旬は11月頃まで。イカは鮮度が命ですので、ぜひこの時期に現地に行って味わいたいものです。

余裕があれば、日本三大朝市のひとつともいわれている、「呼子の朝市」にもぜひ足を運びましょう。元旦をのぞいた364日開催されていて、新鮮な海産物や周辺で採れた農産物を購入することができます。

港には呼子の海を手軽にクルージングできる遊覧船もあり、天然記念物にも指定されている景勝地・七ツ釜を間近で見ることもできますのでおすすめです。

美肌の湯、嬉野温泉でお肌つるつるに

食欲を満たしたら、今度は九州の人気温泉地、嬉野温泉で体を癒しましょう。
唐津市から車で1時間ほどの距離にある佐賀県嬉野市嬉野町は九州でも有数の大きな温泉街で、多くの旅館が軒を連ねています。泉質は無色透明の重層泉で、ナトリウムを多く含むため美肌効果があり、日本三大美肌の湯のひとつともいわれていますので、特に女性の方は要チェックです。また、ここに来たら食べておきたい名物が、嬉野温泉ならではの泉質により、とろとろに溶けている不思議な「温泉湯どうふ」。するっと飲めてしまう胃腸に優しい食品ですので、美肌だけでなく、体の中も健康になりますよ。

街中には、無料で利用できる「シーボルトのあし湯」もあるので、ふらっと訪れても手軽に温泉気分を楽しめます。ちなみに、なぜシーボルトなのかというと、日本の医学発展に貢献したシーボルトが嬉野温泉に訪れたことにちなんで名づけられたそうです。

佐賀を訪れるならこの時期がおすすめ

11月の佐賀県は「唐津くんち」をはじめ、見どころがたっぷり。ぜひこの時期に訪れて、お祭りからお花、グルメ、温泉と満喫してみてください。また、下記には今回紹介したスポットについての詳細記事も掲載しておりますので、そちらもチェックしてみてください。

【九州ふっこう割】バカンスは湯巡りでリフレッシュ!!九州温泉ランキング
https://hobbytimes.jp/article/20160713e.html

鮮度と透明感が抜群!佐賀のブランド食材「呼子のイカ」をご紹介
https://hobbytimes.jp/article/20170628c.html
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