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整う!!世界のサウナ事情をご紹介 その1 フィンランド編

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近年、日本でも空前のブームとなっているサウナ。
これまでは銭湯サウナが一般的でしたがブームに伴い、近年はサウナ専門店やサウナ付き別荘なども人気を博しています。一方で世界に目を向けてみると、サウナ文化や習慣は実に多様です。
そこで本シリーズでは、世界各国のサウナ事情に迫り、その奥深い魅力を紹介します。記念すべき第1回は、サウナ発祥の地とも言われる「フィンランド」です。

伝統的なフィンランドのサウナ文化とは?

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フィンランドにおけるサウナの歴史は古く、その起源は少なくとも2000年前、考古学的には1万年前まで遡ると言われています。当初は斜面に穴を掘り、石を熱して寒さをしのぐために使用されました。その後、技術の進歩とともに、煙突を備えたサウナが登場し、現代のサウナへと発展したのです。

フィンランド人にとってサウナは、単なる入浴施設ではありません。心身を清め、健康を維持し、社交の場としても機能する、生活に欠かせない文化的な場所。多くのフィンランド人は毎週土曜日の「サウナの日」に家族や友人とサウナで汗を流し、親交を深めています。

フィンランド式サウナの原点「スモークサウナ」の楽しみ方

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「フィンランド式サウナ」の楽しみ方を学びましょう。フィンランドサウナ協会では「スモーク」「薪」「電気」の3種類にサウナを分類しています。「薪」や「電気」のサウナは日本でも普及しており、サウナストーンに水をかけて水蒸気を発生させる「ロウリュ」は広く知られるようになりました。一方でフィンランドサウナの原点である「スモークサウナ」は、日本でなかなかお目にかかれません。

その理由は安全面と労力にあります。「スモークサウナ」は薪ストーブで室内を温めますが、その煙を排出する煙突がありません。利用する直前に入口や通気口から煙を逃がします。煙を抜かなければ、一酸化炭素中毒になってしまう恐れがあるのです。また準備には7時間以上もかかることも。時間と労力をかけて完成した「スモークサウナ」の室内は、薪ストーブ以上に香ばしいスモーキーな匂いが充満しています。

旅行で行きたい!フィンランドの個性的なサウナ施設3選

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フィンランド旅行を計画中なら、ぜひ体験してほしいのが個性豊かなサウナ施設です。ここでは、他では味わえない特別な体験ができる、おすすめのサウナを3つ紹介します。

「ラヤポルティサウナ(Rajaportin sauna)」はフィンランドに現存する最古のサウナです。100年以上の歴史があり、外観からノスタルジックな雰囲気が漂います。一番の特徴は、2つあるサウナ室の壁面を突き抜ける巨大なサウナストーブ。片方がロウリュをすると、もう片方も灼熱のサウナ室になる仕様です。体の芯から熱くなりたい方におすすめなサウナです。

2つ目が「ロウリュ・ヘルシンキ( Loyly Helsinki)」です。こちらは2016年創業で、最も人気のあるサウナ施設の1つ。美術館のようなスタイリッシュな建物の中には、スモークサウナと薪サウナのほか、プール、そしてフィンランド料理のレストランが揃っています。サウナを楽しんだら、バルト海を眺めながら優雅な整いタイムを楽しめます。

そして3つ目が「シプンジョキの伝統サウナ(Sipoonjoki traditional sauna)」です。斜面を掘って作られた「スモークサウナ」を体験できる施設。田園地帯にあり、自然散策や森林ヨガも行っており、自然派のサウナーに人気があります。

まとめ

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今回は、サウナの本場フィンランドのサウナ事情と、おすすめのサウナ施設を紹介しました。
フィンランド人にとってサウナは生活に根付いた大切な文化です。伝統的なスモークサウナや、湖畔に佇む美しいサウナ、デザイン性の高い現代的なサウナなど、個性豊かなサウナを体験すれば、心も体も開放され、究極の「整う」感覚を味わえること間違いなし。フィンランドサウナで、心身ともに癒される至福の時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
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