仏教の観点からみる品行方正さ
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品行方正。何とも仏教にピッタリな言葉ではありませんか?
規則正しく、ストイックな生活を送る僧侶など品行方正の鏡のようです。
規則正しく、ストイックな生活を送る僧侶など品行方正の鏡のようです。
品行方正の意味、類語、用例など
【意味】
考えや行いが正しいことを言います。品行とは道徳的な観点で見た行動、振る舞いで、方正は正しい心、行動のことです。
【類語】
聖人君子など。
【用例】
「あの大学は品行方正な人が多いよ」
考えや行いが正しいことを言います。品行とは道徳的な観点で見た行動、振る舞いで、方正は正しい心、行動のことです。
【類語】
聖人君子など。
【用例】
「あの大学は品行方正な人が多いよ」
まず正しさを見極める中道
品行方正とは、つまり、「正しい行い」と言うことになります。
しかし、何が正しいのかを見極めなくてはなりません。その指針となるのが中道です。オール・オア・ナッシングではなく、中間が大事とされます。それはお釈迦様自身の経験から来るものです。
お釈迦様は王子として生まれて贅沢な暮らしを味わい、出家後は悟る為に苦行を行いました。極端と言うには天と地どころではないほどの差を味わったわけですが、快楽で誤魔化すのは意味がなく、自分を苛め抜いても苦しいだけです。
そこで至ったのが「偏った考えはアカン」というものです。
これはこれで単純な気もしますが、案外真理というものは単純明快なのかもしれません。
この中道はどっちつかずではなく、バランスをとれば正しい物が何か分かるというものです。一つの見識にこだわり抜くことも否定しています。
しかし、何が正しいのかを見極めなくてはなりません。その指針となるのが中道です。オール・オア・ナッシングではなく、中間が大事とされます。それはお釈迦様自身の経験から来るものです。
お釈迦様は王子として生まれて贅沢な暮らしを味わい、出家後は悟る為に苦行を行いました。極端と言うには天と地どころではないほどの差を味わったわけですが、快楽で誤魔化すのは意味がなく、自分を苛め抜いても苦しいだけです。
そこで至ったのが「偏った考えはアカン」というものです。
これはこれで単純な気もしますが、案外真理というものは単純明快なのかもしれません。
この中道はどっちつかずではなく、バランスをとれば正しい物が何か分かるというものです。一つの見識にこだわり抜くことも否定しています。
正しい八つの行い八正道
中道を行い、悟りを開く為の修行法が八正道です。これは「絶対やりなさい」というよりも「ざっとこんな感じですよ」と示した物なので、比較的気は楽かもしれません。
【正見】
四諦と呼ばれる認識がまず関係しています。四諦とは「生きることは苦だよ。願望や煩悩を持っているから苦しいんだよ。それを捨てなさい、そうすれば楽になるから」というものです。まず四諦を見、理解することで正しく物事が見られるようになります。
【正思惟】
次いでの正思惟は、自分が今どの程度なのかを認識する正しい思考です。怒りなどをなくすのも重要になります。
【正語】
人を不快にさせず、喜ばせる言葉を使うと言う意味です。おべっかを言え、と言うのではなくいい所を見つけて褒めることを言います。
【正業】
戒律を守り、自分ではなく人の為に何かを行うことです。掃除でも何でも人を喜ばせるのが肝要になります。
【正命】
身の丈に合った暮らしをし、一攫千金を狙うなど欲をもたないことです。
【正精進】
心理を悟れるよう、また悪の手引きに惑わされないよう努力をすることです。
【正念】
この世は万物流転と言うことを忘れず、余計な欲に囚われないことを言います。意識を強く持ち、反省を行い、お釈迦様の言葉を忘れずに精進しましょう。
【正定】
穏やかに、平静な精神での瞑想を行うことです。
【正見】
四諦と呼ばれる認識がまず関係しています。四諦とは「生きることは苦だよ。願望や煩悩を持っているから苦しいんだよ。それを捨てなさい、そうすれば楽になるから」というものです。まず四諦を見、理解することで正しく物事が見られるようになります。
【正思惟】
次いでの正思惟は、自分が今どの程度なのかを認識する正しい思考です。怒りなどをなくすのも重要になります。
【正語】
人を不快にさせず、喜ばせる言葉を使うと言う意味です。おべっかを言え、と言うのではなくいい所を見つけて褒めることを言います。
【正業】
戒律を守り、自分ではなく人の為に何かを行うことです。掃除でも何でも人を喜ばせるのが肝要になります。
【正命】
身の丈に合った暮らしをし、一攫千金を狙うなど欲をもたないことです。
【正精進】
心理を悟れるよう、また悪の手引きに惑わされないよう努力をすることです。
【正念】
この世は万物流転と言うことを忘れず、余計な欲に囚われないことを言います。意識を強く持ち、反省を行い、お釈迦様の言葉を忘れずに精進しましょう。
【正定】
穏やかに、平静な精神での瞑想を行うことです。
より洗練された修行法、三学
お釈迦様の提示した修行法をさらに洗練させた修行法が三学です。
【戒】
仏教徒の守るべき戒律になります。殺生も、お酒も、嘘も、盗みも、男女のホニャララも駄目、と言う五戒。これに娯楽や居心地のいい場所に住むことや聞かざることをも禁止した三つを加えた八斎戒、金品に関わるな、聞かざるなの二つを加えた十戒、比丘(僧侶)や比丘尼(尼僧)の守るべき戒律も足すとべらぼうな数になります。まずこれらの戒律を守るのが第一段階です。
【定】
第二段階の「定」は精神を統一させ、何者にも乱されない心持ちでの瞑想修行のことを言います。またの名を三昧です。この状態になると、悟りまであと一歩の所まで着ます。
【慧】
第三段階です。上二つができていれば、自分の前世、死と生を始めとする森羅万象の全てを正しく理解する事ができ、悟りを得られます。
【戒】
仏教徒の守るべき戒律になります。殺生も、お酒も、嘘も、盗みも、男女のホニャララも駄目、と言う五戒。これに娯楽や居心地のいい場所に住むことや聞かざることをも禁止した三つを加えた八斎戒、金品に関わるな、聞かざるなの二つを加えた十戒、比丘(僧侶)や比丘尼(尼僧)の守るべき戒律も足すとべらぼうな数になります。まずこれらの戒律を守るのが第一段階です。
【定】
第二段階の「定」は精神を統一させ、何者にも乱されない心持ちでの瞑想修行のことを言います。またの名を三昧です。この状態になると、悟りまであと一歩の所まで着ます。
【慧】
第三段階です。上二つができていれば、自分の前世、死と生を始めとする森羅万象の全てを正しく理解する事ができ、悟りを得られます。
まとめ
お釈迦様は極端に走るなと仰いましたが、やはり品行方正な修行を積まなくては、悟りは得られないようです。
しかし、正しい行いと称する八正道を積んでいれば、心持ちが安らかになりそうではあります。
三桁の戒律はちょっと、と言う方でも、いくらかの品行方正さは身に着くかもしれません。まずはやってみること。何事も心がけ次第なのです。
しかし、正しい行いと称する八正道を積んでいれば、心持ちが安らかになりそうではあります。
三桁の戒律はちょっと、と言う方でも、いくらかの品行方正さは身に着くかもしれません。まずはやってみること。何事も心がけ次第なのです。