刺繍

オリジナルTシャツを作ろう!裏まで美しいワンポイント刺繍のやり方

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既製品の無地のTシャツが、ワンポイントの刺繍を施すだけで世界に1枚だけのオリジナルアイテムに早変わり。自分やお子様のTシャツに好きなモチーフを刺繍しても良いですし、ちょっとした穴や汚れ隠すのにももってこい。

ただ、Tシャツは伸縮性のある生地で作られているため、綺麗に刺繍をするにはちょっとしたコツが必要なんです。

そこで今回は、表も裏も美しくTシャツに刺繍をするための方法を解説します。自分だけのお気に入りを作っちゃいましょう。

まずは道具と材料を用意しよう

まず、Tシャツにワンポイント刺繍を入れるためには、以下の道具と材料が必要になります。

・図案
これがなければはじまりません。
書籍やWebサイトから探したりキットを使用したり、自分で描いても良いですね。
キットは、初心者でも1つのステッチで完成させることができるクロスステッチのものが多いようです。

・刺繍針
裁縫用の針ではなく必ず刺繍針を使用してください。刺繍針は大抵色々な太さのものがセットで販売されています。針の太さはメーカーによって微妙に違いがあることがありますが、7号のものを使えば問題ないでしょう。

・刺繍糸
図案とTシャツの生地の色から、最適な色を選んでください。
刺繍針同様、刺繍糸にも様々な太さのものがありますが、大抵は25番のものを2本どりで使用すれば良いでしょう。

・刺繍枠
図案のサイズに合ったものを選んでください。
刺繍枠を使用すると、記事をしっかりと張っておけるので刺繍がしやすくなりますし仕上がりも美しくなります。
シャツの裾のギリギリの部分など、場所によっては刺繍枠が使用できない場合もありますが、それ以外は刺繍枠を使用するようにしましょう。

・刺繍用下地シートまたはトレーシングペーパー
図案を写すために使用します。
刺繍用下地シートはダイソーやセリアなどの100均で販売されているもので、手描きで図案を描けるのはもちろんプリンタで印刷することもできる優れもの。水溶性のシールタイプなので、刺繍をしたい部分にペタッと貼って上から刺繍し、完成後は水洗いすれば刺繍糸がけが残るので便利です。ただし、刺繍しているうちに針や糸がシールの糊で多少ベタベタしてくることがあり、特に夏場は手指の湿気でシートがベタついてくることもあるという難点があります。
トレーシングペーパーの場合は紙ごと刺繍しても糊がつく心配はありませんが、紙が残ってしまわないよう刺繍しながら不要になった部分を剥がしていく必要があります。

・チャコペン、チャコペーパー
チャコペンは、Tシャツに直接図案を描きたい場合に必要です。
チャコペーパーは、トレーシングペーパーなどに描いた図案をTシャツに写す場合に必要です。トレーシングペーパーの上から刺繍をするなら必要ありません。

・接着芯
出来上がった刺繍部分にハリが欲しいという場合や薄手のTシャツに刺繍したい場合、薄手タイプの片面接着芯を使用します。アイロンで貼るタイプの場合は別途アイロンと当て布が必要です。

Tシャツに刺繍してみよう

道具と材料が揃ったら早速刺繍を始めましょう。

1.Tシャツにアイロンをかけ、接着芯を貼る
刺繍をしたいTシャツにシワがあるとうまく刺繍できませんので、アイロンでシワを取っておきましょう。
接着芯を使用する場合は、パッケージに記載されている方法でTシャツの裏側に接着芯を貼っておきます。

2.図案を写す
Tシャツに直接チャコペンで描き込むか、下地シートやキッチンペーパーに図案を写します。
下地シートを使用した場合は刺繍をしたい部分にシートを貼り、キッチンペーパーの場合はしつけ糸で縫い付けるか、チャコペーパーを使用してTシャツに図案を写してください。

3.刺繍枠を取り付ける
図案より大きい刺繍枠を取り付けます。やたらと生地を引っ張る必要はありませんが、シワができないように綺麗に取り付けましょう。

4.刺繍する
図案やキットで特に指定がない場合、25番糸を2本どりで刺繍していきます。刺繍の場合、普通の裁縫のように玉結びはしません。10cmほどTシャツの裏に糸を残したまま縫い進め、最後に始末します。
トレーシングペーパーの上から刺繍する場合、刺繍が終わったて図案が不要になった部分からはがしながら縫い進めていきましょう。縫い始め同様、縫い終わりも玉結びはしません。

5.糸の始末をする
刺繍が終わったら縫い始めと縫い終わりの糸を何回か刺繍の縫い目に通して始末します。この時も玉止めなどはせず、余分な糸は切り取ってください。玉止めしてしまうと、その部分が肌に当たって着心地が悪くなってしまいます。

6.下地シートや接着芯を処理する
下地シートを使用した場合は、しばらく水に浸けてから優しくもみ洗いすれば溶けて無くなります。
接着芯を使用した場合、そのままにしておくと刺繍の周りに余った接着芯が徐々に剥がれてきて着心地を損ねてしまいますし、何より見た目が美しくありません。刺繍糸や生地を切ってしまわないように気をつけながら、刺繍に沿ってできるだけ丁寧に切り取りましょう。
糸の始末や下地シート・接着芯の処理をきちんとしておくと、着心地が良くなるだけでなくTシャツの裏側も美しく仕上がるのでいかにも手作りという雰囲気がなくなりプレゼントにも最適です。

刺繍を施したTシャツの洗濯方法

糸の始末をきちんとしていれば、洗濯機で回してもほつれてしまうことはありません。しかし、刺繍糸そのものの縮みや色落ちが出てしまう心配がありますので、刺繍をしたTシャツは手洗いがおすすめです。

石鹸、または中性洗剤をたっぷりのぬるま湯を入れたバケツや洗面器に溶かし、刺繍部分はなでる程度でできるだけ触らずにもみ洗いして何度か水を変えてすすぎをします。洗い終わったらバスタオルの上に広げて挟み、優しく叩いて脱水したら風通しの良い場所で陰干ししてください。

アイロンがけをする場合、刺繍の上からアイロンをかけると糸が潰れてしまいますので、生地の裏側からアイロンがけをするようにしましょう。半乾きの間に刺繍部分を伸ばしながらスチームアイロンをかけると、さらに綺麗に仕上がります。

とはいえ、毎回手洗いをするのはなかなか大変な作業です。たとえばすぐにサイズアウトしてしまう子供服などの場合は、あまり神経質にならずにネットに入れて洗濯機に放り込んでしまっても良いでしょう。せっかく作った刺繍入りのTシャツを長く楽しむためには、手間と美しさのバランスを取ることが大切です。
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