小物

消しゴムハンコのQ&Aと活用法!

関連キーワード

コツコツと細かく小さい作業が続く消しゴムハンコ作製。たくさんのクリエイターさんの作品を見ても完成度の高さに惚れ惚れしちゃいます。デザイン性の高いスタンプは高価だったりするのでまた今度買おう...と先送りにしちゃうこともあるのではないでしょうか。
コツをつかんで、ちょっとの練習をすることでハイクオリティーな消しゴムハンコが作れるかもしれません。
消しゴムハンコを始めるうえでのちょっと気になる疑問点やコツをお紹介します。これを読んだらきっとあなたもサクサク作れるような気持ちになるはず!

消しゴムハンコの疑問!

Q1.カッターと彫刻刀どちらを使うべき?

A.予算があれば両方を使い分けて、お試しであればデザインカッターを。
作家さんによって彫刻刀を使っている方もいれば、カッターを使っている方もいますね。始めるにあたってどちらを買えばいいか迷うでしょう。消しゴムハンコでは細い線を表現したり、余白を取り除く大胆な作業もあります。細かい部分を彫刻刀ですると、刃の両端と、深さに気を配らないといけないので慣れていないと難しいです。一方、広い範囲はサクサク彫り進められます。カッターの方は、一度向きを確認すれば、デザインのラインに沿って刃先の深さに注意を払うだけなので簡単です。広範囲の部分は時間は若干かかりますが不自由することはないでしょう。細かいデザインはカッター、余白は彫刻刀と使い分けるとよいですね。

Q2.消しゴムハンコ用の消しゴムの方がいい?

A.消しゴムハンコ用の方が経済的にもよい!
安い消しゴムは100円均一にもありますが、彫りやすいものはやはりポリマー製です。消しやすい「MONO消しゴム」や「消し丸君」のような材質です。シード社の『ほるナビ』やヒノデワシ社の『はんけしくん』などが有名どころです。どちらもはがきサイズで600円前後ですが、通常の消しゴムを同じ面積分購入するよりも安いです。ほるナビははがきサイズ2枚分、はんけしくんははがきサイズの大きさから販売されているので、自分の作りたいサイズを選択することができます。さらに2層になっているので彫った部分と残したい凸部分のデザインが一目瞭然でわかりやすい工夫が施されています。さらにコスパを上げたいときには100円均一でも消しゴムハンコ用のゴム板は手に入ります。彫りやすさは劣るようですが、結局は慣れなので自分にとって彫りやすい物を見つけることをお勧めします。

Q3.トレーシングのコツは?

A.デザインを反転させないこと、テープで固定すること!
トレーシングペーパーの表面に描いたデザインを消しゴムハンコに転写するので、トレーシングペーパーに描くときには反転させずにトレースします。文字などは特に気を配りましょう。また、消しゴムハンコのカギを握るのがトレーシングともいわれるほど、正確に丁寧な作業が必要になります。ペーパーを360度回転させてもずれないように、オリジナルのデザインとトレーシングペーパーはテープで固定しておきましょう。

Q4.彫り方のコツは?

コツは大きく3つあります。

A1.刃先を斜めに入れて、凸部の根元を太く安定させる。
消しゴムハンコを長く使うために、デザインの凸部分が取れないようにナイフの刃を入れることが大切です。デザインナイフを使う場合を前提にしています。始めに凸部のラインの外側に向かって刃先を斜めに入れます。続いて同じラインの1〜2mm外側の部分に刃先を垂直に入れると、消しゴムの細いくずがきれいに取れていきます。
デザインの根元に向かって削るとハンコを押していく度に刺激がダイレクトに伝わります。なるべく土台を大きくとるため、デザインの外側に向かって刃を入れましょう。

A2.消しゴムを動かす。
初心者の方はナイフを動かしがちですが、多くの作家さんが消しゴムの方を動かす手法で作成しているのが見受けられます。その理由はナイフを動かすと手元が安定しづらいからです。小さい消しゴムの方を移動させて安定した真っ直ぐの切込みを入れることができます。

A3.細い線は浅く彫る。
細い線を太めの線と同じ深さで彫ると根元が不安定になります。ハンコを押したときに紙に彫った部分が接着しない程度に浅めに彫りましょう。

沢山作りたくなる!?消しゴムハンコのアイディア!

複数個合わせて図案を作る

ビーニーとボンボン、ハウスの窓とドア、花弁と花糸、のように別々に彫ったものを組み合わせます。シンプルな図案でも組み合わせるだけで一気に手の込んだ印象になるから不思議です。

インクのカラーを変える

同じ消しゴムハンコを使って、カラーを変えます。2〜3種類の色を使うとパッと明るく目を引くデザインになります。

ハンコの取っ手をつける

ハンコを作ったら、取っ手をつけてみてはいかがでしょうか。完成度がぐっと上がります。ウッドピースにハンコを押して、反対側にハンコをくっつけるのはよく見ますね。ウッドピース以外にも、ガラスタイルなども活用できます。

おわりに

最初の2〜3個くらいまでは練習用とあきらめて出来上がりには期待せず、せっせと彫り進めてみてください。段々コツがつかめてきて、ハンコを押したときの仕上がりにきっと満足するはずです。

監修:ポピー
刺繍を機に手芸に目覚める。『作れそうなものは作ってみる』という精神でUVレジン、プラバン、裁縫、編み物、ビーズ、ミニ革細工、ドールハウスやミニ家具などの簡単木工DIYを浅く広く探求して15年。複数の手芸を掛け合わせたり素材を組み合わせながら自宅を飾っていくのが趣味。
海外のDIYトレンドを参考にすることも多い。日本と欧米の手芸における常識やテクニックの違いなどを検証しつつ多くの方法を共有していく。
  • Facebook
  • Twitter
  • hatena

    ▲ページトップ