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牡丹の育て方のコツは?牡丹を育てる際に注意をしたいことは?

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「立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花」ということわざがあるほど、牡丹は美しい花と昔から言われています。

そんな牡丹を自分の庭や鉢で育てる際に注意をしたいこととはどんなことでしょうか。詳しくまとめてみました。

牡丹の歴史と育てやすさは?

牡丹は中国が原産で元々は薬用植物として活用されていた植物です。8世紀に日本に伝わったという古い歴史を持った植物と言えます。江戸時代にその美しさから多くの品種が開発されましたが、今ではその頃の牡丹の品種はわずかになっています。

今私たちを楽しませてくれている華やかな牡丹は明治以降に開発されたものです。

牡丹は、木本植物で落葉性がある低木です。1~1.5mのかわいらしいサイズで大きな花を咲かせますよね。冬の寒さには強いのが特徴で、冬牡丹や寒牡丹などは冬にも花が咲く貴重な花です。

ただ夏の暑さには弱く、花は4月下旬~5月中旬の気候のいい時期に咲きます。また、育てやすさで言えば普通と言えるのが牡丹です。

牡丹の育て方のコツは?暑さと過湿に注意!

牡丹の育て方については、日当たりと風通しのいいところで育てるのがおすすめです。暑さに弱いので西日が遮られるような木の近くなどに植えるのが適しています。

とにかく水はけがいいことが大事で、東向きの斜面などが植えるのに最適の場所です。庭植えの場合は土に湿り気が多い場合は土壌改良も必要となってきます。川砂を混ぜたりしましょう。

鉢植えで育てる場合は、戸外で育て春と秋には十分に日を当て、夏は弱いので半日陰に移し、冬は外ででも大丈夫ですが寒風が当たらないように暖かい場所に置くのがコツです。また、鉢植えの場合も乾かし気味に育てるのがとても大切といえる牡丹です。

水遣りのコツと土は?肥料の与え方には注意点も

牡丹の水遣りのコツは、乾燥気味に育てることで、庭植えの場合は水遣りの必要は特に乾燥する夏の時期以外は必要ありません。

また、鉢植えの場合では、4~9月の生長の時期に水を十分に与えれば、秋からは少なめにします。また、落葉したら特に減らしていくようにするのがコツです。年間の半分は乾燥気味に育てるのがコツといえます。

土選びも水はけがよく水持ちがいい土が良く、赤玉土小粒7:腐葉土3の割合などで配合するのがおすすめのようです。

牡丹肥料を好みますので腐葉土を混ぜて豊かな土に最初にしてあげましょう。花を咲かせるためには適期にしっかりと肥料をあげる必要がありますので花が咲き始めた後の5月上旬~6月上旬の時期と生長が終わる時期の9月下旬に固形の発酵油かすや緩効性化成肥料をあげるようにします。

ただ、注意点としては植え付け直後の場合は根を痛めることになりますので翌年の花が咲く頃までは肥料をあげないようにするのもコツです。

病気や害虫に注意が必要!

春から秋の時期にはうどんこ病や黒斑病に注意が必要です。葉や枝に白い粉が吹くうどん粉病や梅雨明けに葉に黒い点が入る黒斑病にかかります。その場合、見つけたらすぐに切り取って広げないようにすることが大切です。予防策としてはこの時期の5月~9月に殺菌剤を直接散布する方法がありますので注意をしておきましょう。

また、カイガラムシ類、カミキリムシの幼虫がつきやすく、カイガラムシなどは特に駆除がやっかいですので見つけたらすぐに歯ブラシでこすって落としましょう。

晩春から夏には牡丹の幹にカミキリムシの幼虫が侵入することがありますのでその場合は侵入穴に殺虫剤をしみ込ませた綿を詰め込むのが対策です。

強く剪定することも必要!

牡丹は9月末頃に葉が黄色く枯れます。その際に葉の付け根に芽がたくさん出ています。特に、枝元には丸みを帯びた花芽がありますのでこの時期に剪定をするようにしましょう。

葉を全部切り落として、今年伸びた部分を2~3芽だけを残して強く剪定してしまいます。来年のことを考えて強く剪定しておくことが大切です。枯れた枝、重なった枝など生長の妨げとなる枝も元から切り落としておきます。

小さな低木の牡丹ですが、剪定が大事な作業になり、翌年しっかりとした枝にし花を咲かせるためには剪定作業を9月末の秋にきちんと行いましょう。

育て方のコツを守りながら毎年牡丹の花を楽しみたい!

いかがでしょうか。牡丹は、晩春に花を咲かせ夏の暑さに弱く冬には強い植物です。また湿気に弱いので乾燥気味に育てるのがコツです。秋には葉っぱが枯れてしまう牡丹はしっかりして剪定をして来年に備えることも大切な植物です。

うどんこ病などの病気やカイガラムシなどの害虫に気を付けながら育てることも必要です。これらをしっかり守ることで、あの美しい牡丹を庭や鉢で育てることができます。小さな低木ですので鉢でも育てやすいでしょう。根がはらないと生長しない牡丹で植え替えを嫌いますので最初から大きめの直径18cm~24cm程の6号~8号鉢以上の素焼き鉢や駄温鉢に植えましょう。

足を止めて下からじっくり眺めてみたいのが大きな牡丹の花のあでやかさですよね。花を楽しみに手入れをしっかりしながら育ててみませんか。

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