編み物

かぎ針で編むビーニー帽

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帽子編みといえば円形で減らし目を編んで...編み図とにらめっこ。でも!かぎ針の『ゴム編み』であれば頭囲の長さまでサクサク編むだけです。ゴム編みといえば棒編みのイメージですが、かぎ編みでも編めちゃいます。通常棒編みで編む場合にはゴム編みの凹と凸を一緒に編んでいきますので作り始めから頭のサイズ通りに編み始めます。
一方、かぎ編みの場合には頭囲のサイズに到達するまで凹と凸を交互に編んでいきます。目標のサイズの段数が編めたら、あとは筒状に端を閉じて片方を絞って出来上がり。編んでるうちにサイズが思ってたより大きい、小さくなった…ということがないことや、減らし目なしで編めるので初心者さんの練習にも向いています。

かぎ編みビーニーの編み方!

耳から頭頂の長さ(A)+Aの半分の長さをくさり編みで編みます。この長さが帽子の高さになります。折り返す分を足す場合には5〜8センチをプラスします。
立ち上がり3目を編んで、針から4番目の裏山と奥の半目を拾っていきます。端まで長編みを編んでいきましょう。

2段目:立ち上がり3目を編んで裏に返します。通常の長編みであれば目の頭を丸ごとすくいますが、ゴム編みでは奥の方の半目のみを拾います。

画像左は編み目を斜め上からみています。目の頭を構成している半目の向こう側を本項では『奥半目』手前側を『手前半目』と呼んでいます。ゴム編みでは奥半目のみを拾うので、【〇】の部分にかぎ針を入れます。

≪ポイント≫
立ち上がりを一目と数えるので、くさり編みの根元にはかぎ針は入れません。編み目が増えたり減ったりしないように気を付けます。
画像右は奥半目を拾ったところです。頭を丸ごと一緒にすくう時と違って、一本だけをすくうのでひっぱりすぎないようにしましょう。毛糸を拾って、かぎ側の二本を針から外し、もう一度毛糸を拾って、残りの二本を針から外して長編みが完成します。この時点で、立ち上がりを含めて長編み2目が完成しています。
残りも同じように奥半目だけを拾って、長編みを編んでいきます。
次に列の最後の編み目を解説します。

端の奥半目は分かりにくいので飛ばしてしまい、数がだんだんと減ってしまうことがしばしばあります。一つ前に入れた編み目の隣の奥半目を追って確認しましょう。編み目が詰まってわかりにくいときは、かぎ針を入れて一度編み目を広げると位置関係が分かりやすいです。
参考画像では最後の奥半目を広げたところです。一つ前の奥半目と比べても分かりやすいですね。

失敗しないために!段数マーカーを使おう

今回のように横長に編んでいくときには段数マーカーを使うとカウントがとても楽です。段数マーカーは編み目の頭全体に付けるのではなく半目につけるとわかりやすいです。画像のように段数マーカーを残したまま奥半目を拾います。奥半目にはマーカーが付いていないのでかぎ編みを簡単に入れることができます。

長編みを編んですぐ、自分から見た向こう側の奥半目に段数マーカーを付け直します。次の段で裏に返したときに、手前半目の方にマーカーが付くことになります。
段数マーカーをつけている編み目を編んでから、同じ目にすぐにつけ直すことで数え間違いを防ぎます。裏返して端から数を数えるので、端数を考慮して編み進めましょう。

以降、目標の頭囲のサイズになるまで段数を重ねていきます。最後の段は編み始めの糸端と編み終わりの糸端が対角線上に来るように調整します。引き抜き編みでつなげる場合(とじ)には糸端を処理しないで、そのまま帽子の両端をつなげます。毛糸で縫い合わせる場合(はぎ)には糸端を帽子の高さプラス30cmは最低でも残してカットします。

画像は引き抜き編みで閉じているところです。端まで編み目を閉じたら、編みはじめの糸端とかた結びをします。続いて同じ毛糸で頭頂部を絞ります。
横の端を波縫いするように毛糸を通し、最後に糸を引っ張って輪をすぼめて閉じます。もう一方の糸端と固く結んで、編み目にくぐらせて糸端を処理します。好みでポンポンなどをつけます。

≪ポイント≫
目の数は変わっていないのに、端の長さが違うことがありますが大丈夫。一目一目を丁寧に結びつけるときれいに閉じます。また、多少目の数が合わなくても、少ない方の端の目を複数回拾うことでカバーできます。

帽子の仕上げに!

・ポンポンを作る
帽子を編み上げた毛糸で作ったり、人口毛皮で作られたポンポンを付けましょう。定番のビーニー帽の完成です。

≪ボンボンの作り方≫
作りたいボンボンの直径の長さプラス1〜3センチの厚紙に毛糸を束ねる毛糸を厚紙に固定しておきます。毛糸をこれでもかというほど巻きます。先ほど固定していた毛糸で巻いた片方の輪を固く縛ります。片方の輪をはさみで切ります。毛糸の長さをはさみで整えます。
巻いた毛糸の中心を軽く毛糸で固定します。

・革でワンポイント
革の端切れを縫い付けるだけでもワンランク上の仕上がりに!革は厚いので普通の縫い針でそのまま縫うのは大変です。あらかじめ、革に穴を開けておきましょう。革の裏に糸端が隠れるように縫い付けます。

・ボタンをつける
ボタンと毛糸の相性は皆さんの知るところ!大きく存在感のあるボタンを一つつけるだけでも完成度をぐっと上げてくれます。
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