睡蓮と蓮（ハス）の違いは？育て方の魅力は

睡蓮と蓮（ハス）は、花がよく似ていますが、その咲き方に大きな違いがあります。睡蓮は、水面に浮かんでいるように咲くのが特徴ですが、蓮（ハス）は、水面から茎が出てそこに花を咲かせる特徴があります。

そして、その他にもたくさんの違いがありますのでご紹介します。睡蓮の花は、水面に浮かんで咲き、咲き終わると花びらが閉じて水の中に沈んでしまいます。花が終えたのを自分で察して水の中へと戻っていきます。とても不思議な現象ですよね。

一方、蓮（ハス）は、花びらが散ってなくなってしまいます。そして、その後に果托と呼ばれる蓮（ハス）独特の姿を形成します。花は似ていても花の最後は全く異なる2つですよね。

睡蓮の花も蓮（ハス）の花も3〜4日開いたり閉じたりを繰り返しながら満開になりますが、最後の日に花を閉じるのが睡蓮で、花が散っていくのが蓮（ハス）ということになります。よく比較してみると面白いですね。

睡蓮と蓮（ハス）のそれぞれの名前を見ても違いが分かります。睡蓮は、花を閉じたりする様子から日差しが弱くなって眠るように閉じることから「睡蓮」という名前になっています。
そして、最後は、眠るように水の中に沈むのが「睡蓮」です。

一方の蓮（ハス）は、花が散った後にできる果托が蜂の巣のように見えることから、ハチの巣からハスへと呼び名が付けられています。蓮（ハス）の特徴的な姿を捉えた名前の由来ですね。それぞれに特徴をよくとらえた名前が付いていますね。

睡蓮と蓮（ハス）の葉の様子も異なります。葉がつやつやして光沢があって切れ込みがあるのが睡蓮です。蓮（ハス）の葉は、艶がなく切れ込みもないのが特徴です。

睡蓮の葉は、光沢があるのですが、撥水性がないので水面に浮いていると濡れます。一方蓮（ハス）の葉は、光沢がないのですが撥水性があるため、水面から高い所の葉が水をはじきます。大きな葉に雨が降り注いでも、水をはじいたり、集めたりする様子をよく見かけるのではないでしょうか。葉の様子も睡蓮と蓮（ハス）では全く異なりますよね。

睡蓮と蓮（ハス）の特徴の違いについて知った所で、睡蓮の育て方についてご紹介していきます。睡蓮には、耐寒性睡蓮と熱帯性睡蓮の2種類があります。水に浮かんでいる良く見る睡蓮は、耐寒性睡蓮です。熱帯性睡蓮は、蓮（ハス）のように茎を水の上に出して花が咲くのが特徴です。

耐寒性睡蓮は、寒さに強く冬を越すことができますが、夏の暑さには弱いので、水温が上がらないように注意することが必要です。西日の当たらないような所に鉢などを移動してあげるようにするといいようです。

熱帯性睡蓮は、小さな花を咲かせますが、耐寒性睡蓮よりも夏の間中、長く咲くのが特徴です。関東より西ならば屋外でも冬を越すことができますが、屋内で育てるのが安心です。

睡蓮を育てる方法ですが、どのように育てるのかも知ってみたいですよね。土が入った鉢に植えた状態で、水に入れて育てるのがおすすめです。水の入った大きな睡蓮鉢などに沈めて育てる方法です。そうすると、植え替えや水替え、肥料をあげたりする際もとても便利です。

睡蓮は、日当たりのいい場所で育てるといいでしょう。水の管理についてもどうしたらいいのか心配ですが、土を入れた鉢を水に沈めた場合には、管理も簡単です。水が減ってきたら水をつぎ足すだけで大丈夫になります。

肥料のやり方も、土に植えた鉢ごと水から取り出してやるといいでしょう。土に穴を開けて肥料をやると、水に戻しても肥料が溶け出すことを防げますよ。水が濁らないようにするのがコツです。水が濁った場合は、水を入れ替えてあげましょう。

そして、睡蓮の葉が成長していくことで、水面を覆い始めますので、水が濁ることも減っていきます。水替えもあまり必要なく、減ったら水をあげる程度で世話が楽になっていきます。意外と簡単な睡蓮の育て方ですよね。

睡蓮と蓮（ハス）の違いについてご紹介しました。睡蓮の花は、4日ほど咲いたら、最後に閉じて水の中に沈むというのは初めて知りました。そんな睡蓮の花を最後までぜひ見届けてみたいですね。

自分で育てることで、毎日の花の様子をしっかり間近で堪能できるようになりますよね。土に植えてそれを睡蓮鉢に沈めるという方法でしたら、管理も簡単です。自分で睡蓮を育ててみませんか。睡蓮と蓮（ハス）の両方を育てて、違いを楽しんでみる方法もいいかもしれませんね。

監修：トマト
毎日いろいろな発見をさせられるガーデニングです。
長年のガーデニング経験から育て方の難しさもそれぞれの植物に学んでいます。
多肉植物などにも凝っていて、新しい発見と成長を見ていきたいと思っています。