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意外と簡単? ハスの育て方。風情も感じられ一石二鳥の方法

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ハスが咲く夏になると「観蓮会(かんれんえ)」と呼ばれる、ハスの花を早朝に鑑賞する会がお寺などで開かれます。早朝に咲き、水辺に一斉に花開く姿は、風物詩としても見ておきたいものです。

ハスの花には面白いお話もあり、不思議がいっぱいです。その魅力と自分でも育てられるかどうかについてもご紹介していきたいと思います。

ハスはどんな植物?

まずハスはどんな植物かといいますと水生植物に分けられる植物です。水の底の土の中に塊茎を作って成長していきます。そして、これが私たちがよく食べるレンコンとなります。ただ、レンコンとして食べるハスと花を楽しむハスは種類が違うようです。

また、ハスをよく見ると葉は全て水面に出て、花も水の上できれいに咲くのが特徴で花のファンも多くいますよね。熱帯から温帯の多年生の植物で、7~9月に花を咲かせます。夏に花を咲かせるハスは、耐暑性もあり、夏の花というイメージでしょうか。

ハスの花はどう咲く?原産地も様々

ハスの花というとどういうイメージでしょうか。お寺やお城の堀などで一斉に咲いているのをよく見かけるのではないでしょうか。花の色は、白やピンクや黄色などがあり、ピンクの花を咲かせる種類は、ヌシフェラ種で、黄色い花はルテア種が咲かせます。この2種が大きな種類で、これらを掛け合わせたいろいろなハスが登場しています。

ルテア種の黄色い花を咲かせる「キバナハス」は、北アメリカ原産です。なんだかハスというと、日本っぽいイメージがありますが、北アメリカでも一般的なのですね。

また、ヌシフェラ種は、オーストラリアの北部が原産のハスです。原産地を知るとハスのイメージが少し変わってきませんか。

花を咲かせるには?

ハスの育て方については、個人でハスを育てている人はあまりいないかもしれませんが、池など広い場所がなくてもハスは育てられます。

かめや鉢を準備することで育てることができます。かめや鉢などで育てるなんてなんだか風情があるように思いませんか。特に夏らしい景色になりますよね。3月頃に植えて育ててみてはいかがでしょうか。

ただし、かめや鉢で育てる場合には、ハス多年草ですが、年に1回は植え替えるようにするのがコツです。

かめや鉢でも育て方は簡単?

育て方は、よく日が当たる所に植えるのがコツです。耐暑性がありますのでずっと直射日光があたるところがおすすめです。それほどハスが日差しに強いというのはちょっと驚きに感じますよね。

ということで、かめや鉢で育てる場合は一日中日が当たる所に置いて育てます。そうしないと逆にあまり花が咲かなくなってしまいますので注意が必要です。

こうした水生植物の育て方というのは簡単なのかですが、少し心配なこともあるでしょう。夏に水をはっているとボウフラなどの虫が発生しないかどうかも気になりますよね。そんな時は、水を入れ替えるようにするのがおすすめです。

また、よく金魚やメダカをかめや鉢で飼っている人も多いと思いますが、ハスと一緒に飼ってみると虫の対策にもなるようです。

病気としては、6月~8月の夏の時期には、腐敗病というのがあり、葉を枯らしたり、根茎が黒くなったりして腐ってきますので注意をしましょう。カビなどによるもので夏は枯れないように気をつけることが必要です。そういった点でも葉っぱが枯れたら取り除いてあげるようにします。

かめや鉢で育てる時の土は?育て方が面白い!

実際に育てる場合の育て方がまたとても面白いものです。最初に植え付ける際も、粘土質の肥沃な土を底の方に入れて、そこに新芽をつけた塊茎を水平に置きます。土は、田んぼの土などが理想のようです。その際に塊茎を乾かさないように植えるのがコツと言われています。

そうすると、葉が4月頃に水面に浮いてきはじめます。そのうち葉が水上に立ち上がってきて花芽も出てきます。

夏になってぐんぐん花芽が水上から高く伸びてきたら3週間ほどで花が咲きます。この時に肥料があまりないと咲きませんので、元肥として、緩効性化成肥料を土に最初に混ぜておくことが必要です。

また、4月から9月の花を咲かせる時期には、1か月に1回追肥をしていったりすることも必要で追肥することできれいな花色でたくさん咲くようになります。

ハスの花の命は4日間!?

ハスは花の咲き方もちょっと神秘的です。最初に、花が早朝の6時頃から開き始め、8時~9時には花が閉じます。

2日目も同じような時刻に咲き、もっと満開に開いて閉じます。3日目は最大に開きますが花色が薄くなっていきます。そして、閉じかけたままで完全には閉じない状態で夜を迎えます。

次の4日目の早朝には花が開きながら散り始めるようになります。こうして4日間のハスの花の命が終わります。

毎日4日間早朝に楽しませてくれ、決まった時間に閉じていき、散っていく花です。とても不思議な魅力を持っている花と言えるのではないでしょうか。「観蓮会(かんれんえ)」に多くの人が集まり、その瞬間の写真を撮ったりする人が多いのがわかる気がしますよね。

ハスの魅力を楽しみながら育ててみませんか

いかがでしょうか。かめや鉢でもハスは意外と簡単に育てることができます。夏のこの神秘的な花の魅力を楽しみに育ててみてはいかがでしょうか。

育ってくる様子も水の中ですから全て観察できておもしろいものとなりそうです。子ども達と一緒に育てるのもいいかもしれませんね。

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