編み物

輪針を使った鹿の子編みとガーター編みの二つの編み方でメランジマフラーを作る

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「手で芸をする」こみぃ氏によるマフラーの編み方講座です。冒頭ですでに完成したマフラーが出てきますが、それをどう作ったのか、ということが紹介されます。
使用されるのはピンクとグレーの毛糸。目数は39目。これは鹿の子編みという手法を使う為に奇数にした、とのことです。
鹿の子編みというのは、鹿の背中にある城まだら模様に似た模様を言います。13号の輪針を使い、マフラーを編んでいくわけです。輪針というのは針同士がプラスチックの繋ぎでくっついているものを言います。
毛糸には「何号の針を使用可能」と書いてありますので、その辺りも見極めて購入しましょう。
マフラーは、作りたいと思っている長さの3倍あたりの長さから始めて下さい。今回の毛糸は伸びる毛糸を使用。

画像のように毛糸を指にかけ、人差し指側は糸玉、糸端になります。親指にかけられた糸を、右上から針で持ち上げ、人差し指の、親指に近い糸を引っ張ってください。これで編み目が一つ完成します。
二度目は親指の下部分から針をくぐらせ(二本分の糸をくぐらせる)、人差し指に近い方の糸を下からすくい上げるようにして、手前側に引き寄せます。

こうすることで、わずかに隙間が発生するので、針の先端を人差し指の意図にひっかけ、隙間をくぐらせましょう。

このやや複雑な編み方だと、編み上がりに突っ張った感じがしない、とこみぃ氏は言います。突っ張った感じが嫌いなこみぃ氏はこの方法で編んでいますが、マフラーづくりは元々そんな複雑な編み方を必要としません。「お好きな編み方でどうぞ」とこみぃ氏は続けます。
この編み方だと編み上がっても伸縮が効くので、マフラー以外のセーターなどで試してみるのもいいかもしれません。
編み目はきつくせず、引き締め具合が全体で同じになるように気を使われています。
輪針を使用している理由は、一つには棒張りだと針の端同士がぶつかるというものがありました。輪針だと針同士が繋がっているのでそうした事態にはなりません。
他の理由としては、外で使いやすい、糸が抜けにくい、滑りにくい(こみぃ氏談)といったメリットがあります。針からしょっちゅう糸が抜けてしまう場合があるや、糸に関して自信のない人は輪針の方がいいでしょう。
確実に編み上げられる方の針をお使いください。

この動画で行っているのはガーター編みです。ガーター編みというのは、裏編みをせず、表編みだけを続ける方法のこと。表編みで行き、帰る時も表編み。表、裏と交互に編んでいくやり方ですが、メリヤス編みとの違いは、表から見ても裏から見ても表編みである点です。
メリヤス編みでは、表側から見た時の表編みと、裏側から見た時の裏編みを交互に繰り返します。
端の方にフリンジをつけないマフラーのアクセントとしてガーター編みを数段行ったそうです。
輪針をひっくり返し、反対の針で再び表編みを開始。片面から見た時に表、裏、表、裏といった風に見えます。それを6段分作るのです。今回ガーター編みを取り入れる位置は、マフラーの端っこ。

6段編み終わったところで、前日に編み上げたマフラーを元に、ガーター編みと鹿の子編みの違いを見せてきました。
前日のマフラーは二色でしたが、編み方を買えれば一色でも十分おしゃれなマフラーになるようです。
今回こみぃ氏は、両端がピンク、間をグレーの毛糸で編むことにした模様。6段のガーター編みが終わったので、今度はピンクの毛糸で鹿の子編みを始めます。先に述べた通り、表編み、裏編みを交互に行う方法です。鹿の子編みは、棒編みにおける最も基本の編み方だとこみぃ氏は言います。
鹿の子編みの基本は、「表編みで始めたら表編みで終える」ことです。その為、面数が奇数になります。こみぃ氏はそう説明しながら、ゆっくりと編み進めていきます。
途中でひっくり返しても表、裏、表、裏を繰り返すだけです。ひっくり返した場合、表編みの裏側に当たる部分は裏編みの編み方になっています。それでも最後は表編みで締めるのです。要は、裏編みの目の上に表編みをしていくわけです。延々と、同じ編み方をしていくのが鹿の子編み。
この動画ではマフラーの完成まではいっていませんが、基本のハウツーを知ることはできます。編み方のハウツー、レクチャーを知ることで、素敵なマフラーを編んでください。自分の為、もしくは誰かの為に。

こみぃ氏は今回、ガーター編みを端っこだけのアクセントとして取り入れましたが「もしかしたら中間のグレーの部分も、端の方にガーター編みを入れるかもしれない」と言いました。途中で編み方を変えると言った方向転換も、実は可能なのです。
編み物というものは、意外と融通の利く趣味と言えます。

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