フラワーアレンジメント

花束をうまく作れない方の為のマムブーケの作り方とラッピング方法[動画]

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フラワーアーティスト、シン氏による花束の作り方と、そのラッピング方法の動画です。
シン氏が言うには「誰でもできる簡単な」ラッピング方法だそうです。今回作る花束は、和の様相。テーマはかわいらしいマム系のブーケです。
使用するのはヒペリカムの実、ピンクッションという舶来の花、ヒペリカムの紅葉版、スプレーマム(ポンポン菊)の赤とグリーン、ドラセナの葉。
花束にはスパイラル(花をらせん状に回す方法)とパラレル(花を並行憎む方法。それなりにそりのある花やしなりが効く花に有効)とあります。今回はスパイラルを採用。
まずは葉をとりましょう。どの程度葉をとるのかは、経験により覚えるしかありません。感覚は経験で磨くしかないのです。
今回は全ての葉を取っていく方向で動画が進んでいきます。小さいサイズの花束なので、パーツも細かく分けられます。枝単位でパーツに分けて下さい。

画像のような枝分かれしたようなものは「付き枝」と呼ばれます。「このくらいならいいか」とこのまま使う人もいるそうですが、シン氏が言うにはそれは失敗の元。短くなり過ぎてしまいます。しかし、ミニマムブーケの場合は一本一本に分けた方がいいのです。ヒペリカムも枝を切り分け、いらない葉を取り除いてしまいます。実の方も例外ではありません。枝を切り分け、葉を取ります。ただ、葉がついていた方が見栄えがいい場合もありますので、そういう場合は残してください。これは経験を積んでセンスを磨くしかありません。
実だけを使う場合は他の葉を使用する再構築というテクニックもあります。今回は同じヒペリカムの葉と実があるので、代用しました。見栄えの悪い色の実も取り除き、なるべく枝も短くしましょう。今回作るのはミニブーケです。
葉の大きなドラセナも一枚一枚に分けますが、ただ分けるだけではなく丸めて、ホチキスで止めてしまいます。

ドラセナは縦に裂くこともできるので、細くしてから丸めるという方法もあります。機会があったらお試しください。
鉢植えの葉っぱというものは、日本においてはS、M、Lとサイズごとに分けて運んでいるので、皆葉っぱが同じになるという事態が発生。よって時には加工が必要だとシン氏は言います。
そういった事情も話しつつ、制作開始です。初めに取り出したのはピンクッション。適度な長さに切り、丸めたドラセナ(フラワークッション)で挟みます。ドラセナは外巻きで、ピンクッションの葉っぱのようにしてください。赤いスプレーマムを数本添え、ヒペリカムの実を追加。これだけで、かなりキュートなブーケになってきました。
シン氏は「ハウツーの文や映像でまとめるとまとまりがなくなるけど、実際には結構手間がかかっている」と言いながらも手を休めることなく、グリーンのスプレーマムを追加します。これで彩りが出来、引き締まりました。ヒペリカムの実を入れてかわいくしていきます。
シン氏曰く「秋や冬といった寒い時期にはこうしたマム系のブーケがかわいらしい」とのことです。

全体的に秋らしい色彩で、ユーザーの方にも評判がいいこのブーケに、シン氏はもう少しアクセントとしてグリーンのスプレーマムを使いました。
カラーの感覚はほぼほぼ直感を大事にした方がいい、とシン氏は言います。少なくともシン氏は、カラーサークルと呼ばれる色の相性は当てにしていません。花づくりにおいて、うまくいかないそうです。重要なのは実際の色。
途中で「花束をうまく作れない」とのユーザーからのチャットに、シン氏は答えを返しています。うまく作れない、違和感を覚えてしまう場合は大抵、茎が曲がってしまっている状態にあるのです。茎の曲円と逆の方角を向かせましょう。それだけで引き締まります。
花束がほぼ出来たら結束バンド(今回はラフィア)などでバンディングをしましょう。まず下部分をカットします。花束と花瓶の相性も重要だそうです。
ラフィアで花束を結束します。ラフィアは濡らしてから結束してください。そうしないと切れます。
半束において意外と重要なのは、動きを作り出す葉っぱだそうです。アウトラインにおいて重要なのは枝もの、先端の柔らかい花、葉っぱ。その辺が結構重要です。
「葉をうまく使えれば、アレンジメントもうまくなる」とまで言われます。

ブーケが出来たらラッピングを始めましょう。今この段階において、茎の部分は開いた状態です。なら閉めたらいいと思う所ですが、ここを閉めると上も閉まってしまうそうです。
とはいえ、今回はしっかりと組まれているので閉じません。ただ、基本的には下を塞ぐと上も塞がってしまうと覚えておいてください。同市大火などを計算しておくのも大事です。ふさがらない場合は茎が折れるとまで言われます。
いよいよラッピングがスタートです。ブーケの下にラッピングする紙を敷き、茎の下部は輪ゴムで止めます。

四角い紙の上の方に花を置き、下半分を花に被せます。この時の紙のサイズは、被せる部分が花を完全に覆わないものが理想です。

後は茎の部分を持って、紙を花に被せるように持ち上げて下さい。輪ゴムで持ち手を止め、バサバサした紙の部分を織り込みます。切るのもOKですが、キルト厚みが亡くなってしまいます。また織り込んだ方が雰囲気が出るし、ある程度の遊びも聞くとシン氏は言うのでした。「これでよし」と思ったらホチキスで紙を止めて下さい。
最後にリボンをつけます。今回は秋色ということで、オレンジのリボンです。

シン氏は「ワントップ云々」は意味がない、味がないと言います。リボンも自分でワーキングをするのが信条のようです。
リボンを画像のように持ち、垂れている部分は「垂らしておきたい」分になります。長く垂らしたかったら長く持ってください。

起点となるべき部分を持ち、ちょっと折ります。そして輪を作り、ひねります。そうすると、表側のツルツルの面が上に来るので、それをひねり、下で持つことでリボン状にします。
残った長い部分のツルツル面は下に来るので、それを上に持ち上げ、二つの輪の間で輪っか状にしてください。もう一つ輪を作りますが、これはひねらず、輪っかにするだけで脇の部分に置きます。反対側の脇も同じようにして作ってください。
このセンターの部分を作らない、という方法もあるそうです。
こうしたループ状のリボンは、色々とバリエーションがありますがあまり大きくし過ぎないようにしましょう。ある程度大きさが決まったらいらない部分は切り、中央を通し、その通りた直線のリボンを掴みます。これでリボンは離れないので形を整え、ループ状になっている部分に近い方を結びリボンが完成します。
これを先ほど輪ゴムで止めた部分でつけたらでき上がりです。シン氏は「リボンだからと言って単に結ぶだけなのはもったいない。固定観念を捨てよう」と言っています。色々なことに言えることですね。
一番大事なのは、自分で花を選び、作ることだそうです。また自分にセンスがないと思い込むのもいけません。シン氏は「その花束を作るのが苦手なだけ。別の花束を作るとうまかったりする」と言っています。

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