フラワーアレンジメント

カラーを使ったクリスマスに飾るフラワーアレンジメントレッスン

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クリスマスには、何かロマンチックなものを飾りたいものです。ツリーやリースもいいでしょう。
フラワーアーティスト、シン氏によるフラワーアレンジメント。今回はカラーと呼ばれる花を使ったクリスマスのアレンジメントです。

材料はクリスマスに定番のヒムロスギ。杉系統の植物は通常痛いですが、ヒムロスギは痛くない上にベトベトしないので、扱いやすい枝ものだそうです。今回の動画では葉物として使うとのこと。

続いての材料はヤシャブシ。枝ものです。

次いで紹介されたのがカラーです。その後バラ、ドラセナの葉と続き、三つの松ぼっくりを使うことが示されました。

服部樹皮という所から出ている小さな器にフォームを入れて、アレンジメントを行うそうです。シン氏曰くここの器は「結構万能で、使いやすい」とのこと。
フォームは器から1?程度出るか出ないかといったセットをします。

これは言うまでもなく出し過ぎたら挿しすぎてしまうし、出ていなかったら挿せない為です。フォームは角の部分をカットし、無駄な葉の使用を省けるようにします。これをしないと挿しすぎて野暮ったくなるとシン氏は言います。
カラーという花ですが、今回のアレンジメントにおいてはネックだそうです。というのも、先にヤシャブシ、ヒムロスギを指すとカラーが挿さりません。短めのアレンジメントにしようにも、カラーは長くそこが良いので、うまく取り入れた構成しなくてはならないのです。
まずはヤシャブシから挿し始めました。どの順番で何を指すかは意外と大事だとシン氏は言います。シンウジが見てきた中であまり上手でない作品は挿し方の順番が良くないことが多いとのこと。つまりよく考えて順番を決めましょう。これに関しては色々と経験を積めばわかるようになるそうです。

挿す時に一つの指針となるのが、材料のフォルム。ヤシャブシの場合、ちょっと変わった形状をしています。シン氏も面白いと感じており、それをどう生かすかを考えながら挿していくのでした。
作りながら語ることには、「こんな風に作ろう」とカラーリングや材料をイメージするのはいいけど、「完成図」をあらかじめ頭に浮かべるのはやめた方がいい、とのことです。
そもそもまるっきりイメージになるわけがありません。バラと一口に言っても個体差があります。その為、シン氏はむしろ、今ある材料に合った動きを与えた方がいいというわけです。

結果、ヤシャブシは今回このようなアレンジメントになりました。何故こうなったのか。実は、シン氏にはある狙いがありました。正解は、上に向けて挿すことでした。
シン氏が言うには、下に向けて挿してしまうと水が下がったように見えてしまうそうです。横に向けるのは大丈夫とのことですが、下から見上げる場合以外は上か横に向けましょう。
次にカラーを挿します。先にも述べた通り、ヒムロスギなどを先に挿してしまうと挿さらなくなるからです。
バラなども入るので、よくよく考えなくてはなりません。

一時は赤いバラを下に置く為に高く配置されましたが、花の部分がフレームアウトしてしまうので、カラーの方が低く設定されました。
ちなみにカラーは長い方が挿しにくいそうです。カラーをカットしてしまうとささりにくい、というチャットの疑問にこたえてのことですが、ここで、フラワーアレンジメントの花の茎は斜めに切るという、ちょっとした説明が入ります。理由は水揚げがいいこと、フォームにやすいからです。
カラーは例外で、斜めにすると茎が弱って挿せないので、真っすぐ、ゆっくり切るとのポイントが語られました。また、カラーを後の方にしてしまうと挿さらなくなってしまうので、最初か2番目に挿した方がいいとのことです。場合によってはワイヤーなどを使うこともあるというカラーは、結構扱いにくい花のご様子。

三番目に使われたのはドラセナ。これは葉を数枚ちぎって丸めて、ホッチキスで止めてください。下の方に挿すのがいいでしょう。葉っぱが長すぎる場合は根元部分を斜めに切ってください。意外とこれは裏技テクニックとして有効です。

日本の花の流通形態では、同じ葉っぱのサイズしか手に入らないので、この「切る」という手法はおすすめできます。その後丸めるなりして整えて挿してください。

次に挿すのはヒムロスギです。パーツに分けるべく、切っていきます。シン氏曰く「先のモコモコした部分が可愛い」ので、そこを使うそうです。モコモコ部分が枝分かれしていたらこれも切っていきます。いらない葉っぱは取ってしまってください。
シン氏が「モコちゃん」と呼ぶ、細断されたヒムロスギの効果はてきめんだそうです。今回は可愛く仕上げるのが目的なので、配置にも注意がいります。場合によっては可愛くなくなってしまうからです。あまり葉が密集しておらず色が悪いのは良くない模様。ちなみにヒムロスギは今回下の方だけに使われる予定です。これは花束、アレンジメントにおけるアップダウンのバランスの為です。

次に挿すのは、深紅のバラ。カラーやヒムロスギとのバランスを考え、下の方に挿します。既に大分盛り込まれたフォームに、大胆にも数輪のバラが挿し込まれました。
最後に松ぼっくりを使用。もう挿す場所がないのでワイヤーで挿します。一番下のかさに、20番くらいのワイヤーをひっかけ、巻いて下さい。先端をねじり、回していけば、挿せるようになります。松ぼっくりの方を回しましょう。

花の部分はドングリを挿してこれで終わり、最後に器をクリスマス使用にします。
初めからクリスマスっぽい器でもいいですが、プラスチック容器のラッピングという個人仕様でも可愛くなるとのことです。

今回用意するのは柄物のペーパー。ちょっと器が隠れるくらいにします。メインは花なので、ペーパーは必要に応じて切ってください。
「超簡単な」ラッピング術として、まず手前を持ち上げて前面を少し折ってホッチキスで止めます。後も同じ方法です。横はつまんで、ホッチキスで止めます。
角の部分は内部に丸め込んでください。ここでもホッチキス使用です。手前で打つとヘタレてしまうので奥部分で撃ちましょう。奥で打つと丸みが出ます。
ちゃんと丸みが出る位置を見極めてやってください。シン氏は実際にやらないと分からないと言います。
今回に限って言えば、ヤシャブシの枝が出張っている部分に合わせて、ペーパーを細くしてア減るなど、その都度その都度の工夫、そして「フラワーアレンジを包みましたよ」とのアピールを見せないさりげなさが必要なのです。

ペーパーもモコモコしている、とはシン氏の談。これで難しいカラーを使ったクリスマス用フラワーアレンジメントの完成です。

最後にポイントをおさらいします。

・ヤシャブシは上に向ける。
・カラーは最初の方に挿す。
・カラーは横に切る。

・ヒムロスギはモコモコのかわいい所を使う。
・花のアップダウン、位置や高低関係を考える。

以上を踏まえて作ってみてください。

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