リーフの使い方について・テクニック編

まず、桔梗蘭の葉っぱは一枚一枚独立させるように剥がします。切り離した直後の桔梗蘭は、だらりとしなだれていることが多いです。場合によってはそのまま使ってもいいのですが、基本的には手を加えてください。
しなだれているものは何度か手で撫でることでしなやかになります。このようなちょっとした加工がアレンジメントに影響を及ぼすので、リーフ、葉物は形状を整えておくことが肝要です。リーフの加工いかんによって、アレンジメントはいくらでも美しくなります。
桔梗蘭のリーフを丸めるのも、永塚氏がよく行うテクニックです。うまく丸めてホッチキスで留めてください。

この作業で気を付けるべき点は、葉が裂けないようにすることです。葉の繊維と平行の向きにホッチキスを打ち込むと裂けてしまうので、繊維に対し平行にならないよう打ち込みます。

形状は幾通りでもありますので、状況によって形を変えてアレンジメントをしていきましょう。

百聞は一見に如かず。永塚氏は実際に桔梗蘭のリーフの身でアレンジを始めました。
丸めた桔梗蘭は低い位置に配しますが、あまりぺたりとするのではなく、ちゃんとアップダウン、高低差もつけます。
リーフだけとはいえ、これも立派なフラワーアレンジメントなので、見栄えは良くしたいもの。言うまでもないことですが、ホチキスの芯が見えないように配置しましょう。

あらかた土台とも言える丸まった桔梗蘭ができあがったら、今度はラインとして流す為のリーフを使用します。しっかりと桔梗蘭の葉を手でしごいて、ラインを作ってください。
しごくと言っても力を込めすぎず、数回手で葉をなぞる程度でいいのです。あまり強すぎると折れてしまうので、加減はちゃんとしましょう。
強いカーブを作りたい時には、指にリーフをまくだけで簡単にカーブが作れます。
ほんの4本程度で、桔梗蘭のアレンジメントが出来上がりました。テクニックさえできていれば、たった一種類の、それもリーフからでもアレンジメントは可能です。
この動画は桔梗蘭のリーフテクニックの練習でもあります。他の花と一緒に使いたい時、効果的な使い方ができるよう、よくよく練習をしましょう。
でき上がったリーフのみのアレンジメントも、中々上質なインテリアになり得ます。