ガーデニング

個性派ぞろいの冬に咲く花は寒さに強い丈夫な花!

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草花が枯れて庭に色が消える冬の季節。あたりが単色化していく風景の中で、元気に育ち、華やかな花を咲かせる冬の花は、葉牡丹シクラメンなど個性派ぞろいの魅力的な花がたくさんです。冬の花を上手に育てて、寂しくなった庭や窓際を冬の花で華やかに飾ってみましょう。

冬の花の育て方のポイントを押さえよう!

花を楽しめる季節は暖かな季節だけではありません。寒い冬が旬の花も、個性的で魅力のある花がたくさんあります。
冬の花は耐寒性が強く丈夫で育てやすい花が多いです。日照時間が少なくなる冬。丈夫だとは言え、植物なので日当たりよい場所を選んで育てることはどの冬の花にも共通して大切なポイントです。そのほかほんの少し注意することで、長く冬の花を楽しむことができます。

水を与えすぎない

多くの冬の花に共通しているのは、水を与えすぎないことです。冬は気温が低く日照時間が短いので、水を与えすぎると、どんなに耐寒性が強い花でも根腐れしてしまう場合があります。水が多すぎることで土の中の酸素が足りなくなってしまい、根が呼吸できなくなってしまうのです。
水やりは土が乾いたときにたっぷりと施しましょう。地植えのものは葉を見て葉がしおれる前にたっぷり水を施します。鉢植えのものは、元の土の色より土が白っぽくなっていると乾いている状態です。
その状態になったら鉢底から水がこぼれでるほどたっぷり水やりします。また受け皿に貯まった水は捨ててしまってください。

水やりの時は花びらに水がかからないように注意!

花びらが多い花に水やりするときは、花に水がかからないように株元に水を施します。花びらの中に水が入ってしまうと、花が腐ってしまう場合があるので注意してください。

丈夫な冬の花も霜には弱い

気温の低い冬の時期の水やりは朝か午前中に行います。午後になると土が乾くまでに日没を迎えてしまい、そのまま土が凍ってしまったり、霜柱ができてしまう場合があります。耐寒性が強く丈夫な冬の花たちですが、霜が張ると根が氷漬けになってしまいます。丈夫な冬の花も根が凍ってしまうと枯れてしまう原因になります。
そのため水を施す時間は朝か午前中の早い時間が最適です。その年によって冬に雨が多かったり、霜がおりやすい天候が続く場合は、土の表面をウッドチップやバーク(樹皮)、藁などで囲ってあげると霜防止になります。

込み合っている葉を間引く

葉が元気なのはよいことですが、葉が込み合っていると蒸れたり病気の原因になるため、葉が込み合っている場合は、葉を間引いて風通しを良くします。黄色い葉を優先に間引いてください。

花がらはこまめに摘む

咲き終わったあとの花がらはこまめに摘みましょう。そのままにしておくと、種を作ることにエネルギーを費やしてしまい、次の花が咲かなくなってしまいます。咲き終わった花がらを摘むことで春まで、次から次へと花を咲かせ花が長持ちします。春になって、花も見納めの季節に近づいてきたら、最後の花から種を採るようにしましょう。

冬の花で育てやすい種類

たとえばバラは淡い色より赤など濃い色のバラの方が丈夫だといいますが、寒さに強く丈夫な冬の花の種類は比較的にどの種類の花も色の濃いものが多く、葉も深い緑色をした花が多いのが冬の花の特徴です。冬は花が少なく寂しくなる季節ですが、冬の季節も個性豊かな種類の花を楽しめます。

冬の花の中でも人気のクリスマスローズ

1~3月にかけて花を咲かせるクリスマスローズは耐寒性が強く、丈夫で育てやすいと、冬の花の中でも人気の花です。
庭植えでも鉢植えでも丈夫に育ちます。花の色や模様、花の形、咲き方など、バリエーションの多い花で、自分の好みの種類を見つける楽しみもあります。
近年は交配種もたくさん流通しています。庭植えの場合は水はけのよい明るい半日陰の場所で育てるのが最適です。
鉢植えのものは花の咲く季節は日当たりの良い場所を好み、咲き終わった後は明るい半日陰で育てます。過湿や蒸れは病気の原因になるのでご注意ください。

冬の鉢植えの代表選手のシクラメン

10~3月に花を咲かせるシクラメンは、冬の鉢植えの代表選手の花です。冬から晩春まで、どんどん花を咲かせます。
シクラメン冬の花で丈夫で育てやすい花です。近年は、花も葉も小さいけれど、可憐で愛くるしい原種のシクラメンも人気です。色は鮮やかな濃いピンク、赤、白はポピュラーな色ですが、紫や色の混じった種類もあります。花の形も八重咲きや花弁にウェーブの入っている種類もあります。葉の種類も濃い緑のものやシルバー系のものなどバリエーションがあり、花と葉のコントラクトが楽しめます。
鉢植えシクラメンは室内の日当たりのよい場所で育てるのが最適です。
ガーデン用のシクラメンは耐寒性が強く屋外でも大丈夫ですが、霜がおりると枯れてしまう場合があります。室内の鉢植えで元気がなくなり茎が垂れてきたときは、濡れた新聞紙を鉢に巻き付けるのも一つの対処法です。
それでも元気にならない場合は、鉢の1/3くらいの水をはった容器の中に鉢を浸けて、日当たりの良い場所に半日ほど置いてみてください。

寒くなると色づく葉牡丹

11~3月に花を咲かせる葉牡丹ですが、そもそも葉牡丹は、花よりも色づく葉と、巻いている葉を観賞する花です。夏に撒いた種が育ち、寒くなると紫色やピンク、淡い黄色などに色づく葉を観賞する冬の花です。花の少ない冬の時期に、寒くなるほど色づく葉牡丹は、花の少ない冬の園芸の強い味方です。丈夫で育てやすく、そしてその名の通り、何枚も重なる葉は、大きな牡丹のようであり、また大輪のバラにさえ見える種類もあります。
日なたを好む花なので、綺麗に長く楽しむためには、北風などが当たらぬ場所で育てましょう。葉牡丹の育て方は手間がかかりませんが、水のあげすぎに注意することと、アブラムシやアオムシの害虫被害には注意してください。害虫は葉を食い尽くしてしまいます。
見つけたらその都度駆除するか、オルトランなどの殺虫剤を、土の上に撒いておくのもおすすめです。ちなみに葉牡丹という名の由来は重なり合う綺麗な葉を、牡丹の花に見立てて名付けられたそうです。

冬の花の花言葉

冬の花にもその花にちなんだ花言葉が付けられています。そもそも花言葉とは、その花を象徴する意味を含んだ言葉で、その花に古くから伝わる伝説が、花のシンボルとなり、それが花言葉になっている場合が少なくありません。花に象徴的な意味を持たせる伝統は、色々な国の文化で見かけますが、とりわけ19世紀のヨーロッパで盛んなことでした。
日本では明治の初め頃から花言葉から花を楽しもうという習慣が始まり、花言葉で物事を占ったり、贈り物の言葉を花に託す習慣が現在に伝えられています。それぞれの国の捕らえ方で、一つの花に幾つもの花言葉があります。

戦士が恋人に願う気持ちが由来する花言葉を持つクリスマスローズ

クリスマスローズに花言葉は「私を忘れないで」「いたわり」「追憶」「慰め」「私の不安を取り除いて」などです。
中世のヨーロッパで騎士が戦争に行くときに恋人に自分のことを願っていてほしいと贈った花がクリスマスローズであったという伝説から、「私をわすれないで」「いたわり」「追憶」などという花言葉が由来しているそうです。
また古代ギリシャではクリスマスローズの香りを精神安定剤として使っていたことで「私の不安を取り除いて」という花言葉がクリスマスローズに用いられていると言われています。

花の形が物語るシクラメンの花言葉

シクラメンの花言葉は「遠慮」「気おくれ」「はにかみ」「内気」です。シクラメンの花を見ると下向きに花を咲かせていますが、これは雨から花粉を守るために下を向く花の姿が恥じらっているかのようであり、その姿がはにかんでいるように見えることからこんな花言葉が付けられているのだとか。
また花の色によっても花言葉があり、赤いシクラメンは「嫉妬」、白いシクラメンは「清純」、ピンクのシクラメンは「憧れ、内気、はにかみ」という花言葉が付けられています。赤いシクラメンの持つ花言葉はそっくり返っている花弁が嫉妬しているかのように見えるからだと言われます。

お正月にふさわしい花言葉を持つ葉牡丹

牡丹の花言葉は「祝福」「慈愛」「物事に動じない」「利益」などという花言葉です。
牡丹は葉の色合いが紅白(実際は明るい紫と淡い黄色)でめでたいことや、「祝福」という花言葉を持ち合わせていることで、お正月の飾りに好まれている冬の花です。
「慈愛」は葉の中心にある花を赤ちゃんに見立てて、赤ちゃんを包む重なる葉っぱから由来する花言葉なのだとか。「利益」とは昔、中国の三国時代の軍人が船上で兵士に葉牡丹を料理して国を勝利に導き利益につなげようとしたことが由来しているそうです。

寒さに強い丈夫な冬の花!水を施すときは朝か午前中にしよう

寒さに強い冬の花は、ほとんどの種類が丈夫で育てやすい花です。冬の花は水のやりすぎに注意し、水を施すときは朝か午前中に水やりするようにしましょう。耐寒性があるとはいえ、霜には弱い冬の花。霜が立ちやすい時はウッドチップなどを土の上に置いて霜予防しましょう。冬の花は花の形を楽しめるものがたくさんです。花が少なくなる季節も、元気な冬の花を咲かせて楽しんでください。

ペンネーム:Yoshidanz
ファームステイしたのをきっかけに農業生活にはまる。イギリスのオーガニックガーデニングを通信教育で勉強しながら、コンポースト造りと家庭菜園に挑戦。現在はニュージーランドの海沿いの丘陵地に土地を購入、ポタジェで有機野菜作りに励んでいる。

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