水仙を水栽培で上手に咲かせてみませんか？

水栽培というと、ヒアシンスのようにガラスの容器に入れて育てるというイメージでしょう。水仙も球根植物ですので、ヒアシンスと同じように水栽培できます。水栽培専用のガラスポットやガラス容器で栽培することができます。また、100均のガラス容器をおしゃれに活用して育てている人も中にはいますよ。

普通の鉢に、ゼオライトを敷き詰めて水栽培している人もいます。様々な水栽培での育て方がありますので、参考にしてみませんか。

水栽培をする場合に、気になるのは水仙の球根の大きさですが、どの位あるのでしょうか。水仙の球根のおすすめは、30g以上あって硬くしまった球根です。大きなものは60gほどもあり、小さなものは、10g程度の球根があります。

どんな球根を選んで栽培するかですが、水仙の球根は、電球のような形をした丸みがあるものがおすすめです。そんな形をしたものはほとんど開花すると言われていますよ。逆に、細い球根は、花芽が出ていないため、開花する確率も低くなります。よく日に当たらなかった場合や、込んだ状態で育ってきた水仙は、球根も細くなっています。

水仙には、大ラッパズイセンや大盃スイセンなど大きな花を咲かせるものがありますが、それらは球根が大きくて分球はあまりないのが特徴です。大きな球根が花芽を持っていて、1つの球根から花が咲きます。

一方、房咲きスイセンや花が小さい種類の水仙の場合には、球根も小さくて、よく分球しています。分球している中で、花芽のない小球の球根もあるため、全部が咲かないのも特徴です。開花の確立がそれぞれに異なりますので、品種によってまた、分球しているかによって考えるといいでしょう。

水仙を水栽培する場合の準備とコツについてご紹介していきます。水仙を水栽培する場合は、球根が水につかりすぎるとカビがしたり、腐ったりしますので注意が必要です。球根の一番下の部分から根が出ますので、その部分が水にやっとつかるくらいが栽培にも適した容器です。専門の容器でない場合は、沈みすぎないように工夫をしましょう。

一番いいのは水栽培専用のポットなどですが、ガラス容器で工夫してもいいでしょう。普通の鉢にゼオライト（沸石）など水質浄化をしてくれるものを詰めて、そのまま水を球根ぎりぎりに入れてみるのもいい方法です。水仙の根がどんどん伸びていって、鉢の底に当たることがありますので、深い鉢に植えるのが大きな水仙を育てるコツですよ。

様々な水栽培の育て方がありますので、好きな栽培方法を取るといいでしょう。そして、栽培する場合のコツは、水を入れすぎないことです。根が伸びてきたら、根の先端だけが少し水につかるだけにします。少しずつ水の量を減らして育てるのが水栽培のコツです。容器の一番下まで根が伸びたら、容器の半分程度の水で育てるのがベストです。水の量が水栽培にとっては大切だと考えておくといいでしょう。

また、水をきれいに保つことも必要で、水の腐触防止の根腐れ防止剤を入れること、そして、週に1回は水を入れ替えるようにするのがコツです。

また、水仙の水栽培を始める前に、球根を冷蔵庫で冷やしておくのもおすすめです。水栽培を始める２～３か月前に冷蔵庫に入れておきます。寒い状態に球根を長くおいてから暖かい場所で育て始めると、早く生長していきます。それは、水仙だけでなく、他のチューリップなどの球根も同じになっていますよ。

まず、冷蔵庫に入れて2～３か月保管、そして、水栽培を始めても根が出て少し生長するまで、暗くて涼しい所で根を生長させます。そこまでは、あまり冷蔵庫に入れない球根と生長スピードは変わらないかもしれません。しかし、暖かい部屋に移した段階で、急に冷蔵庫に入れた球根の場合には、葉っぱを大きく伸ばし始めます。

生長スピードが変わってきますので注目です。そして、水栽培を始めて６週間ほどで水仙の花が開花。水栽培をしたけれども、なかなか成長しない、花が咲くまでに時間がかかると言った人は、冷蔵庫で球根を冷やしてから始めてみるといい方法ですよ。

冷やされた期間が長ければ、そこからの温段差で水仙の成長スピードが上がっていきます。ぜひ、この方法を活用して、水栽培を試してみませんか。見る見る生長する様子がわかってきて、早く花が楽しめるようになると水栽培も楽しいでしょう。

また、花が咲き始めたら日当たりが良く、涼しい所に飾ると、長く花を楽しむことができます。玄関などに飾るのもおすすめです。春を迎える４月より前に一足早く、水仙の花を水栽培で楽しめたら最高でしょう。

監修：トマト
毎日いろいろな発見をさせられるガーデニングです。
長年のガーデニング経験から育て方の難しさもそれぞれの植物に学んでいます。
今は多肉植物などにも凝っていて、新しい発見と成長を見ていきたいと思っています。