ガーデニング

室内での植物の栽培は水栽培が最適。いろいろな水栽培。

関連キーワード

室内で植物を栽培するのに最適なのが、土を持ち込まない水栽培です。
水栽培でも、種からスプラウトを育てたり、大根やネギの切れ端や芽の出てきたお芋を育てたりすることもでき、根や葉っぱが伸びて成長していく姿を手に取るように楽しむことができます。

水栽培というと、ヒヤシンスなどの球根を育てるものと思いがちですが、サボテンなどの多肉植物水栽培でき、ハイドロボールを使って観葉植物を育てたりすることも水栽培のひとつです。
誰でも簡単にお金を掛けずにチャレンジできるので、今日からお部屋でグリーンを育てるグリーンライフをはじめてみませんか。

水栽培の基本は水をきちんと入れ替えること

水栽培の基本は、水をこまめに入れ替えること、これにつきます。
冬場は2〜3日ごとの水替えでも水はすぐには腐りませんが、夏場は1日数回水換えする方がうまくいきます。

エアーポンプを活用して水を循環させると、水中の酸素が増えるために植物の生育がよくなる上に、水が腐りにくくなるので水替えの手間が省けます。

また、植物を育てるので、できるだけ日当たりのよい場所で育てるようにしましょう。

【水だけでもOK】液体に肥料があった方がよく育つけれど

肥料植物にとってのご飯なので、ご飯がたっぷりあった方がよく育つのは水栽培でも同じことですが、肥料がなくても、水だけでも、ある程度は植物は育ってくれます。 種は生育に必要な養分を持っているし、葉っぱがあるものは葉っぱで光合成するので、肥料分は自分でいくらかは作れます。

液体肥料を活用する場合は、1週間〜10日おきで水を入れ替えるときに、水ではなく規定濃度に薄めた液体肥料に入れ替えることで施肥できます。
もったいないと思うかもしれませんが、長く置いていると液体肥料でも腐ってくるので、水替えのときに水と同じようにすべて捨ててしまいます。

容器に決まりはありません

水栽培というと、ヒヤシンスなどの球根の水栽培を連想する人が多いので、専用の容器が必要だと思いがちですが、水を入れておける容器であれば何でも構いません。

ガラス瓶や、コップやペットボトルなどのプラスチック製の空き容器なら、透明なので根の成長を目で楽しむこともでき、水の状態・根の状態の観察もできるので水栽培に最適ですが、ヨーグルトの容器や紙カップ、マグカップなどの透明ではない容器でも問題なく水栽培ができます。

苗を水栽培するときは土を丁寧に洗い落として

普通に土で栽培されている苗を買ってきて水栽培に切り替えることもできます。
ポットを外して土をある程度落としたら、根を水洗いして土をきれいに取り除けば水栽培用の苗になります。

根はなるべく切らないように丁寧に作業しましょう。
苗を水栽培するときは、根の付け根のところが水没しないで空気中に出ているようにセットすると根腐れしにくくなります。

植物は根でも呼吸するので、根がある程度伸びてきたら空気中に一部出さないと、枯れたり腐ったりしやすくなります。

根が育ってきたら根の付け根は空気中に出して

スーパーで売られているバジルタイムなどのフレッシュハーブを水栽培すると、根が出てきて育っていきます。
挿し木するのと同じことで、枝先を水に浸けていると根がどんどん伸びてきます。
ある程度根が伸びてきたら、挿し木の先端から伸びている根の付け根のところが空気中に出るように水の量を調整しましょう。

針金や割り箸などを利用して、先端を空気中に出せるように工夫を凝らしてみましょう。
テイクアウトのコーヒー容器とふたをうまく活用したり、ペットボトルを途中でカットして、上の部分を下向きに差し込んでロートにしたり、空き容器をうまく活用するのも楽しみ方のひとつです。

ハイドロボールなどに植え替えて長く楽しんで

水栽培していて根が出てきたとき、愛着がわいてもっと長く大きく育てたいと思うときがあります。
そんなときは、土に植えたり、ハイドロボールやセラミスグラニューなどの発泡煉石に植えて育てると、大きく育つだけでなく、何年も育てていくことができます。
発泡煉石に植えれば、土を室内に持ち込まないで長く栽培が楽しめます。

発泡煉石で育てる場合、底に根腐れ防止剤を入れて、水を1cmほどためて水替え回数を減らす栽培方法「ハイドロカルチャー」で育てるのが一般的ですが、根腐れやカビ、腐りなどが起こりやすい欠点があります。

発泡煉石で育てる場合も、長期不在の時以外は毎日水遣りをして水切りをする一般的な土の場合と同じ栽培方法をとる方が、植物を長く健康に育てることができます。 底穴のある容器に植えるか、底穴のない容器では上から水をできるだけ捨てるようにします。

容器に藻が生えてきたら容器を洗うか新しくして

水栽培をしていると、容器に藻やカビが生えてくることがあります。
見た目だけでなく、植物の生育にも害を与えるので、藻やカビが生えてきたら、容器と植物の根の周りをきれいに水洗いして取り除きます。

容器はアルコールなどで殺菌するか、新しい容器に替えるようにしましょう。

【リボベジ】野菜の切れ端を水栽培

根付きネギや豆苗、大根の切れ端などを水栽培して育てることを「リボベジ」と言います。
キャベツやレタスの芯、小松菜の切れ端などから新しい葉っぱが育ってきて、二度目(ときには三度目)の収穫ができることも。

根や芽の出ている里芋やサツマイモの切れ端をリボベジすると、観葉植物としても楽しめるだけでなく、つるもきんぴらにして食べられ、大きく育てて土に植え替えると収穫の楽しみもできます。

サボテンなどの多肉植物は根を落として水栽培に

通常の苗を水栽培するときは、根をきれいに洗って水栽培しますが、サボテンなどの多肉植物水栽培では、水栽培に適した根を育てるために、根を切り落とした状態で切り口を水につけておいて、新しく伸びてきた根を育てます。

土で栽培していたときの根は、カッターの新しい刃を使ってできるだけきれいに切り取るようにしましょう。

根が大きく伸びてきたら、根の付け根の部分は空気中に出ているようにして、呼吸できるようにしておきます。

観葉植物の剪定枝を水栽培で新しく育てて

ポトスモンステラ、オリズルランなど、水を好む成長が早い観葉植物も、ベンジャミンゴムの木などのそれほど水を好まない根が伸びにくい観葉植物も、剪定した枝先を水に浸けて根を育てて新しいひと鉢として水栽培で育てることができます。

根が伸びにくい観葉植物は、切り口にメネデールなどの発根剤を付けておくと、失敗しにくくなります。

ずっと水栽培で育てていくよりも、ある程度根が伸びてきたらハイドロボールなどの発泡煉石で育てるように植え替えたほうが管理しやすくなります。

種はスポンジやお茶パック+ゼオライトなどに植えて

レタスやカイワレなどの種を、水に浮かべたスポンジの上や、お茶パックに入れたゼオライトの上に植えて水栽培で育てて収穫を楽しむこともできます。

ある程度芽が成長してくるまでは、ずっと水だけで栽培し、大きくなってきてから液体肥料を活用しましょう。

室内栽培すると、虫がこないと思いがちですが、室内栽培でも水栽培でも虫はどこからともなくやってきます。
無農薬でなるべく虫が付かないようにするには、種が発芽する前に容器の周りを洗濯ネットなどで覆って、虫と隔離しておくなどの工夫も必要になってきます。

異臭がする?腐ってきた?そんなときには

きちんと水替えしていても、異臭がしてきたり、育てている植物が枯れたり腐ったりしてくることがあります。
世話が足りなかったわけでも、失敗したのでもありません。
植物の寿命と考えて、新しいものの栽培にチャレンジしてください。

水栽培で観葉植物は楽しめる?

水栽培で育てることができる観葉植物が意外とたくさんあるのを知っていますか。よく見かけるのはポトスではないでしょうか。

ポトスをはじめとしてそれ以外にも水栽培に向いている観葉植物をまとめました。水栽培観葉植物を育てると簡単に育てられ、どこにでも手軽に置くことができていいものです。水栽培での楽しみ方をもっと学んでみませんか。

水栽培では大切な発根させること

水栽培観葉植物を育てる場合に大切なことは、根をしっかり出させることです。茎を切った状態で水に挿したり、根をそのまま水に挿したりで根が出ていくようにします。

発根まではあまり直射日光が当たらない半日陰において根が出るのを待ちます。根が出るまでに長くかかるものと早いものがありますが、水栽培ですと、根の様子がよく見えるのがいい点です。今どういう状態かがよく分かりチェックすることができます。

観察しながら水を清潔に保って根が出てきたら水栽培をスタートすることができます。根がしっかりしていると水栽培も上手くいくことになります。

まずはポピュラーなポトスから

さて、どんな観葉植物水栽培に向いているかですが、ポトス水栽培は多くの人が行っていてよく目にするのではないでしょうか。まず水栽培の手始めにポトスからはじめるのもいいでしょう。

ポトスの成長期の春〜夏頃に茎の途中から切って水に挿して置くだけで水のなかで根が盛んに出てきます。伸び過ぎた茎などを切って水に挿しましょう。

水に浸かる部分には葉がないように取り払って挿します。また、夏は水が温かくなり腐りやすくなりますので水替えをよくしましょう。

水栽培で気を付ける点はときどき、水替えの際に根がぬめっているか確認し、ぬめっている場合にはきれいに洗ってあげましょう。

アイビーの水栽培は成長が遅い?

葉っぱがかわいらしい形のアイビー水栽培にいいでしょう。4月中旬〜9月中旬頃が成長期ですのでその頃が水挿しにいい時期です。茎を切って水に挿します。こちらも水に浸かる部分は葉がないようにして腐らないようにします。

根が出るまで日陰で育てると2〜4週間で根が出てきます。ただずっと水栽培をしているとアイビーは成長が遅いのであまり大きな成長は期待できませんが、育てることができます。

オリズルランも水栽培可能

オリズルランも水栽培が可能です。梅雨頃に根ごと水に浸けて発根を促します。ランナーといって飛んだような形の子株を切り離して水に浸けるのが特徴です。

レースカーテンを引いた窓辺が一番いい栽培場所で、水が腐らないように水替えをしていきます。オリズルランの水栽培の場合は、水の与え方が難しいとも言われていますので気を付けましょう。

根や容器がぬめってきたら洗い、根が黒くなってきたら少し取ってしまいましょう。暖かくなってきたらよく根も観察しておくことが大切です。

ハーブは強く育てやすいので水栽培にもオススメ

また、ハーブ類も生命力が強く育てやすいので水栽培におすすめです。ハーブの葉っぱもかわいらしいので観葉植物として水栽培で育ててみるのもいいでしょう。

根が出やすいのはバジルミント類です。バジルは、茎を斜めに切って水に挿します。数日で早く根が出ます。根が出た後は、今度は根が水につからないようにスポンジなどで根の周りを囲んで水に浸かりきってしまわないようにして育てます。

根が出たら日なたで育てます。大きく育てたければ、水に水栽培用の液肥を入れて育てるのがコツです。

ミントも同じように挿し木で茎を水に挿して置くだけで早く発根しておすすめです。

水栽培のコツと注意点

水栽培を行うときのコツと注意点もいくつかあります。まず、水に挿す際に、水に浸かる部分には葉っぱを付けないようにしておくことです。これは成長して葉っぱがたくさんになってからも同じで、その方が水も汚れなくてオススメです。

水をいかにきれいに保つかが水栽培では大切です。夏など水が温かくなったり汚れたりした場合には水をしっかり取り替えましょう。根がぬめったり、水が汚れて容器のなかがぬめぬめしていないかをチェックしましょう。ガラスの瓶などですと観察しやすくてオススメです。

また、根を全部水に浸けてしまいがちですが、根を全部水に浸けるのではなく、少し出しておくのもコツです。根を全部水に浸けると根が窒息死しますので一部分だけ少し根を空気に触れさせます。もし、水栽培が上手くできなかった場合には、この方法でもう一度試してみましょう。

大きく育てるならば、水栽培用の液肥をあげたりしますが、基本的には水栽培では土に植えるよりは成長が遅くあまり大きく成長しないと理解しておきましょう。

水栽培の楽しみ方は

それでも小さめでたくさん増やして、どこにでも置きたいなどといった場合には水だけで育てるのはオススメです。土がいらない分、手軽ですし清潔に育てることができます。キッチン横やテーブルの上などどこででも育てることができます。

ハイドロカルチャーも土がいらない育て方ですが、水栽培と同じように比較的ゆっくり植物が育っていきます。大きく早く育てたい場合には、水栽培で育てた物を土に植え替えるのがいい方法です。

それぞれの育て方がありますので水栽培観葉植物をゆっくり育てていくのも楽しい方法です。水栽培なりの楽しみ方も味わってみてはいかがでしょうか。

水栽培で家庭菜園にチャレンジする方法は?

最近は、水栽培で野菜を栽培することも多く行われるようになっています。家でも水栽培で野菜を育てることができるのでしょうか。

水栽培しやすい野菜をご紹介します。水栽培ですと簡単ですので育てやすいもので書いて菜園にチャレンジしてみませんか。

水栽培とは?

純粋に水だけで簡単に栽培して楽しむことができる野菜にはカイワレやもやし、豆苗などがあります。ずっと水で育てることが可能です。ほかにも液肥をあげて成長を促進することで作れる野菜がいろいろとあります。

ただ、水栽培の野菜で気を付けなければならないことは、雑菌の繁殖です。そのために何に植えるのかも大切になります。

ロックウールやスポンジなどの培地にまず種植えすることが大切です。「ロックウール」とは岩綿(がんめん)とも言われ、玄武岩、鉄炉スラグなどに石灰などをまぜて高温で溶かして作った人造鉱物繊維です。吸水性に優れていて、土の代わりに水栽培によく使われるものです。

また、水栽培用のスポンジもとても安く売られていて、通気性、水分保持性がよくオススメです。これらを使うことで雑菌の繁殖を抑えて育てる野菜が病気になりにくいように衛生的に育てることができます。

ハイドロカルチャーでの水耕栽培はありますが、水だけで育てる水栽培の場合にはロックウールやスポンジを活用して育てましょう。

水栽培の仕方、流れは?

水栽培の流れですが、まずスポンジなどに浄水器などでカルキ抜きした水をしっかり含ませて濡らします。種をまく場合の発芽温度は20〜30度がいい温度です。芽が出るまでスポンジが乾燥しないように水を貯めた容器にスポンジを置いて育てます。水は汚れないようにきれいに入れ替えることが大切です。

発芽までにあまり日光を必要としない野菜であれば、水が切れないように暗い所で育てるのもいい方法でしょう。

双葉が出るまでに成長したら、ガラスやペットボトルの容器で育てていくと簡単で便利です。多くの人がペットボトルを使って自分で栽培容器を作っています。ペットボトルの上から3分の1くらいを切り取って逆さにして下の部分と組み合わせながら飲み口を下にします。

飲み口の部分にスポンジを差し込み、下の部分のペットボトルに水を貯めます。根が水に浸かるようにしてあまり直射日光を当てないようにして育てます。ただし、根の一部分だけは水に浸からないようにしましょう。

根腐れが起こらないように注意をします。水はきれいに保つようにし、水を毎日入れ替えて育てるのがコツです。

最初はカイワレやもやし、豆苗などのスプラウト栽培キットもオススメ

最近は「スプラウト栽培キット」と呼ばれる水栽培のキットも人気で、最初はこうした育てやすい家庭菜園も手軽でいいでしょう。「スプラウト」とは新芽のことで、新芽を食べる野菜にカイワレやもやし、豆苗などが含まれます。

これらを栽培する「スプラウト栽培キット」は、栽培始めて1週間〜10日ほどで新芽が出てそれを食べることができますので、収穫が早くて楽しい家庭菜園です。

こちらのキット内容は、スプラウトネットと呼ばれる網目のトレーの上に種をまいて育てます。水栽培用の液体肥料、種などが付いていてこれだけで家庭菜園がスタートできるものです。カイワレ大根などのほかにもレッドキャベツやマスタードなども育てることができる嬉しいキットとなっています。

葉物野菜やバジルなどのハーブ類もオススメ

また、もっと本格的に収穫を楽しみたいならば、水栽培に新鮮な空気を送るエアーポンプ付きのセットもオススメです。

初心者でもはじめられ、何回でもいろいろな野菜を変えて育てることができるので楽しみです。水畑などとも呼ばれるような簡単「水耕栽培キット」で家庭菜園を行うのもいいでしょう。チンゲン菜・葉レタス・ベビーリーフなどの葉物野菜やバジルなどのハーブも育てて楽しむことができます。

水栽培での家庭菜園のいい点は?

あらためて水栽培家庭菜園を行ういい点はどんな点なのでしょうか。土を使わないために虫が付きにくい点はとても大きいメリットです。

家庭菜園では、せっかく野菜を時間を掛けて育てたのに虫にやられてしまって食べられなかったと言うことも実際に多いのではないでしょうか。虫が付きにくいと言うことだけでもとても嬉しいメリットです。

また、室内で育てられますので温度管理もしやすく長く栽培をしていつでも収穫を楽しむことができます。自分のタイミングで収穫をして新鮮な野菜を食べることもできます。

栽培方法も、最初からキットを買いますと液体肥料も付いてきますし、他ほかに準備する必要もありませんのですぐに水栽培をスタートすることができます。液体肥料で水に栄養も行きわたって野菜も早く収穫することができます。

いろいろな新鮮な葉野菜などを水栽培で食べることができたらとても便利で、何より自分で作った野菜は安心です。お子さんと一緒の家庭菜園水栽培なら簡単にはじめられてオススメと言えるのではないでしょうか。

監修:きなりのすもも
16年前に趣味でバラ栽培をはじめたのをきっかけに、花木、観葉植物多肉植物
ハーブなど常時100種を超える植物を育て、弱った見切り苗や幼苗のリカバリー、
一年草扱いされている多年草の多年栽培などに取り組んでいます。

植物を探す

花の名前
あ行 か行 さ行 た行 な行 は行 ま行 や行 ら行 わ行
  • Facebook
  • Twitter
  • hatena

    ▲ページトップ