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那須芦野で出会った「石の美術館」と周辺散策のススメ!

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那須と言えば、高原! 避暑地! 温泉! グルメ! と何でも揃った、観光には欠かせないスポットとして人気がありますが、ちょっと足を延ばして芦野地区を訪れてみてはいかがでしょうか。そこには素敵な石の美術館があるのです。

芦野エリアはどんなところ?

旧奥州街道の宿場町、城下町として栄えてきた場所で、現在でも当時の面影を伝えています。また、街道沿いにはひとつひとつに屋号が刻まれた石灯篭が並び、往時を感じ取ることができます。
八溝自然公園内にはたくさんの史跡が点在しており、西行や松尾芭蕉が詠んだ地として知られる遊行柳や桜ヶ城など歴史的な価値をもつ恵まれた地 でもあります。 この芦野エリアは、加工しやすく耐久性に優れた芦野石の産地として有名で、その石の良さを活かした美術館があります。

STONE PLAZA 那須芦野・石の美術館の楽しみ方

地元の石材店が芦野石の良さを分かってもらいたいと、建築家の隈研吾氏に設計を依頼し、作られた美術館が「STONE PLAZA 那須芦野・石の美術館」です。

隈研吾氏の作品を見にいくという視点から美術館に入ったとしても、芦野石の良さが存分にわかります。隈研吾氏の研究心も驚くほどです。芦野石と真剣に向き合い、当初「何の変哲もない石」と感じていたようですが、砕石、切り出しの職人の様子を見ていて加工に適していることを察知し、また薄く切ることで光を通し、美術館の建造作品として作り上げているところも見どころです。

石に熱処理を施すことで生まれる、まるで木材であるかのような風合いを活かした、石の茶室も設えてあります。季節によってはお茶が点てられ、お点前の席もあるようです。

もともと戦前から残る石蔵を守り、そこに新たな石の建物を付け加えてできた美術館は、松尾芭蕉が「奥の細道」で歩いた、旧奥州街道から続く”通り道“として位置づけられデザインされています。
美術館は栃木県特産の芦野石、また福島県特産の白河石で構成されています。それらの石材は落ち着いて暖かみのある穏やかな表情をもつ素材で、随所にその趣が活かされています。
石造りの建物と建物をつなぐ導線には水の空間とも言えるスペースが配置されていて、水辺に映る建物や自然風景までもが美術作品となっています。

STONE PLAZA 那須芦野・石の美術館は、日本の石材及び建築として初めて、石の本場であるイタリアから「国際石材建築大賞2001」を受賞しています。設計の隈研吾氏は日本人の建築家として2人目の受賞者です。

世界的な評価を受けている石の美術館に、一度訪れてみてはいかがでしょうか。


「STONE PLAZA 那須芦野・石の美術館」
住所:栃木県那須郡那須町芦野2717-5
電話:0287-74-0228
開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日:毎週月曜日・年末・年始
    月曜日が祝日の場合はその翌平日
入館料:大人800円、小中学生300円
公式HP:http://www.stone-plaza.com
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