縫い方

ミシン糸

関連キーワード

ミシンに取り付けて使う糸のこと全般をいいます。
キルティングやミシン刺繍、洋裁などほとんどの裁縫はミシンで行われています。そこで、それぞれのプロジェクト・素材に合った専用のミシン糸が開発されています。
カップタイプ、コーンタイプ、スプールタイプなど糸の巻き上げ方にもいくつか種類がありますが、どれもミシンに取り付けて使われます。

ミシン糸の種類

【素材】
綿:柔らかく、吸収性があります。ほかの素材に比べて高温にも耐性がある一方、若干ちぢんでしまうので同素材の布生地に使うのが最適です。
絹:独自の光沢があり、しなやかであると同時に丈夫であることが特徴です。絹本来が細長い繊維ですので毛羽立ちがなく同素材の絹や、光沢のある布生地と相性が良い素材です。
ポリエステル:寿命が長く、強度も抜群にあります。綿ほど熱に強くありませんが、ちぢむことがなく、同時に伸縮性があります。色・光沢のあるメタリックミシン糸やジーンズなどの厚生地をしっかり縫い合わせるジーンズステッチなど多くの素材に適応する糸がこの素材で展開されています。
ナイロン:ポリエステルと同様天然素材に比べて高い強度を誇ります。そして伸縮性はほかのどの繊維よりも高く、ニットやジャージー素材などの伸び縮みする布生地によく使われます。
レーヨン:ほかの素材に比べて耐久性は低いので、生地を縫い合わせるなどには向いていません。その多くはミシン刺繍などの装飾部分に使用されます。発色が良く、同時に色落ちしないのが大きな特徴です。

ミシン糸の太さと適切な針のサイズ

ミシン糸の太さは、『番手』で表され、一定の糸の重さに対する長さを数値化したものです。
数字が大きくなるにつれて糸は細くなります。以下に糸の太さを基準に、該当する布生地とミシン針の太さを示します。

番手・・・該当する布生地・・・該当するミシン針のサイズ
120番
90番・・・薄地(チュールやシフォンなど)・・・9-11
80番
60番・・・普通地(ダブルガーゼ、リネン、タオル地など)・・・11-14
50番
30番・・・厚地(デニム、帆布やキルティングなど)・・・14-16

【糸の撚り方】
糸は「スパン糸(すぱんし)」と「フィラメント糸」の2種類に分けられます。
スパン糸(紡績糸)とは綿や羊毛などの短い繊維を絡ませて、撚り合わせたものを言います。
この撚りの度合いによって糸の強度や品質に違いが出てきます。一方、絹などの細長い繊維を撚り合わせたものを「フィラメント糸」といいます。
元々長さのある繊維なので、撚りがすくないため細くても強度があり、かつ光沢が出ます。
ポリエステルやナイロンなどの合成素材は、繊維を生成する過程でその長さを調節し、スパン糸・フィラメント糸に合った繊維を作り出しています。

監修:ポピー
刺繍を機に手芸に目覚める。『作れそうなものは作ってみる』という精神でUVレジン、プラバン、裁縫、編み物、ビーズ、ミニ革細工、ドールハウスやミニ家具などの簡単木工DIYを浅く広く探求して15年。
複数の手芸を掛け合わせたり素材を組み合わせながら自宅を飾っていくのが趣味。
海外のDIYトレンドを参考にすることも多い。
日本と欧米の手芸における常識やテクニックの違いなどを検証しつつ多くの方法を共有していく。
  • Facebook
  • Twitter
  • hatena

    ▲ページトップ