縫い方

縫い針【sewing needle / hand needle】

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参考:クロバー社 縫い針「絆」

裁縫に用いられる針のこと。一般的に縫い針は手縫い用の針で、ミシンに使われる縫い針は「ミシン針」と区別されています。
布用の縫い針から、畳やカーペット、毛糸用、シルク用の縫い針など種類は豊富で、針先がとがっているものから素材を傷付けないように先端が丸くなっているものまであります。

縫い針の各部位の名称

全体を全長と読み、針の長さにあたります。針穴があいている部分を「針頭」、針先から斜めになっている部分を先頭、先頭と針頭をつなぐ部分が「胴体」です。

縫い針の種類

縫い針には洋裁針(メリケン針)と和裁針があります。
洋裁針は厚い生地を扱うため、耐久性が高く、針先から先頭部分が短くすぐに胴体の太さに移行します。
和裁針は着物や浴衣などの和服に使われます。和服の多くは薄生地で絹などの繊細な素材でできているため、針の滑りがよいことが重視されています。
針先のシャープな部分をより長く保つ設計になっています。
それぞれのプロジェクトや布の種類によっても縫い針の種類は豊富です。
刺繍で図柄を刺していく場合、刺繍糸を 1本から6本と幅広く使用します。そのため複数の糸を使用するときには針穴が大きく、糸の束を扱えるような太めの針が適していますので「刺繍糸」が適しています。
パッチワークのピーシングには薄手の布をぐし縫いで縫い合わせていくので、細く長い針が適しています。このように、同じ手縫いの作業でも、縫い針には用途に合った様々なサイズがあります。

100円均一などでも流通しており、安いものは一本当たり数円単位で購入できます。
手仕事によって作業効率が上がるように工夫されたものも多くあります。布滑りをよくするために表面がコーティングされてたり、特殊な構造で耐久性のある縫い針はやはり一般的なものより値段は上がりますが、それなりの使い心地が期待できます。

針のサイズは針の太さと、針の長さで決まります。厚手の生地には太い針、薄い布生地は折り目が細かいので、針で生地の形を崩さないように細い針を使用します。 また、波縫いなどの単調で大きい範囲を縫う作業には長い針が適しています。細かい縫い目には短い針を使います。以下に一般的な針のサイズと適応する布地の種類を比較しています。

針の捨て方

縫い針は鉄なので燃えないゴミとして捨てます。
針先で傷つけないようにテープなどに挟んだり、瓶などの蓋つきの容器に入れて捨てましょう。 地域によっては神社で針供養としての風習があります。
使い古した針に感謝の意を込めて供養しつつ、引き取ってもらいます。細くて小さな道具なので、消耗品の側面もある針です。

監修:ポピー
刺繍を機に手芸に目覚める。『作れそうなものは作ってみる』という精神でUVレジン、プラバン、裁縫、編み物、ビーズ、ミニ革細工、ドールハウスやミニ家具などの簡単木工DIYを浅く広く探求して15年。
複数の手芸を掛け合わせたり素材を組み合わせながら自宅を飾っていくのが趣味。
海外のDIYトレンドを参考にすることも多い。
日本と欧米の手芸における常識やテクニックの違いなどを検証しつつ多くの方法を共有していく。
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