縫い方

知っておきたいクロスステッチのコツ7選!

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小さなモチーフから作成できるので手芸自体初心者というの方にも始めやすいクロスステッチ。簡単ですが、つかんでおくと作品に差が出る「コツ」を特集しました。ぜひ参考にしてください。

1.手をきれいに洗う

いつもきれいにしていても、手は汗や皮脂などで意外に汚れています。乾燥が気になる季節にはハンドクリームで保湿していることも多いはず。そうした目に見えない手のひらの付着物が布に移ってしまうのを防ぎます。糸を抑えながら引いたり、 様々な方向に布を移動する作業で布と皮膚の接着頻度は相当なものです。特に白などの明るめの色の布・糸を扱うときには注意したいものです。

2.刺繍枠を使う。

木製やプラスチック製、7センチから60センチサイズまで多くの種類があります。クロスステッチは糸の緊張によって、立体感に差が出ます。その糸の緊張度は全体の仕上がりにも大きく影響します。
作品の大きさや布の種類によって適切な刺繍枠を使い分けましょう。

【フープとフレームの違いは?】
刺繍枠は大きく2種類に分けられます。フープは内側と外側から布を挟む円形の刺繍枠です。20?位の大きさの作品に向いています。木製とプラスチック製があり、最も一般的で手芸店でも良く見かけます。内側の枠の上に布を置き、外側の枠を上からはめ込むようにして使います。枠の上部についているネジを緩めたり締めたりして布を枠に固定します。
プラスチック製は外側の枠にくぼみがあり、内側の枠はそのくぼみに沿うように丸みを帯びているので簡単に取り付けられます。初心者さんにはプラスチック製をお勧めします。
木製は内側も外側も枠の表面は平らで、布との接着面がより広いので布の緊張度を高く保ちます。使っていくうちに内側の枠に亀裂が入り、布に引っ掛けてしまう事がありますので、できるだけ品質の高いものを選びましょう。

フレームは長方形の枠で、布の上下を固定して使います。30?以上の大きめの作品作りに向いています。多くは木製の筒状の部分に布を固定し、左右の木枠の穴にはめ込みます。筒を回して固定した布を巻き込みつつ、布の緊張を調節します。布の固定方法はテープで止めたり、糸で縫い付けたり、筒に布端をはめ込んだり…と色々あります。

その他に、プラスチック製のパイプ枠に四方を固定するものや、フープを机などに固定し裏表に返しながら使えるものなど、使いやすいように改良されているものが数多くあります。自分の使いやすいものを探してみてください。

【サイズを選ぶポイント】
デザイン全体がフープ内に収まる物を選びましょう。フープより大きなデザインだと布を挟んだ部分のよれが、デザインにダイレクトに伝わってしまいます。せっかくきれいに仕上げた糸もよれてしまうので、注意しましょう。

【フープを使うときの注意点】
使用毎にフープは必ず外します。次に作業するまで1日以上かかることも珍しくありません。フープの形が布に残ってしまうので、作業の前後に毎回取り外して使用しましょう。

3.糸の長さは指先から肘のあたりまで!(30〜40cm)

短すぎると、何度も糸を継ぎ足すのが大変。長すぎると糸が絡まってほどくのに時間がかかる。最悪、時間をかけて行った作業が振り出しになることも。ちょうど良い糸の長さは30〜40cmと言われています。目安として、大体中指から肘のあたりまでの長さになります。
細かい作業ですので、なるべくストレスのかからないように工夫しましょう。

4.布の端を処理する。

糸を引いたときに布の端が糸に絡まったり、端から布端がほつれて、デザインに迫ってきて焦ったり…なんてことがないように、布の端はきちんと処理しておきましょう。

【テープを使う】
一番簡単な方法はテープでの仮止めです。テープは100円均一などで売られているマスキングテープがおすすめです。マスキングテープは充分な粘着力があり、同時に簡単にはがすことが出来ます。また、薄いのでかさばることがなく、布が扱いやすいです。デザインが完成してはがす時には、片方の手で布を抑えながら、優しくテープをはがしましょう。
テープの接着剤でべたつくことがありますので、数週間以上手を付けられない時にはその都度はがしておきます。

【布用接着剤で留める】
布用接着剤では半永久的に布端を留めることが出来ます。布用の接着剤は乾いても固くならずごわつかないのが特徴です。

【糸で処理をする】
ミシンでジグザグ縫いをすると手軽に処理できます。もしくは手縫いで仮止めのような形でほつれを防ぐ方法もあります。ほとんど同じ素材なので一番布になじみやすく、布が扱いやすいです。

5.糸をキレイに収納する

使いたいときに使いたい糸が探せない…。絡まってほぐす作業でやる気がそがれてしまう…。なんてことにならないように、糸を整理しておきましょう。クリップに巻き付けたり、袋に小分けにしたり、三つ編みにしたりと色々な方法があります。糸のブランド名と色番号を明記しておくと時間を無駄にせず針が進みます。

6.図案を活用する

小さめでシンプルな図案から始めて、徐々に大きくカラフルなデザインに挑戦してみてください。慣れてきたら自分でオリジナルの図案を作成してみるのも楽しいです。

図案を使用する際のポイント!
【蛍光ペンで印をつける】
どこまで針をすすめたのかチェックするときには蛍光ペンがおすすめです。ボールペンでは図案の全体像が見えづらくなってしまいます。蛍光ペンなら図案の外観を把握しながら進められます。

【図案の中心からはじめる】
図案の大きさと布の大きさが曖昧なまま始めてしまうと、余白部分のバランスが取れずに、せっかく仕上がっても活用できなくなることも。布と図案の中心を合わせてそこから針を刺し始めます。そうすることで、布の中心にデザインが配置されます。

7.針をねじらない!

針を進めていくと糸がねじれてしまい、糸の向きを直すことはよくあります。針を布に通すときに、無意識に針を回転させてしまうものです。そのままにしてしまうと、刺した糸の流れや緊張度に差ができてしまうので、注意が必要です。定期的に糸のよじれを直すように心がけましょう。

人にはそれぞれ癖があります。針の進め方も人によってやりやすさがあるでしょう。自分のスタイルに合った刺繍時間になるよう、それぞれの「コツ」を取り入れてみてください。
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