縫い方

ミシン針【Machine needles】

関連キーワード

ミシン専用の針です。手縫いの針とは違い、針穴が針先近くにあります。
縫製スピードが速く、糸を複数のパーツにひっかけてつかうミシンでは、糸への負担がより最小限になるように針も設計されています。針穴はより広く縦長に、断面も緩やかに空いています。
布生地の厚さや素材の特徴に合わせてさまざまな種類のミシン針が展開されています。

ミシン針には家庭用と工業用がありますので、家庭用のミシンには『HA』と表記されているミシン針を選択しましょう。

ミシン針の種類

標準装備されているHA×1では大体の作業を賄うことはできますが、ニット素材など伸縮性があったり、レザーのように厚手に加えて素材の特徴のあるものは専用のミシン針が販売されています。

ユニバーサル(HA×1):標準のミシン針です。多くの布生地に対応できるように針先は基本的に鋭くデザインされています。
極薄地用針(HA×1DE):薄手の生地専用ですので、糸も80番以下のサイズに合わせて作られています。ジョーゼットやオーガンジー、チュールのような極薄の繊維を傷つけないように針のサイズは細いです。
ニット用針(HA×1SP):針先が丸くなっています。ニットを通常の針で縫うと鋭い針先が毛糸を割ってしまうので地糸切れを招いてしまいます。丸い針先は毛糸と毛糸の間を滑るように設計されています。
レザー用針(HA×1LL):布生地のように繊維が織られて作られているわけではないので特に特殊な形の針先になっています。刃物のように針先が斜めに平たくなっています。革に穴をあけながら糸を通す構造になっています。
デニム・ジーンズ専用針(HA×1DE):デニム生地は厚みがあるのと同時に伸縮性もあります。生地を傷めないように針先が若干丸くなっており針も太く設計されています。
刺繍専用針(HA×1EB/HA×EBBR):ミシン刺繍では360度全方向に布生地を動かします。また、フリーモーションを使うとかなりの速度で針が動きます。針穴をより広くし、糸への負担を減らすように設計されています。
キルト用針(HA×1QU):キルトでは三層の生地を縫い合わせます。中綿が出てこないように針先がシャープになっています。

ミシン針の太さ
その太さは番数と比例して大きくなります。以下にミシン針の太さと適応するミシン糸のサイズ、布生地の厚さを示します。

ミシン針の太さ・・・糸のサイズ・・・布生地
9番・・・90番・・・チュールなどの薄生地
11番・・・50、60番・・・リネンなどの普通地
14番・・・30番・・・デニムや帆布などの厚地
16番・・・30番・・・防水布などの厚手の特殊地

監修:ポピー
刺繍を機に手芸に目覚める。『作れそうなものは作ってみる』という精神でUVレジン、プラバン、裁縫、編み物、ビーズ、ミニ革細工、ドールハウスやミニ家具などの簡単木工DIYを浅く広く探求して15年。
複数の手芸を掛け合わせたり素材を組み合わせながら自宅を飾っていくのが趣味。
海外のDIYトレンドを参考にすることも多い。
日本と欧米の手芸における常識やテクニックの違いなどを検証しつつ多くの方法を共有していく。
  • Facebook
  • Twitter
  • hatena

    ▲ページトップ