縫い方

手縫い糸とは【hand sewing thread】

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出典:横田株式会社 ダルマ手縫い糸

ミシンを使わずに手縫いで裁縫を施すときに使う糸です。
刺繍糸やキルティング糸、しつけ糸なども手縫いで使いますが、『手縫い糸』は別の位置づけになっています。基本的には洋服のほころびを直したり、ボタンをつけたりする洋裁に使われます。
細めの手縫い糸だと、キルティングのピーシングに使われることもあります。

手縫い糸の種類

出典:TextileSupplies vintage silky thread

【素材】

絹:シルクの光沢のある糸です。シルク地や和服によく使われます。布地と同じ素材を使うことで縫い目が良くなじみます。
生地の色や仕上げ方によっても、布の素材関係なく使われることもあります。絹の特性である馴染みやすさと程よい強度がその理由です。縫いちぢみがないのも大きな特徴です。

綿:コットン生地は流通量が多く、同素材である糸も利用頻度が高いです。ボタン付けやパッチワークなどにも使えます。コットンだけではなく、リネンなどの天然素材の生地にもよくなじんで相性が良いとされています。また、熱に強いので高温度のアイロンがけなどが必要になる素材に適しています。濡れるとちぢんでしまうので、同素材のコットン地との相性が一番良いでしょう。

ポリエステル:人工素材の布生地によく使われます。綿より毛羽立ちにくく、糸の強度が高いのが特徴です。また、日やけに強く色落ちもしないため外で使うアイテムの裁縫にも適しています。

ナイロン:ポリエステルと同じく強度があり、伸縮性に優れているのが特徴です。染色反応が良く、カラー展開が豊富です。

糸の巻き上げられ方にもそれぞれ違いがあります。

カードタイプ:カードの両端が盛り上がっていて中央に糸が巻かれているタイプです。お裁縫セットなどによく使われる形です。カードに巻き付けて薄くなりますので収納しやすいメリットがあります。30〜100メートルが一般的です。

スプールタイプ:よく見かけるミシンの糸を巻き付けてあるタイプのものです。プラスチックの太めの筒に50〜700メートルと幅広い長さの糸を巻き付けられます。

カップタイプ:紙やプラスチック製の筒状のものに巻き付けられていつタイプ。糸の両端から筒が見えているのが特徴。手縫い用の糸はほとんど訳6センチサイズで100メートルほどの長さが一般的。

コーンタイプ:トウモロコシのように筒が下に向かって広くなっている。糸を巻き付けたときと同様同じ形で巻き上がっています。小さいものであれは1000メートル、スタンダードなサイズで3000〜6000メートルにもなります。糸の長さでは一番です。

監修:ポピー
刺繍を機に手芸に目覚める。『作れそうなものは作ってみる』という精神でUVレジン、プラバン、裁縫、編み物、ビーズ、ミニ革細工、ドールハウスやミニ家具などの簡単木工DIYを浅く広く探求して15年。
複数の手芸を掛け合わせたり素材を組み合わせながら自宅を飾っていくのが趣味。
海外のDIYトレンドを参考にすることも多い。
日本と欧米の手芸における常識やテクニックの違いなどを検証しつつ多くの方法を共有していく。
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