スペイン“ラ・トマティーナ”祭の醍醐味　からだ中トマトで真っ赤になって楽しもう！

ラ・トマティーナ祭とは、スペインのバレンシア州にあるブニョールで毎年開催されているトマト祭りのこと。
お祭りの期間中は、ブニョールの人口の2倍以上の人々が世界各国から集まります。ちなみにラ・トマティーナ祭が始まったのは1940年代ですが、詳しい起源は分かっていないようです。

ラ・トマティーナ祭は、8月の最終水曜日に開催されます。ラ・トマティーナ祭の前日は「前夜祭」です。
街にはイルミネーションが飾り付けられ、屋台や移動遊園地が並び、翌朝まで数多くの人で賑わいます。本番当日のトマト祭りは、前哨戦の「パロ・ハボン」からスタート。
「パロ」は棒、「ハボン」は石鹸のことで、石鹸が塗られた滑りやすい棒の上に生ハムが括り付けられます。生ハムを目指して参加者が棒をよじ登って、誰かが生ハムを取ったらトマト祭りの開始です。

パロ・ハボンで生ハムを取ると、役場の号砲が鳴り響き渡って、トマト投げがスタート。大量のトマトを載せたトラックが現れて、市の職員が荷台からトマトを投げてくれます。
ルールは簡単で、ただ手当たり次第トマトを互いに投げ合うだけ。あっという間に体中が真っ赤になるでしょう。トマトがなくなって号砲が鳴ったら、トマト投げは終了です。
街角に準備された仮設シャワーなどで、トマトまみれの体を洗い流します。数時間後にはストリートや壁のトマトも、散水車で完全に洗い流されます。

ラ・トマティーナ祭に参加する際に、準備しておいた方がよいものを紹介します。
まず、捨てても良い服か水着は必須。体中が真っ赤になりますが、水着を着込めば安心です。もちろん顔にもトマトが当たりますが、目に入ってもすぐに洗えないため、水中メガネもあった方がいいでしょう。
必要最低限のお金や身分証明書はジップロックに入れ、所持品はガムテープで腰に巻きつけるなど、落とさないための工夫が必要です。

ラ・トマティーナ祭は思うままトマトを投げつけて、ストレスを発散できるイベントです。
安全には気をつけながらしっかりルールを守ることが大前提ですが、他では絶対に体験できない思い出を作れます。ぜひ世界一エキサイティングな夏祭りに参加してみましょう。