ベトナム　ホイアンのランタン祭りの由来と見どころ

ホイアンはベトナム中部に位置し、16世紀に貿易拠点になっていた古い港町です。そのためホイアンには歴史的建造物が数多く残っており、「古都ホイアン」としてユネスコの世界遺産にも登録されています。
当時貿易港に輸入された海外のランタンは、ホイアンの職人によって独特な進化を遂げて、後に名物になりました。ベトナムではランタンは縁起物なので、家の前などに吊るして幸せを願ったとされています。
元々ランタン祭りは、日本のお盆のように死者を弔う行事でした。ランタン祭りでは夜に照明を消して、ランタンやろうそくの小さな灯りだけにするので、町はランタンの穏やかな光に包まれます。

ランタン祭りは毎月満月の日に開催されます。毎回日付が違うので、事前に日程を確認しましょう。
月が欠けていると、延期になる場合もあります。雨天でも決行されますが、9月〜11月の雨季には台風や洪水の可能性もあるため、注意が必要です。
開催時間は18時前後〜22時ごろまで。道端で民謡を歌ったり、広場で伝統のビンゴゲームや舞踊などが行われます。

ランタン祭りでは、どの通りにもランタンが飾られています。その中でもとくにおすすめなのは「チャンフー通り」。チャンフー通りはホイアンのメインストリートで、人通りが多くて活気があり、レストランやショップも充実しています。
灯篭流しをするなら、「バクダン通り」に行きましょう。トゥボン川の近くにいる売り子の子どもたちから、灯篭を1万ドン (50円) ほどで買えます。
ショッピングを楽しみたいなら「グエンタイホック通り」がオススメ。グエンタイホック通りにはベトナムの特産品のシルクや刺繍を扱うお店が並んでいます。

ランタン祭りでは、屋台も数多く出ています。定番の屋台グルメは、ベトナムのローカルスイーツの「チェー」やベトナム風ピザの「バンチャンヌン」など。しっかり食べたいなら、ホイアン名物の麺料理の「カオラウ」がオススメ。鶏の炊き込みご飯の「コムガー」やうどんのような麺料理の「ミークアン」も人気があります。
屋台でお腹を満たした後は、ホイアンでしか買えないお土産を探してみましょう。

ランタン祭りは夜でも煌びやかな都会に住んでいる人にとっては、非日常を体験できるお祭りです。
ホイアンのランタンは日本の提灯に似た懐かしさを感じられるので、穏やかなランタンの灯りに癒されましょう。