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アメリカのサルベーションマウンテンは誰が造ったの?登って細部まで見てみよう

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ロサンゼルスから330kmも離れたメキシコ国境近くの砂漠に「サルベーションマウンテン」と呼ばれる観光名所があるのを知っていますか。
荒涼とした砂漠に突如現れる「カワイイ」が詰まった色鮮やかな芸術作品は、写真映えするスポットとして人気となっています。
しかしかわいさだけを求めた作品ではなく、ある人物が願いを込めた愛のある作品だったのです。
今回は「サルベーションマウンテン」の歴史から見どころ、そして脚光を浴びた理由まで詳しく解説していきます。

サルベーションマウンテンを作った男

サルベーションマウンテンの作者はレオナード・ナイトという男性です。有名な芸術家ではなく、軍に従事したのち車の塗装やタイヤ交換などで生計を立てていた、いわゆる普通の人物でした。
しかし年を取ってから彼は熱心なキリスト教信者となり「神は愛」というメッセージを広めるため気球を飛ばそうとします。14年かけた気球計画は失敗、それでもレオナードは山を築くべきという神の言葉を聞き、ついに廃材やコンクリートを用いた「サルベーションマウンテン」作りに着手しました。
1度目の山は暴風雨で崩れたものの、それも神からの「安全ではない」というお告げと捉え、レンガやワラも用いた2度目の制作に取り掛かります。
そして30年以上費やした信仰心の塊は、今もなお愛される観光地となったのです。

サルベーションマウンテンの見どころ

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気球にも記していた「GOD IS LOVE」の文字と大きなハートがサルベーションマウンテンを象徴する作品です。ハートの中には「イエスよ、私は罪人です。どうかこの身に、この心にお入りください」とレオナードの言葉も記されています。
実はサルベーションマウンテンは見るだけでなく登ることも可能。内部にある洞窟にも花やハート、宗教画が散りばめられており、360度カラフルな世界が広がります。またレオナードがお祈りをしていた礼拝堂や生活スペースもあり、彼の生活や思いを深く知りたい方は必見の内容です。

サルベーションマウンテンが脚光を浴びた理由

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サルベーションマウンテンは2007年、ショーン・ペンがメガホンを取った映画「 Into the Wild 」のロケ地として登場し、より一層注目を集めることとなります。
しかもレオナード本人まで出演、人生の真理を探す青年に対して「神の愛」を純粋な目で伝えており、心を動かされるシーンとなりました。また日本では歌手の加藤ミリヤ・清水翔太が「Sakura Melody」のMVに使用しています。2人で作るラブソングのラスト作であり、愛を象徴する場所として選んだのです。
サルベーションマウンテンが登場する作品を見て魅力を感じたファン、映えスポットとしてやってくる観光客、レオナードに共感する宗教家など「愛」はさまざまな形で人々の心に伝わっています。

まとめ

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今回はロサンゼルスの人気観光地「サルベーションマウンテン」を解説しました。制作した思いや歴史を知り、より行ってみたくなったのではないでしょうか。
レオナードは2014年にこの世を去り、死後は慈善団体によって管理されています。未完成の作品であるため、どのように作品が変わっていくのか今後が楽しみな作品です。
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