ご当地グルメ

日本三大うどんのひとつ「水沢うどん」の魅力に迫る!

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「水沢うどん」ときいてピンと来る方はどのくらいいらっしゃいますか?
香川県の讃岐うどん、秋田県の稲庭うどんと並んで、実は日本三大うどんのひとつが群馬県の水沢うどんと言われています。
コシがあり食べ応えのある讃岐うどん、細くてつるっとした稲庭うどんに比べて水沢うどんにはどんな特徴があるのでしょうか?ご自宅で水沢うどんを美味しく食べる方法と一緒にご紹介します。

水沢うどんとは

水沢うどんとは、群馬県渋川市伊香保長水沢付近が発祥のうどん。伊香保温泉名物といえば聞いたことや訪れたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
元々は400年ほど前に、水沢にある水澤寺で参拝者向けに振る舞われたことが始まりと言われている手打ちうどんです。
讃岐うどんのようなコシと稲庭うどんのようなつるっとした喉越しを合わせたような麺と言われています。冷たいざるうどんとして食べる食べ方が一般的ですが、つけ汁は様々で、お店によってしょうゆ汁やゴマだれ汁などで楽しむことができます。

本場の味を楽しむなら水沢うどん街道へ

伊香保温泉街から南東に約4km、車で約10分程度のところに水沢うどん街道と呼ばれるうどんストリートがあります。ここにはうどん専門店が10軒以上店を連ねており、お昼時にはたくさんの人で賑わっています。

水沢うどん自体は地元の方にも愛されていますが、もともと水澤寺の参拝客に振る舞われていた歴史もあり、観光客向けに広く提供できるようお店の近くには観光バスが入れるほどの大きな駐車場もあるので安心して向かうことができそうです。ただ、どのお店も営業時間が朝9時または昼の11時頃から夕方の17時までとなっており、夜は営業をしていないようなので注意が必要です。

後にご紹介する持ち帰り用のうどんのつけつゆはしょうゆだれのことが多いので、お店で食べる時はゴマだれを選ぶと二度違う味が楽しめますよ。

持ち帰りやお取り寄せをしてご自宅で

ご自宅用の水沢うどんは全部で3種類あります。生うどん、半生うどん、乾うどんです。生うどんは賞味期限が限られているので早めに食べる必要がありますが、お店で食べるようなモチモチとした食感がご自宅でも味わえると一番人気のようです。一方、半生うどんや乾うどんは、生うどんより日持ちもするので贈り物としても最適。贈答品としてパックになったものも販売されています。どのうどんにも基本的にはつゆが付属しているので、お店の味がご自宅でも楽しめるようになっています。

ひとつ注意点としては、「水沢うどん登録商標」がされている正規品かどうかを確かめてから買うようにしましょう。正規の水沢うどんは伝統の手法により、小麦粉、塩、水沢の新鮮なお水だけで作られたもので、でんぷんや他の添加物を一切使用していないのが最大の特徴。スーパーやコンビニであまりみかけないのはこのためです。お取り寄せする際は、商標登録されているお店の商品かどうかを確認するようにしてくださいね。

水沢うどんの美味しい茹で方

ご自宅でうどんを茹でる際のポイントを少しご紹介します。お店で食べた味がそのまま再現できると嬉しいですよね。ここでは、水沢うどんのお取り寄せ商品の中でも一番人気の生うどんの茹で方のコツを解説します。

まず、《コツ1》鍋にたっぷりのお湯を沸騰させます。少ないと茹で上がりに時間がかかり麺がもったりとしてしまいます。目安としてはうどん1パック約500gに対して5~6リットル(2リットルペットボトル約3本分)です。次に、うどんを沸騰したお湯の中に入れます。始めはうどんが鍋の下に沈み、お湯の沸騰も静まりますが強火のまま待ちましょう。次第にうどんが浮いてきますので、菜箸でざっとほぐしてあげてください。

そして、意外と知らないのが正しい茹で時間。《コツ2》吹きこぼれない程度に火加減を調節してから、茹で時間を計り始めるのが正しいやり方です。パッケージに書いてある茹で時間だけうどんを茹でたら、まず一本試食してみましょう。この時、まだ少し塩辛く感じたらもう少し茹でてみると塩が抜けて美味しくなります。多少茹で時間を過ぎてしまっても、冷水でしっかりと洗うとうどんがしまるので心配いらないそうですよ。

仕上げに水洗いです。《コツ3》茹で上がったうどんを水洗いする時は、冷水で2~3回もみ洗いしましょう。うどん表面についているヌメリをとるようにしっかりともみ洗いをすることで、つるつるとした喉越しのうどんになります。もみ洗いするときは大きめのボールなどを使うと便利ですよ。

水沢うどんを美味しく食べるトッピング

最後に、水沢うどんそのものの美味しさを味わい、さらに美味しさを引き立てる薬味を、実際に水沢うどんのお店で出されているメニューも交えながらご紹介していきます。

お店で出される定番の薬味はきざみのり、きざみネギ、きざみきゅうり。わさびやいりごまなどもおすすめだとか。お料理する時間に余裕があれば、お店ですでにカットされたものなく、ご自身で刻んだネギを使うとより水沢うどんの純粋な美味しさが引き立ちお店の味に近づきます。

薬味の他にもトッピングを加えたい方におすすめなのは、本場水沢うどんのお店でも定番となっている舞茸の天ぷら。肉厚の舞茸を選ぶと水沢うどんのコシに負けずに、男性でも大満足のボリュームになります。他にもかぼちゃやタラなど、山菜の天ぷらを一緒に食べることが地元では多いそう。内陸の群馬県ならではの組み合わせですね。

日本三大うどんの水沢うどんを楽しみましょう!

いかがでしたか?
コシがあるのにつるつるとした喉越しの水島うどんは、一度食べたら病みつきになってまうことが多いとか。
讃岐うどんのコシは強すぎて少し苦手‥という女性の方、稲庭うどんはさらっとしすぎていてもっとボリュームがほしい‥という男性の方、ぜひこの機会に水沢うどんを試してみてくだいね。
水沢うどんのもちもちとしたコシ、つるつるとした喉越しのファンになってしまうでしょう。

日本三大うどんの一つ「水沢うどん」

「伊香保温泉日本の名湯」。群馬県の郷土かるた「上毛かるた」にも謳われる伊香保温泉は、全国的に有名な温泉地です。

伊香保温泉から車で10分ほど行ったところに、水沢うどん街道と呼ばれる通りがあります。水沢うどんは、讃岐うどん、稲庭うどんと並ぶ日本三大うどんの一つ。旅行者が選んだ群馬のご当地グルメで1位に輝いたこともある、群馬を代表する名産です。

水沢うどんは、どのようにして生まれたのでしょうか。また、どんな特徴を持つうどんなのでしょう。いま食べるならおすすめのお店と合わせて、水沢うどんに迫ります。

水沢うどんを生んだ水澤寺信仰

水沢うどんの発祥は、水澤寺の参詣者に振る舞われたことだと言われています。

水澤寺の正式名称は五徳山水澤観世音。水沢うどん街道を進んだ正面にあるお寺で、水澤観音とも呼ばれています。飛鳥時代に推古天皇の命で開かれたとされ、歴代天皇の勅願寺、群馬の旧国名である上野国の歴代国司の菩提寺として活躍しました。

源頼朝を起源とする坂東三十三箇所の第16番札所であり、江戸時代には徳川家の祈願寺として朱印状が与えられるなど、日本史上屈指の有力者から篤い信仰を受けてきた、由緒ある寺院です。

人気のお寺の周辺には門前町ができ、街道はお店で賑わいます。水沢うどん街道も、参道沿いにお店が立ち並んだことから始まったようです。

小麦とうどんの大国・群馬

参詣者に振る舞う食事がうどんになったのは、群馬の土地柄も関係していました。群馬は昔から小麦の栽培が盛んな地で、現在も上州地粉など群馬産の小麦粉がスーパーに出回っています。小麦消費量も全国で1位2位を争うほどの小麦大国、それが群馬なのです。

水澤寺と水沢うどん街道を懐に抱く水沢山は、上質な湧き水に恵まれています。小麦粉と水を使ううどんが振る舞われたのは、自然のなりゆきだったのでしょう。

現在の水沢うどん街道は、およそ4kmの距離に13軒のうどん屋さんが立ち並んでいます。

透明感とコシが魅力の水沢うどん

水沢うどんの特徴は、透明感のある白い姿と、つるつるしたコシと弾力のある食感です。冷たいざるうどんで提供されることがほとんどで、つゆは醤油と胡麻、もしくは2色つゆのどれかで出すお店が多いようです。

水沢うどんの原料は、小麦粉、塩、水沢の水のみ。添加物を一切使わず、今も伝統の技で作られています。こうした作り方をしている水沢うどん店の目印が、登録商標マークです。「本物の水沢うどんを食べたい!」という人は、登録商標の有無をチェックしましょう。

人気の水沢うどん店3選

では、水沢うどんを食べるときにおすすめのお店はどこでしょう。ネットでも評判の良い、「水沢うどん」登録商標店をピックアップしてご紹介します。

多数の賞を受賞した実力重視なら「うどん茶屋 水沢万葉亭」

画像出典:うどん茶屋 水沢万葉亭


「うどん茶屋 水沢万葉亭」の水沢うどんは、2016年に「日本ギフト大賞群馬賞」を受賞しました。また、世界的に権威のある食品コンテスト「モンド・セレクション」では2009年から最高金賞を連続受賞しています。

国内外で実力を認められた味で、つゆは醤油です。伝統のざるうどんだけでなく、ぶっかけうどんなどの温うどんも食べられます。

ファミリー層に人気の「水澤亭」

画像出典:水澤亭


小学生以下向けのお子さまセットがメニューにある水澤亭は、家族連れが多く足を運ぶ水沢うどんのお店です。他にもシルクが麺に練り込まれたコラーゲンうどん、舞茸が使われた舞茸うどんなど、群馬の様々な特産品が味わえます。ちなみに普通のうどん、コラーゲンうどん、舞茸うどんが少しずつ食べられる三種盛りうどんもあります。

つゆは胡麻つゆで、すり鉢で出される胡麻をお好みですって合わせるスタイルです。すりたての胡麻の香りと濃厚なつゆの味を合わせて楽しめます。

創業400年以上の歴史を誇る「元祖 田丸屋」

画像出典:元祖 田丸屋


水沢うどん発祥の店と言われるのが「元祖 田丸屋」。創業はなんと、本能寺の変の起きた天正10(1582)年という全国でも屈指の老舗です。つゆは醤油と胡麻の2種類が出されるので、1度の注文で2つの味を楽しめます。

昔のうどんを再現した「古伝 喜利麦」は、全粒粉の小麦から作った、茶色がかった太めの麺が食べられます。「蕎麦みたい」とも言われる独特の風味は、歴史好きなら一度は試してみたい味です。

水沢うどんを食べに行く時のススメ

讃岐うどん、稲庭うどんと違い、参詣者に振る舞われるために生まれた水沢うどんは、日本三大うどんの中では観光色が強いうどんと言われています。ですが、水沢うどん街道にあるうどん店のほとんどがお昼過ぎには閉まります。うどん目当てで足を運ぶ予定の人は、ご注意を。

水沢うどんを食べた後は、水澤寺に詣でてはいかがでしょうか。うどんを食べた過去の参詣者たちの気分が味わえるかもしれません。水澤寺は水沢うどん街道の西端に位置し、拝観時間は17時までになっています。
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