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秋を感じる秋明菊を見に〜紅葉の京都 散策〜

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その名前からも秋を感じる「秋明菊(シュウメイギク)」。今回は10月が見頃となる、この花をめぐって京都を散策するという大人の楽しみ方をご紹介。
京都は行き慣れているという方でも、違った視点から見るときっと新鮮な発見があるはずです。秋の京都で合わせて楽しみたいお酒の聖地や、秋を楽しめる温泉などにも注目します。

「秋明菊」鑑賞をテーマに京都を歩く

秋の京都の見どころのひとつに、「秋明菊」があります。かつて、京都の貴船山に多く見られたことから「貴船菊」との別名もある花で、9月〜10月にかけて京都のあちこちで見ることができます。

「秋明菊」は、秋頃に菊のような花を咲かせるところからその名前がついていますが、実は菊の仲間ではなく、アネモネの仲間です。主に、白とピンク色の一重の花と、濃いピンク色の八重の花のがあり、群生しているととても見ごたえがあります。

そこで、今回は「秋明菊」鑑賞をテーマにした京都散策をご提案いたします。

●善峯寺(よしみねでら)

京都で「秋明菊」を楽しみたいなら、まずは西京区大原野小塩町にある善峯寺へ。10月の善峯寺の境内には、全域で「秋明菊」が咲き乱れており、その数なんと約5000本。華やかに彩られた境内をゆったりと見て回りながら、京都の秋を堪能してみてください。善峯寺は、西国三十三所巡りの第二十番札所にもなっていますので、巡礼と組み合わせてみるのも良いかもしれません。
また、「秋明菊」の開花状況は、善峯寺のツイッターでも確認できますので、こまめにチェックしてみてください。

善峯寺の詳細
住所:京都府京都市西京区大原野小塩町1372
電話番号:075-331-0020
料金:大人500円、高校生300円、小・中学生200円
公式ホームページ:http://www.yoshiminedera.com/
善峯寺ツイッター:https://twitter.com/yoshimine1029

●貴船神社(きふねじんじゃ)
現在貴船では野生の「秋明菊」はほとんど見られませんが、左京区にある貴船神社の境内やその周辺でさりげなく咲いていますので、「貴船菊」を現地で見たいという方は、根気よく探してみてください。特に、濃いピンク色の八重の花は原種に近いとのことなので、要チェックです。

貴船神社の詳細
住所:京都府京都市左京区鞍馬貴船町180
電話番号:075-741-2016
公式ホームページ:http://kifunejinja.jp/

●宗蓮寺(そうれんじ)
北区中川北山町にある宗蓮寺も10月頃には境内全域で「秋明菊」が楽しめるため、『貴船菊の寺』とも呼ばれています。山奥にあるため、観光客も少ない小さな山寺ですが、御住職に大切に育てられた原種の「貴船菊」も鑑賞できる貴重なスポットです。

宗蓮寺の詳細
住所:京都府京都市北区中川北山町214

古都で味わう旨い日本酒

ゆったりと「秋明菊」めぐりを楽しんだあとは、古都で旨い日本酒を一杯。京都は日本酒の産地として有名で、特に伏見は酒の聖地ともいわれています。創業数百年以上ある老舗も多く、「月桂冠」「黄桜」といった大手酒造メーカーの本社があることでも有名です。

伏見はかつて“伏水”とも呼ばれていたほど、旨い酒づくりに不可欠なきれいな地下水に恵まれています。水質も、酒づくりに適したミネラルがバランスよく含まれており、『灘の男酒、伏見の女酒』という言葉があるとおり、女性のようにまろやかで甘いお酒ができることで知られています。

南浜町にある「月桂冠大倉記念館」や塩屋町にある「黄桜記念館」などで日本酒の歴史に触れたり、工場めぐり、ショッピングなど、お酒に関してさまざまなことが楽しめる伏見。伏見区納屋町にある日本酒のテーマパーク「伏水酒蔵小路」では、伏見の17蔵元の銘酒を一度に飲み比べできる利き酒セットも販売されているので、一通りチェックしてみたい方はぜひ。

月桂冠大倉記念館の詳細
住所:京都府京都市伏見区南浜町247番地
電話番号:075-623-2056
料金:大人300円、中・高校生100円(おみやげ付き:純米酒180ml 1本、未成年の方は「月桂冠大倉記念館絵はがき」)
公式ホームページ:http://www.gekkeikan.co.jp/enjoy/museum/

黄桜記念館の詳細
住所:京都府京都市伏見区塩屋町228
電話番号:075-611-9919
公式ホームページ:http://www.kizakura.co.jp/restaurant/country/memorial/index.html

伏水酒蔵小路の詳細
住所:京都府京都市伏見区納屋町115-2
電話番号:075-748-8831
公式ホームページ:http://www.fushimi-sake-village.com/

京で日本人の心のふるさと、温泉を楽しむ

日本酒もそうですが、日本人の心のふるさとといえば、やはり温泉。京都にも温泉を楽しめるスポットが点在しています。

「秋明菊」めぐりでも紹介した貴船神社の近くには、鞍馬の大自然の中で露天風呂に入れる「くらま温泉」があり、露天風呂だけの利用はもちろん、料理付きでゆったり休憩、宿泊などさまざまなコースを選ぶことができます。

伏見なら、昭和初期から営業している老舗旅館「桃山温泉 月見館」がおすすめ。宇治川沿いに建つ3階建ての木造旅館は登録有形文化財にも指定されており、京都の歴史を感じさせてくれます。料亭旅館なので料理も絶品です。

くらま温泉の詳細
住所:京都府京都市左京区鞍馬本町520
電話番号:075-741-2131
公式ホームページ:http://www.kurama-onsen.co.jp/

桃山温泉 月見館の詳細
住所:京都府京都市伏見区桃山町泰長老160-4
電話番号:075-611-0284
公式ホームページ:http://www.tsukimikan.jp/

大人ならではの京都の楽しみ方を

この時期にしか見られない「秋明菊」目当てで京都を散策しながら、旨い酒、心あたたまる温泉を味わうという、大人ならではの贅沢。この秋は京都で一味違った至福の時を味わってみてはいかがでしょうか。

・「純米大吟醸と純米酒の違い」知ってるとハナタカ!日本酒トリビア
https://hobbytimes.jp/article/20160526c.html

・日本人の心のふるさと温泉の“源泉かけ流し”と“循環風呂”の違いとは!?
https://hobbytimes.jp/article/20160601c.html
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