聖地巡礼の足跡、御朱印帳と御朱印について

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自分探しをしたくなって、あるいは忙しい日常のなか、不意に時間ができた場合。何だかうまくいっていないと感じる人や、良縁を望む人もいるでしょう。そんなときには聖地巡礼がよいかと存じます。仏教では札所と呼ばれるお寺を巡り、御朱印をもらう聖地巡礼が古くから行われてきました。御朱印と聖地等についてご紹介をいたします。

御朱印とは何ぞや

聖地とされる寺社仏閣を巡り、頂くのが御朱印です。
もともとは修行者が写経を行い、それを寺社仏閣に納めたときに「はい、OKですよ」と頂く一種の印鑑でした。いつからか一般人でも聖地巡礼を行うようになり、「個々のお寺、神社に参詣しました」との証になりました。
現代になっても印刷で、などということはなく、一枚一枚が真心を込めた手書きとなっています。

四国八十八箇所や西国、坂東、秩父の観音霊場(通称三十三観音霊場)などは札所とも呼ばれており、そこでは参詣を済ませた後、スタンプラリーのごとく御朱印を頂くことになるのです。場合や場所によってはもらえないこともありますので、事前に調べてから行くのがいいでしょう。

御朱印を頂くまでの流れとは?

いきなり「御朱印ください!」となるのは失礼極まりない行為です。まずは参拝からはじめるのが常識なので覚えておいてください。

お寺の場合、まず門をくぐる前に帽子、サングラスなどを外して一礼してからくぐりましょう。
札所巡りのため菅笠をかぶっている場合は脱がなくてもいいです。門をくぐってすぐのところに水をためた手水鉢があります。そこで手水を行い、身を清めますが、手を洗うのにも順番があるのです。左手、右手の順に洗い、左手に水を受け、口をつけて口をすすぎます。再び左手を清め、最後に水で満たした柄杓を縦にして柄を洗ってお清めは完了です。ここまでは神社もほぼ同じ手順になります。
鳥居をくぐる前に一礼をし、左右どちらかの道を通りましょう。中央は神様の通り道なのです。
さて、お寺の場合手水を済ませると今度はご本尊の祀られるお堂へ向かいます。
お賽銭をなるべく近くから投げ、線香やろうそくをお供えし、一礼します。ライターやマッチなどを持参し、それで点ける場合もあれば、種火が用意されていることもあるので、点火はそれで行います。このとき、神社と同じく鳴り物がある場合はちゃんと鳴らしましょう。
そして合掌し、心のなかで仏様と対話します。場所によっては真言などを唱えます。最後に一礼をしますが、お寺の場合手を叩くことはしてはいけません。神社とは作法が違うのでその辺りにも気を付けることです。
「さぁ、ご本尊も拝んだし御朱印もらって帰ろうか」となるでしょうが、有名寺院など、各宗派の開祖を祀るお堂などがあったらそちらを拝むことも忘れてはいけません。開祖を祀る場所は「祖師堂」もしくは「大師堂」と呼ばれます。
それが済んでやっと御朱印を頂けます。寺務所に行き、お寺によって書き方の形態はさまざまですが、きちんと両手で受け取るのが礼儀となります。参拝が終わったら門から出たのちそのまますたすたと帰らず、もう一度門に一礼することを忘れずに。

御朱印は御朱印帳に収めるのが礼儀

御朱印は落書きなどではありません。御朱印をその辺の手帳だのチラシの裏だのに「書いてー」と言うのは極めて失礼なことです。
例えば、好きな芸能人などに対し、その辺にあったメモの切れっぱしに「書いてー」と頼みますか?状況的には仕方なくても心境としては「色紙や手帳に書いてほしかった!」と思うこともあるでしょう。御朱印も同じことです。せっかく詣でたのなら、ちゃんとした御朱印帳なる御朱印用のサイン帳に一筆書いてもらいましょう。相手は神仏です。然るべき礼儀を示すのには、レシートの裏やメモの切れ端ではいけないと気が付くはずです。
各寺社に売り出されている御朱印帳もあれば、市販もしくは通販で手に入る場合もあります。各寺社バージョンはそのお寺を象徴する仏像や寺紋などが描かれており、市販バージョンだとややモダンなデザインです。
目的や好みで選ぶのもいいでしょう。「それって浮ついた気持ちで、却って礼儀に反していないか」と思われるでしょうが、訪れる寺社への敬意を抱き、真摯な姿勢で拝めば大丈夫です。
御朱印帳は「ちゃんとした台紙を持って参りました」という気持ちの表れとも言えます。好みの物を持てばさらに気が引き締まる。そんな経験ありませんか?

御朱印の最中はお静かに

御朱印を書いていただいている最中にスマホをいじったり一緒に来た人とベチャクチャ話したり、これはご法度です。運がどうこう以前に人としてのマナーがなっていません。じっと動かず息もするなとは言いませんが、うるさくせず、静かに御朱印を待つことです。

本堂はあなたの家ではありません

本堂に入って、「あー疲れた。もうお参り済んだし、イイよね」と畳の誘惑に負けてごろーんと寝転ぶのは論外です。「お腹空いた」と飲み食いもご法度。そもそもお寺自体、建物内部での飲食禁止が基本です。本堂は神聖な場所であって、お友達の家でも、ましてやあなたの家でもありません。

お坊さんにも予定があります

御朱印は僧侶などに描いていただくのですが、そのお坊さん方にも予定があります。お食事や法事の最中にお頼みするのは「どういう躾をされたんだ」と疑われても文句が言えない所業です。寺務所には必ず誰かいるはずですので、予定等を聞いてから御朱印をお願いしてください。

小銭は用意しましょう

お賽銭ですが、これは大体300円ほどです。「お参りだからドーンとお札で!」「お釣りくださいな」と言わず、ちゃんと小銭を用意してから行きましょう。寺社仏閣は俗世とは違った聖域なので然るべきルールにのっとり行動してくださいね。

種類豊富な御朱印

ひとつのお寺にも仏様は大勢おられますし、御朱印の数も豊富です。その場合、ただ「御朱印をください」だけでは「どなたの御朱印ですか?」と返されることもあるので、「この仏様」「あの御朱印」と欲しい御朱印を明確に自覚し、伝えることが大事になります。

御朱印帳以外の附属品

御朱印帳を入れておくポーチや、透明なカバーが付いていることもあります。御朱印帳の情緒の豊さかつ目にも華やかな柄を楽しむなら、透明カバーがオススメかも知れません。

まとめ

基本的なマナーなどはこんなところです。続いては御朱印の中宮種類についてお話いたします。意外と種類がたくさんあるんですよ。

種類いろいろ編

意外と重要、御朱印とそれを収める御朱印帳。第2弾では御朱印に描かれているものや、書かれていることなどについてお話します。

御朱印に書かれているもの

お寺の場合、中央にドドンと書かれているのはそのお寺の御本尊です。向かって右側には参詣を行った年月日が、左側にはお寺の名前や、属する山(比叡山延暦寺など)が書かれます。

押し印の種類

特に目立つのが、押し印と呼ばれる印です。各寺を象徴する大きな図柄や、札所の場合は「何番目」と記されていることもあるので、どこのお寺かすぐに分かります。

【仏足跡】
お釈迦様の足跡です。奈良県薬師寺では、太古の仏像であり、さまざまな省庁が図案化された仏足跡が押し印になっています。

【御宝印】
梵字や本尊をシンボライズした形での押し印です。例えば、真言宗にあたる飛鳥寺では、お釈迦様を表す梵字が示されています。梵字とは古代インドの文字で、密教の曼荼羅などで登場することもあるものです。

【三宝印】
仏法僧、仏(如来)、仏の教え、僧侶という仏教の宝を刻むことも多々あります。ひし形紋様のなかにその仏法僧が書き込まれていますが、寺によってはひし形の内部が仏法僧の護法印でないこともあるので、違いを楽しむのもいいでしょう。

【寺紋】
お寺の家紋に当たる寺紋が押し印になることもあります。同じお寺でも特定のお堂で飲みもらえることがある特典要素もあるので、そこに楽しみを見つけるのもひとつの手かも知れません。

【家紋】
「お寺と家紋は関係ないでしょう」あるのです。6世紀に日本入りして以降長い歴史を持つ仏教のこと、ときには歴史上の人物と関わりを持つこともあります。その場合、その人物と関係深いお寺ということで家紋が押し印になるのです。ひとつ例を挙げれば、本能寺の変で命を落とした織田信長にちなみ、本能寺の御朱印は尾田家の家紋となっています。

いつもあるわけじゃない?限定感満載の御朱印

御朱印のなかには、「この時期だけですよ」というものも幾らかあります。時期を確認して行かないともらえないこともあるので、事前調査を行ってから行きましょう。

【六道珍皇寺】
所在地:京都市東山区。
お盆の8月7日から10日の間紺色の紙に金の字で書いた御朱印がいただけます。

【薬師寺】
所在地:奈良県奈良市。
『西遊記』でも知られる現状三蔵法師の頭骨を一部治めた玄奘三蔵院の公開日には、三蔵法師の絵が描かれた御朱印がいただけることになっています。ちなみに三蔵様は「行くな」と言われてもインドまで行き、仏典を持ち帰るまで戻らないと決めた不屈の精神の主。それだけでもご利益がありそうです。

【浄真寺】
所在地:東京都世田谷区。
3年ごとに行われる行事、お面かぶりのときに、お面かぶりと記された御朱印が一日だけ発行されます。これを逃したら次はまた3年後です。

意外?歴史と関係ある御朱印

意外と感じるかは皆さまに任せますが、お寺のなかには歴史と関わり深いものもあります。「あの人が!関わっていた!」と思うと、歴史好きでなくとも何だか興奮を覚えませんか?

【恵林寺】
所在地:山梨県甲州市。
武田信玄公の菩提寺であり、進言をも出るとした不動明王像が祀られています。このお寺は戦で焼かれてしまいますが、その際信玄の師に当たる快川和尚が「心頭滅却すれば火もまた涼し」と言い残したとの伝説が残るお寺です。結構濃い目の伝説が多いですね。

【橘寺】
所在地:奈良県明日香村。
実はこのお寺、日本発の仏教フリークとも言える聖徳太子誕生地に、太子自らが建てた物です。善悪という二面性を表す二面石が押し印として中央に陣取ります。

【高館義経堂】
所在地:岩手県平泉町。
「たかだちぎけいどう」と読みます。源義経公が牛若丸と呼ばれた幼少期を過ごした奥州平泉の地。平家討伐で活躍したものの、決まりを破ったこともあって兄の頼朝に寄り追われる身となり、逃れたのもまた平泉でした。このお寺には、松尾芭蕉による「夏草や兵どもが夢の跡」との句が刻まれた碑が残っています。この句は義経公をしのんだ物でした。

【本能寺】
所在地:京都市中教区。
織田信長が明智光秀に打たれたことで有名なお寺ですね。何度か火災に遭っているため、本能寺の「能」の部分にある「ヒ」の字が「ひ」と読めない形になっています。

【壬生寺】
所在地:京都市中央区。
江戸から明治へと時代が動いた激動の時代、新選組の本拠地が壬生に置かれたため、壬生寺は新選組のファンにとっては聖地と言ってもいい場所です。局長の近藤勇など、名だたる隊士が今も眠っています。

一風変わった御朱印も

どの分野にもある「変わり種」は、御朱印の世界にもありました。ときに動物が描かれたりもしますが、思わず笑顔になるような御朱印だってあるのです。

【金戒光明寺】
所在地:京都市左京区。
浄土宗の開祖、法然和尚が初めて結んだ草庵でもあります。ここの御朱印の何が面白いかと言えば、アフロな阿弥陀仏が採用されていることです。「いかにして衆生を救うか」と考え過ぎた挙げ句に髪が伸びたという逸話がもとになっているわけですね。法然和尚の掲げた浄土宗も阿弥陀如来を本尊とします。

【今熊野観音寺】
所在地:京都市東山区。
達筆に描かれた文字に素人目にも分かる「ぼけ」の文字。厳密にはぼけ封じの願がかけられた御朱印です。ほかにも知恵や頭脳に関するご利益で知られるお寺とされます。

まとめ

お寺という場所は、ときに思いがけない歴史を知る事ができます。御朱印のデザインに驚いて、調べてみたらなるほど納得の歴史や謂れを知る事もあるでしょう。続く第3弾では、主な聖地巡礼のお寺を見ていきます。

聖地巡礼紹介編

御朱印は大概の寺社仏閣で入手できます。しかし、どうせ御朱印を集めるなら聖地巡礼の旅をしてみたくはありませんか?主な聖地巡礼を見てみましょう。

巡礼の服装

古来よりのスタイルとしては白装束に菅笠、金剛杖ですが、現代では服装に関しそこまで厳しいルールはないようです。
かつての巡礼では上から下まで白衣(びゃくえ)と呼ばれる白装束でしたが、今は上にのみ白衣を着て、舌は歩きやすい格好でもいいとされています。白い服を着るのは、かつて徒歩のみが移動手段だったためです。「もう無理!」と道半ばで倒れる人も多かったらしく、その場合、白衣は死に装束、金剛杖は墓標替わりでした。ある意味では「死ぬの覚悟で行く!」との精神の表れでもあります。
今はバスなどのツアーで比較的楽に回れるため、あまり失礼にあたらない格好で行くのがよいでしょう。ですが、アロハシャツなどは言語道断です。

日本一有名な巡礼コース・四国八十八箇所

お遍路さんとも呼ばれる四国八十八箇所は、弘法大師空海に関係深いお寺を巡ることになります。この巡礼には同行2人という言葉が関わっていました。「2人で行くの?」そうです。それも、弘法大師様と一緒、との意味になります。四国の八十八箇所は、弘法大師の悟りの度合いにより名称も異なっているのが面白い所ところです。

【徳島県・発心の道場】
まずは悟る為の修行をはじめた「発心の道場」。徳島県にあり、札所の番号で言えば一番から二十三番にあたります。

【高知県・修行の道場】
続いては「修行の道場」。二十四番から三十九番で、高知県にある札所です。「なーんだ、少ないじゃないか」と侮ってはいけません。何せ場所は高知県。距離は470kmです。不休で行ったら倒れるので、休み休み行くことをオススメします。聖地巡礼は「次へ行かなきゃ!」と必死になるものではありません。途中で一旦切り上げて、次の機会に続きを行うことも許されています。修行の道場と言われているだけあってチャレンジしたくなりますが、無理はいけません。弘法大師様も仏様も無理は望んでいないはずです。

【菩提の道場・愛媛県】
次が菩提の道場。悟りへの道が大分開けたと言っていいでしょう。愛媛県にあり、四十番から六十五番のお寺がこれに相当します。

【涅槃の道場・香川県】
最後は涅槃の道場です。香川県にある六十六番から八十八番に当たります。涅槃というとお釈迦様の入滅を思い浮かべるところですが、ここでは煩悩を失くし、悟りに至る境地のことです。どのお寺も弘法大師や歴史を感じさせるエピソードに彩られています。行くのは困難かも知れませんが、何かをつかめるかも知れません。一番から八十八番まで、というのが基本ですが、逆向きに行くのもアリです。

聖地巡礼のはじまり・西国三十三箇所

悪人が増え、死者がみんな地獄行き。そうなると、困るのが閻魔様です。
地獄が悪人で溢れかえってしまいます。と、そこで奈良にいた長谷寺の和尚、徳道上人を一旦死なせることにしました。そして「お前は徳の高い僧侶だな?地獄はもう人で溢れかえっておる。この事態をどうにかするには、衆生に観音巡礼をさせることだ。この印を持って三十三の観音霊場を決めよ。そこを巡れば罪が消え、地獄に堕ちずに済む」ということで、徳道上人は生き返りました。
閻魔様も強硬手段に出るのですね。閻魔様は衆生をなるべく六道から救い出そうとするお地蔵様の化身です。人々を地獄に送らずに済むように、との気持ちから徳道上人に役目を与えたのでしょう。
結局、徳道上人は聖地を決めることができず270年経ってから別の僧侶(伝承では花山天皇)により達成されました。
主に近畿方面のお寺三十三箇所が定められています。一番は青岸渡寺、三十三番は華厳寺になります。最初と最後だけ順番通りなら、あとは回りやすい順番でOKとされているのが嬉しいですね。

関東を巡る・坂東三十三箇所

関東圏の観音霊場を巡る旅です。制定者は鎌倉幕府三代将軍源実朝公。父頼朝が観音信仰に厚かったため制定したとされています。この巡礼には、「悟るぞ!修行するぞ!」という気持ちを表す発願からとった発願印と、巡礼を終えた証の結願印という印があり、巡礼のモチベーションに一役買っているようです。

埼玉オンリー・秩父三十四箇所

ひとつの県内で、比較的道順も緩やかな巡礼です。何ゆえ三十四箇所かと言えば、坂東と合わせて百にするためです。道しるべなども充実しており、比較的初心者向けと言えます。

鎌倉の聖地

大仏で知られる鎌倉にも三十三観音霊場、二十四地蔵、十三仏などの聖地があります。

たった1日で巡れる聖地・高野山金剛峰寺

所在地:和歌山県高野町。

「そんなに日数も時間もかけられません」という方には、たった1日で巡れる場所をご紹介します。まずは高野山から。総本山の金剛峯寺は、名前こそひとつのお寺ですが実際には100を超えるお寺が軒を連ねる寺院ニュータウンです。主な場所とご本尊(もしくは、押し印の中央の文字)をご紹介すると以下の通りになります。

壇上伽藍金堂:薬師如来

壇上伽藍根本大塔:胎蔵界大日如来

奥之院:弘法大師

このほか、徳川家霊台などが存在。徳川家霊台はその名の通り徳川家康と、二代目将軍秀忠公を祀ります。徳川家の葵の御紋が押し印として異様な存在感を放っているのはさすがと言ったところでしょうか。

まだあります、一日で巡れる聖地・東寺

所在地:京都市南区。

教王護国寺が正式名称です。平安京を守るために作られましたが、嵯峨天皇により弘法大師空海に下賜されました。唐帰りで密教を学んだ空海は、「丁度いいや、ここを密教の修行場にしよう」ということで真言宗における根本の道場となったわけです。高名な寺なので複数の聖地巡礼の札所にもなっており、札所の数も一種類ではありません。「ほかの巡礼地と札所が被っていいの?」と疑問に思われる人もいるでしょう。問題は真剣に参拝するその心にあるのです。「これを機会にこの巡礼地を訪ねてみようかな」と新たなステップアップにするのもひとつの出会いです。ちなみに、札所としては下記の通りになります。

洛陽三十三箇所:二十三番。

京都七福神参り:毘沙門天。

福徳を求めて・七福神巡り

福と言えば、七福神。「神様であって仏様とは違うでしょう」確かに違います。
しかし、七福神も実は仏教に関わり深い存在でした。メンバーの一部は名前に「天」が付いていますが、これは仏教における、インドなどから入ってきた神の名称なのです。最もポピュラーなのは京都の都七福神。東京では山手七福神、浅草七福神、大阪の大阪七福神、兵庫の淡路島七福神、愛知県のなごや七福神など全国に点在しています。室町時代にはじまった七福神信仰が江戸時代に全国に広まり、現在に至ります。

まとめ

おおよそ、ポピュラーと思われる聖地巡礼をざっとご紹介しました。聖地というのは、祀られるご本尊や目的などによって日本中にあるのです。身近なところから行ってみようかな、と思うのもいいかもしれません。きっと、何かに出会えることでしょう。各寺には、中々面白い伝承もありますよ。
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