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葵科の花・名前に「葵」のつく花の花言葉

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「葵」という名前の花はなく、葵はアオイ科の花の総称です。
葵は太陽の方を向く習性を「仰ぐ(おあぐ)陽(ひ)」として、「葵(あおい)」になったと言われています。

通常「葵」というと、「タチアオイ」を指しますが、「アオイ」が名前につく花は、「ビロウドアオイ」「ゼニアオイ」「ゴジアオイ」「トロロアオイ」などがあります。
名前に「アオイ」がつかないアオイ科の花としては、「ハイビスカス」や「フヨウ」などもあります。

立葵(タチアオイ)の花言葉「大望」「野心」「豊かな実り」「気高く威厳に満ちた美」

タチアオイは太い茎を真っすぐ伸ばし、ひとつの茎に沢山の花が咲くことからもわかるように、たくさんの実をつけるので、「大望」「野心」「豊かな実り」の花言葉がつけられました。
高く伸びた茎と美しい花が上へ上へと順に咲き進むことから、「気高く威厳に満ちた美」の花言葉がつけられました。

天鵞絨葵(ビロウドアオイ)の花言葉「恩恵」「慈悲」「優しさ」「恵み」

ビロウドアオイには薄紅立葵(ウスベニタチアオイ)の別名があり、花を煎じて飲むと喉の痛みを和らげると言われ、根からデンプンもとれることからも、「恩恵」「慈悲」「優しさ」「恵み」の優しさにあふれる花言葉がつけられました。

銭葵(ゼニアオイ)の花言葉「母の愛」「恩恵」「温和」「温厚」「初恋」

ゼニアオイは、ビロウドアオイの変種(亜種)で、野生化して道端に生えるほど強い植物でありながら、葉の間に目立たないようにきれいな花を咲かせることから、「母の愛」「初恋」といったビロウドアオイにない花言葉もつけられています。

午時葵(ゴジアオイ)の花言葉「私は明日死ぬだろう」

ゴジアオイの花は、正午ごろ咲いて夕方にはしぼんでしまう儚い花なので、「私は明日死ぬだろう」という花言葉がつけられたと言われています。
繊細な花びらからも、儚さが伝わります。

黄蜀葵(トロロアオイ)の花言葉「知られぬ恋」「あなたを信じる」「整然とした愛」「願う気持ち」

トロロアオイは別名が花秋葵(ハナオクラ)など複数あり、花も実もオクラに似ていますが、実は固くて食用になりません。
トロロアオイは花びらが食用になります。

トロロアオイの花は一日花なので、その儚さから「知られぬ愛」の花言葉がつけられました。
トロロアオイは温暖な地域であれば栽培が容易で、根から粘液が取れて、和紙ののりなどに使われていたので、トロロアオイの名前がつけられました。
美しく、エディブルフラワーでもあり、有用な植物なので、「あなたを信じる」「整然とした愛」「願う気持ち」といった花言葉にふさわしい花です。

名前に「葵」がつかないアオイ科の花の花言葉

名前には「葵」の文字は入りませんが、アオイ科の花はたくさんあります。
ハイビスカス、フヨウなどは、アオイ科フヨウ属で、フヨウ属は花そのものもよく似ています。

ハイビスカスの花言葉「繊細な美」「新しい恋」

ハイビスカスは品種改良が進んで様々な花色のものが生まれています。
ハイビスカスの花は一日花で、柔らかな花びらをしているので、「繊細な美」の花言葉が、次々と新しく花を咲かせてくれることから「新しい恋」の花言葉がつけられました。

フヨウの花言葉「繊細な美」「しとやかな恋人」

芙蓉(フヨウ)の花は、しとやかで優しい印象を与えるために、昔から美しい女性を例える花として用いられてきました。
フヨウの花言葉「繊細な美」「しとやかな恋人」は芙蓉の花にぴったりの花言葉です。

アオイ科ではないけれど「葵」が名前につく花の花言葉

アオイ科ではアリませんが、名前に「葵」の文字が入る花もいくつかあります。
「葵」が「太陽の方を向く」ことを意味していることからも、「葵」の文字が名前につくのがよく分かる植物に「葵」の文字が入っています。

双葉葵(フタバアオイ)の花言葉「細やかな愛情」

京都の葵祭で使われる「葵」、徳川家の家紋「葵の御紋」の「葵」は、アオイ科ではなく、ウマノスズクサ科の「双葉葵(フタバアオイ)」を指しています。
京都の賀茂神社の祭礼の葵祭で使われるので、「賀茂葵(カモアオイ)」とも呼ばれています。

フタバアオイは枝分かれした茎の先端に2枚の葉が向かい合って付きます。
フタバアオイの葉はハート型でもあるので、「細やかな愛情」の花言葉がぴったりです。

向日葵(ひまわり)の花言葉「私はあなただけを見つめる」「愛慕」「崇拝」

向日葵(ひまわり)はキク科で、太陽に向かって咲くことから、名前に「葵」の文字が当てられています。
ひまわりの花言葉「私はあなただけを見つめる」「愛慕」「崇拝」も、太陽をずっと見つめ続ける性質からつけられています。
実際のところは、完全に花開いたあとはずっと東を向いたままになります。

山葵(わさび)の花言葉「目覚め」「うれし涙」

山葵(わさび)はアブラナ科で、白い小さな花が咲き、花や茎も食べることができます。
わさびの根をすりおろしたものが、おなじみの「わさび」です。

わさびにはツーンとした刺激があるので、「目覚め」「うれし涙」の花言葉がつけられています。

監修:きなりのすもも
16年前に趣味でバラ栽培をはじめたのをきっかけに、花木、観葉植物多肉植物
ハーブなど常時100種を超える植物を育て、弱った見切り苗や幼苗のリカバリー、
一年草扱いされている多年草の多年栽培などに取り組んでいます。

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