モンステラの剪定方法のコツを覚えたい！

まず、モンステラはどんな植物なのかから調べてみたいと思います。モンステラはサトイモ科で熱帯アメリカが原産地です。20～40種類の種類があると言われているどこかエキゾチックな雰囲気が魅力の観葉植物です。

モンステラは、苗で買ってくるときは、葉がハート型になってサトイモ科らしいかわいい雰囲気ですが、生長するにつれて葉が大きくなり切れ込みが大きく入ります。エキゾチックな雰囲気になりますよね。

最初は丸いハート形のものが成長するにつれて縁から切れ込みが入っていくようになり、穴が開いたりするなど不思議な独特な形の葉がモンステラの特徴です。

「モンステラ」という名前も不思議な感じがしますが、英名の「Monstera」は、ラテン語の「monstrum（奇怪・異常）」が語源となっています。葉っぱに大きな切れ込みが入って穴が開くこともあって不思議な形をしていることから「monstrum（奇怪・異常）」と名前が付いています。それほど葉の特徴はインパクトがあるものです。

また、この切れ込みが大きく入ったモンステラの葉はよくボタニカル柄などでデザインされていることも多いため、なじみのある人も多いでしょう。ハワイなどの南国のデザインに多くデザインされていますよね。

モンステラは、ゆっくりと成長し、つる性で1ｍ以上伸びる大鉢のものがあり、つる性もしくは半つる性の植物となっています。成長していくと茎から気根という根が空気中に長く垂れさがっていきます。これによって他の木に巻き付いたりしながら生長していくのが独特です。モンステラは大きくなる葉っぱが特徴的ですが、これらの重みを支えるためにこの気根と呼ばれる空気中の根が大切な役割を果たしているのです。部屋で育てていてこの垂れ下がる気根が邪魔になる場合は切っても構わないものです。

このつるがあちこちに伸びていく様子は「monstrum（奇怪・異常）」といった言葉が似あいますよね。主に30cm～2ｍなどに大きく成長するものもあって豪快です。

一般的に家庭で育てられているのは小型のモンステラで、「ヒメモンステラ」や「マドカズラ」といった種類が多いのではないでしょうか。

半日陰や明るい日陰が好きですので室内で十分育てやすいのも魅力です。一年中部屋の中に入れて育てることができます。ただ部屋の中でも明るい場所に置いた方が間延びせず整った形で育てることができておすすめです。

多少日陰でも育ちますのでお店などに置いても丈夫に育つということでお店でおしゃれに置かれていることでも人気になっています。

また、寒さにも強いのがモンステラの特徴です。部屋の中で5度以上であれば大丈夫と言われ、冬は水やりを控えながら育てていけば冬越しもしっかりできます。乾燥にも比較的強いので水遣りも控えめでしっかり育てられます。

さらにモンステラの葉の縁には水孔といった排水器官があるのを知っていますか。朝になるとモンステラの葉の縁に水滴が付いていたりします。水滴が付いているのを見たら、しっかり水が排出されているということでちゃんと育っている証拠にもなります。

また、モンステラはゆっくりですが、大きく育っていきます。好きな大きさに剪定したり、株分けをして植え替えたりして自分の好きな大きさで育てていくのがおすすめです。

モンステラの剪定のコツは何かあるのでしょうか。モンステラは非常に丈夫ですので古くなってきた葉や茶色に枯れてきた葉、また丸いハートのままの小さい葉で留まっているものは茎元からしっかり切って構いません。

葉が増えすぎた場合や全体の形が悪くなった場合も剪定しましょう。5月～9月の生育期が剪定にいい時期です。

剪定する際もサトイモ科ですので長く伸びた葉の茎の付け根からハサミやナイフできれいに切り取ってしまいましょう。ただし、全部の葉を痛んでいるからと切り取ってしまうと葉による光合成ができませんので数枚は残すように気を付けるといいでしょう。

また、モンステラの剪定をする際には注意点もあります。モンステラの葉を切った際の汁は「シュウ酸カルシウム」という毒性の成分が含まれていますので、汁が皮膚に付かないよう気を付けます。かぶれたり、炎症を起こすことなどがありますので汁には注意しましょう。

剪定した茎や葉は挿し木で増やすこともできますので茎に節や気根が残っているように剪定するとベストです。

いかがでしょうか。モンステラは大きく育ちますので剪定をしながら育ててみるのがおすすめです。結構丈夫なモンステラですのでしっかり剪定をしても平気です。形を整えるという意味でも成長期に茎元から剪定するというコツを覚えて剪定してみませんか。