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京都・龍安寺に行って心も身も清めてみるのはいかがでしょうか?

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京都には寺社仏閣がおよそ2500もあるそうです。全部を訪ねることを目標にするのも良い試みかもしれません。しかし、有名なお寺や神社を都度訪ねてみるのも、面白い発見があるのではないでしょうか。
そこで、今回ご紹介したいのが、THE京都の一つでもある「龍安寺」です。

定番の観光スポットと思っていませんか?

龍安寺は、室町時代に細川勝元によって創建されました。
こちらの枯山水庭園は、多くの人がご存知であったり、ガイドブック等で紹介されている有名な庭ですが、人生の節目、節目に物思いにふけるのにふさわしいスポットでもあります。

庭園に入る道からすでに外界とは違う静謐な空気が漂います。春は青もみじ、石楠花などの花々が楽しめ、秋にはもちろん紅葉で美しく彩られます。
入り口で靴を脱ぎ、板敷きの廊下を歩いた先に拡がる石庭は、思わず息を呑む様相で私たちを迎えてくれます。掃き清められた庭に点在する15個の石は、計算し尽くされた配置がなされ、15個全部を一度で拝することはできません。複数の位置からそれぞれの石を見ることでしか全部を確認することができないようです。

世界文化遺産でもある龍安寺は、エリザベス女王が来日された際に訪れ、ニュースで話題となるなど、海外の来訪者もたくさんいますが、その魅力は、日本人のみならずさまざまな人々を魅了する場となっています。
多くの人が訪れる中でも、物静かに考えをめぐらし、人生を振り返ることのできる場となるのは先人の知恵ともいうべき石庭のもつ力なのかもしれません。また、見る人の自由な発想や、見る側の心もちによって見え方は変わります。

銭形のつくばいに注目

方丈の北側にまわると、そこには銭形をしたつくばい(茶室に入る前に心身を清めるために使用する手水鉢)があります。
水をたたえた枡部分を漢字の口に見立て、上下左右にある字と共用すれば、「吾唯足知(ワレタダタルヲシル)」という禅の格言が現れ、にわか信仰で“現在の自分はこれで十分足りた生活なのだ。贅沢などより満ち足りた人生があるではないか”などと思いを馳せるひとときが味わえます。すぐ現実世界に引き戻されるのも世の常でしょうが。

絶品の七草湯豆腐を堪能

石庭を思う存分堪能した後で、帰りには境内にある「西源院」で“七草湯豆腐”を味わってみてはいかがでしょうか。もみじの小道を歩いた先の鏡容池のほとりに位置し、庭を眺めながら食事をすることができます。お店の雰囲気も相まって、お座敷でいただく湯豆腐は格別な味となることでしょう。
お腹も癒されること間違いなしです。


大雲山 龍安寺
住所:京都市右京区龍安寺御陵下町13
電話:075-463-2216
拝観時間:3月1日~11月30日 8:00~17:00
       12月1日~2月末日 8:30~16:30
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