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プラバンにレジンを使うべき理由3つ

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ペンで絵をかいたりクレパスで着色したりとプラバンのアレンジは幅広く、その手軽さも人気の一つです。
さらに完成度を高めるために、レジンを取り入れてみてはいかがでしょうか?

実際に始める前に、知っておきたいプラバンとレジンのことをご紹介します。

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プラバンにレジンを使うべき理由3つ

・さらに丈夫に
プラバンで作った雑貨の穴の部分がもろく割れてしまったという経験はありませんか?レジンを使用したことがある方はわかりますが、レジンは固くとても丈夫です。穴の周りをレジンを塗り固めることによって補強されます。

・デザインを保護できる
先ほどの項目とも通じるところですが、ほかの雑貨との摩擦などで、プラバンの表面に描いたデザインが剥がれてしまうことが良くあります。レジンで表面をコーティングすることによってデザインをしっかり保護することができます。

・完成度が上がる
プラバンにやすりがけをして着色したり、デザインの方法を変えたり…プラバンの作成方法は幅広くあります。
プラバンの魅力はそのままでも十分にありますが、レジンを使用することでさらにデザインの表現の幅が広がり完成度に満足すること間違いなしです。

そんなプラバンとレジンですが、色々なトラブルも起こります。
同じ条件でも使用するレジンによってトラブルの質が違ってくるようです。起こりうるトラブルとそれぞれの解決策を今回はご紹介します。
どのトラブルにも共通して言えることは、レジンをのせる前にプラバンの表面をきれいにしておくことです。
やはり余計な汚れなどが付いたままだとレジンとプラバンがうまくくっつきません。
ではまずはそのことを前提に対策をそれぞれ見ていきましょう。

【トラブル1:レジンがはがれる】

プラバンの表面についている油分や手あかなどの汚れや気泡の上にそのままレジンをのせて硬化してしまうと、レジンがはがれてしまいます。一切刺激を与えていないものでもそんなトラブルは割と頻発しているようです。接着面積が減ってしまうことや端からはがれたレジンがそこから一気に空気の入り口を作ってしまうことが原因です。

対策

1.気泡を取り除く:エンボスヒーターでレジンを温めて気泡をきれいに取り除きましょう。

2.やすりがけをする:ツルツルの表面のプラバンよりは小さい傷がある方がレジンが定着します。ジェルネイルをする前にサンディングするのと同じ原理です。レジンをのせると小さい傷は見えなくなるので一度お試しください。

3.艶消しスプレーを使う:市販の艶消しスプレーを薄く表面に塗ると、やすりがけをしたように表面に凹凸ができるので原理はやすりがけと同じです。このひと手間でトラブルを未然に防ぎましょう。

【トラブル2:レジンをはじく】

プラバンの上でレジンがだまになって均等にならないトラブルがあります。プラバンの上で一度硬化してしまうときれいにはがせることは困難なので対策は取っておきたいですね。

対策:

1.レジンを適度な量使う:そもそもプラバンの上にのせているレジンの量が極端に少ないということもあるようです。全体をカバーできる量がないと一つにまとまらずに分離しているように見えてしまいます。少し表面がぷっくりするくらいのレジンは必要です。

2.木工用ボンドを薄く塗る:レジンをUVライトやLEDライトで硬化するときにレジンが若干ちぢんでしまうことでおこります。きれいにのせても端の方までレジンがカバーしきれてないこともこれが原因です。木工用ボンドのレイヤーを作るとレジンとの接着が均等になります。

3.クオリティの高いレジンを使う:清原やバジコなどの有名どころのレジンは100円均一の手軽なものに比べてかなり高価に感じてしまいます。しかしその使用感・完成度はやはり研究を重ねている成果が見て取れます。一度レジンのブランドを変えてみるのもお勧めです。

【トラブル3:デザインがにじむ】

レジンは油性のペンを溶かしてしまうので油性ペンとは相性が合いません。硬化するまで時間がかかると大きくにじんでしまうことも。油性ペンを使うときには注意が必要です。

対策:

1.水性ニスを薄く塗る:レジンはポスカやアクリル絵の具などには影響しないので、水性ニスで油性のインクをあらかじめコーティングしましょう。そうすることでレジンによる油性インクの滲みを防くことができます。

2.プラバンの表面に触らないように素早く作業する:使用するレジンと油性ペンの相性によっても滲みに差が出るようです。レジンを硬化させた後に滲みが進行することはないので、勝負は硬化までの時間です。割と滲みが弱いレジン液であれば硬化までの時間を短縮させることで解決するかもしれません。注意点はつまようじや筆などを使ってレジンを表面に伸ばす場合、プラバンの表面に触れないように慎重に作業することです。レジンが油性インクを徐々に溶かしているときにつまようじの先などでデザインをひっかいてしまうと作品自体がダメになってしまうこともありますので注意しましょう。

3.デザイン自体を水性ペンで描く:ポスカにもペン先が細いタイプがあるので、水性のポスカを使うことも選択肢です。油性ペンの透け感とは違うしっかりとした発色の仕上がりになります。

簡単!お花のピアス

プラバンの厚みを生かしたデザインです。着色は断面だけなのでプラバンの透明感が映えてキラキラします。

1.プラバンをカット
プラバンを桜のような花びらの形に切ります。油性ペンで下描きをします。あらかじめ紙にデザインを描いて写すと簡単にデザインが描けます。油性ペンで描いたラインの内側をはさみで切り抜きます。油性ペンは消毒用アルコールでふき取ります。

2.加熱して成形する
オーブンシートを使います。くるりとプラバンが丸まって縮まりながら平たくなります。そこでオーブンから出し、10秒ほど冷まして、お花の中心にお箸の先を押し付けて花弁を上に向かって丸めます(熱いのでやけどに注意してください。)。冷ましすぎると硬くなって成形できないのでタイミングは重要です。

3.レジンでコーティング
固まったら花弁の内側にuvレジンを塗ってパールビーズをのせます。一度硬化し何度かパールビーズの上から重ね塗りをしてその都度、ランプに当てて硬化します。この花は内側に花弁が曲がっているのでレジンを内側に塗りすぎるとレジンが中心部分に集まってしまいます。薄く塗るように心がけます。

4.花のふちを塗る
花弁の縁(断面)をゴールドのペイントや絵の具で塗ります。

5.金具を付ける
ピアスの金具に接着して完成です。丸皿(台座)付きのポストピアスに接着剤をつけて花の裏に接着します。

六角形のレイヤーピアス

レジンでプラバンを挟んだように仕上げるので奥行きのあるレイヤーが特徴的です。

1.プラバンをカット
使用するプラバンによっては縦と横の収縮に差があることがあります。今回使用したプラバンは焼くと横長になる(横の縮みが縦に比べて弱い)ので六角形を若干縦長にカットしました。プラバンの癖を知っておくと納得する仕上がりになります。

2.加熱
オーブンシートに乗せてオーブンで加熱します。縮んだら二つ折りにしたオーブンシートで保護し本の間に挟みます。

3.着色
表と裏にマニキュアでデザインを施します。裏には白・表にはピンクを使用しています。裏の下3つの角を隠すようにマスキングテープをかぶせます。表は裏とは逆に上の角3つの部分が見えるようにマスキングテープで止めます。表(ピンク)と裏(白)、それぞれマニキュアを2度塗りします。

4.レジンでコーティング・金具をつける
マニキュアが乾いたらマスキングテープを慎重にはがして、UVレジンを塗って硬化させます。裏の白い部分にピアスの台座を配置して、レジンを塗りながら一緒にポストピアスを固定します。デザインの下の方は透明になっているので、その部分から台座が見えないように配置しましょう。

ご紹介したプラバンとレジンの組み合わせにテクニックを使うとさらに手作りとは思えない仕上がりが期待できます。

テクニックいろいろ!

プラバンにやすりがけをして色を塗る
加熱前のプラバンの表面にサンドペーパーで傷をつけて、パステルやクレヨンなどで着色する方法です。細かい傷の溝にパステルなどを刷り込むことによってうっすらと色づきます。加熱すると色が濃くなるのでそのことを考慮して色味を調整します。水彩画風だったり、やさしい色づきが実現できます。

マステを使う
絵を描くのが苦手でも大丈夫!マスキングテープを使いましょう。熱を加えて小さくしたプラバンにマスキングテープを貼ります。テープがプラバンのふちからはみ出ないようにカッターできれいにカッティングします。その上からレジンでコーティングすればマステがはがれることもありません。

プラバンに穴をあける
プラバンに穴をあけてから加熱します。縮むと穴も小さくなるので、その穴に丸カンなどの金具を通してビーズをつけたり、チェーンとつないだり加工できます。レジンを重ねるときに穴をふさがないように注意しましょう。

小さいプラバンをレジンに入れる
プラバンを正方形や丸型に切り抜き加熱して小さくします。流し込んだレジンの中に小さくなったプラバンのピースを配置します。ミール皿を使ったり、ワイヤーフレームの中に並べたり、アイディア次第で一味違った雰囲気になります。

最後に

プラバンとレジンの最強の組み合わせ、実感していただけたでしょうか?
プラバンの厚みが苦手な方も多いかもしれませんが、レジンを重ねてさらにぷっくりと厚みを持たせることでその魅力が最大限になります。
また、その厚みを生かして断面部分に色を付けたり、細かいビーズやラメを付着させてもまた違った雰囲気になります。
書籍も多数販売されていますのでチェックしてみてくださいね。

監修:ポピー
刺繍を機に手芸に目覚める。『作れそうなものは作ってみる』という精神でUVレジン、プラバン、裁縫、編み物、ビーズ、ミニ革細工、ドールハウスやミニ家具などの簡単木工DIYを浅く広く探求して15年。複数の手芸を掛け合わせたり素材を組み合わせながら自宅を飾っていくのが趣味。
海外のDIYトレンドを参考にすることも多い。日本と欧米の手芸における常識やテクニックの違いなどを検証しつつ多くの方法を共有していく。
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