プラバン

プラバンに印刷する3つの方法の検証と結果!

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プラバンに印刷をしたことはありますか?
通常のプラバンでもアレンジ方法は沢山ありますが、印刷だからこそできるデザインも数多くあります。
クラフト紙やフォト用ペーパーに印刷するのと同じように使用できる手軽さもあり、じわじわと人気がでています。元々の在庫が少ないので売り切れてることもしばしば。でも大丈夫!通常のプラバンでも作れます!

通常のプラバンに印刷をするにはヘアスプレーを使う方法が一般的です。
今回はそれに加えて、やすりがけをしてヘアスプレーをかける方法と、やすりがけのみでヘアスプレーなしの方法を試しました。
それぞれ雰囲気の違う出来栄えでそれぞれ味のある結果になりました。作品作りの参考になれば幸いです。

基本的な材料

ハードタイプのヘアスプレー・紙やすり・透明のプラバン・新聞紙・プリンター・A4ペーパー・セロハンテープ・はさみ・表面を保護するもの(レジンかマニキュアのトップコートなど)

1. ヘアスプレーのみ

新聞紙の上にプラバンをのせハードタイプのヘアスプレーを吹きかけます。20〜30センチ離したところから全体に均等になるように吹きかけます。しっかりと乾かします。 印刷するデザインの色は濃すぎるとヘアスプレーに定着しないのでパステルカラーの濃さの設定にしておきます。

通常の印刷用プラバンはプリンター対応していますが今回使用するのはプリンター用に作られていません。そこで、プリンターにシートが引っかからないように対策をします。

まずはA4紙の中心にデザインをプリントします。デザインの上下に3センチほどのスペースに余裕を持たせたサイズにプラバンをカットします。スプレーを吹きかけた部分を上にプラバンを乗せます。テープがデザインにかからないようにプラバンを貼り付けますが、ここで一番重要なポイントを2つ押さえておきましょう。一つ目はセッティングした紙がプリンターに引き込まれる側のプラバンの端をしっかりテープで隙間なく留めることです。プラバンの端がテープからはみ出たり、テープがきれいに貼れていないとプリンターの中でつまりの原因になります。最悪プリンターの故障を招いてしまいます。

もう一つのポイントはテープがデザインの上にかからないように貼り付けることです。テープがデザインの上にかぶってしまうと、プリント後にテープを剥がしたときにデザインが切れてしまいます。

印刷が完了したらインクが完全に乾くのを待ってからカットします。透明のプラバンの背景を白にしたいときにはこの段階でポスカや白の油性ペンで裏側を塗ります。通常通りに焼きます。縮んだらクッキングシートに挟んで本などを乗せて真っ直ぐにします。ここで圧をかけすぎるとデザインの歪みの原因になります。もしくは加熱時間が長いとプラバンがとても柔らかくなったりインクが焦げたりするので焼きすぎには注意しましょう。
ヘアスプレーをかける以外、基本的に方法は同じです。

2. 片面やすりがけとヘアスプレー

プラバンを乗せて片面を紙やすりで削ります。プラバンの端をやすりがけするときに机などの表面を傷つけないように新聞紙などの上で行いましょう。水で湿らせたキッチンペーパーでやすりがけで出た粉をきれいにふき取ります。完全に水が乾いたら、ヘアスプレーをかけます。

前項のようにA4紙にテープで貼り付けて通常通りプリントアウトします。
インクが乾いたらインクを触らないようにはさみでカットします。オーブントースターで縮めた後、熱を完全に冷まします。

3. やすりがけのみ

新聞紙の上にプラバンを乗せて両面にやすりがけをします。
端まできれいに真っ白くなったら湿らせたキッチンペーパーで細かい粉を取り除きます。ここで粉が表面に残るとプリンターのインクのヘッド部分に移ってしまうのでしっかりふき取ります。水分が完全に乾いたら前項のようにプリントします。
印刷後のインクは比較的しっかり定着しますが、極力触らないようにしましょう。

仕上げ

家庭用のプリンター用インクは水性が多いので焼いた後でも水がかかると色落ちしてしまいます。レジンやマニキュアのトップコートなどを使って表面をコーティングします。
基本的な流れは以上です!

比較

1.ヘアスプレーのみ
一番繊細なラインがはっきり出るのがこの方法でした。ステンドグラスのような発色・透明感が特徴です。
透け感や、デザインの細かい部分を残したい場合はヘアスプレーのみがおすすめです。色が透けるのでパソコンを通してみる色よりかなり薄い色になります。
しかし色を濃くしすぎるとヘアスプレーがインクをはじいてしまいます。シアンが特に反応するので濃い青や緑は避けた方が無難です。

2.片面やすりがけとヘアスプレー
程よい透明感と淡い発色が印象的な結果になりました。飴細工のような淡い発色にラインの繊細さは健在です。ラインは1のヘアスプレーのみと同じくらいですが、やすりがけの程度によって影響を受けるので調整する必要があります。

3.やすりがけのみ
和紙に色を付けたような仕上がりです。細かいラインはぼやけてしまいますが、手書き風のラインや柔らかい独特の雰囲気が出せます。裏面にもやすりがけをしているのでベースカラーに白の要素があります。

最後に

プラバンのデザインは印刷したものだけでした。
背景部分にパステルやポスカなどで色を付けたり、コーティングするレジンに色を足したり…と加工する楽しみも色々あります。
市販のプリント用プラバンに比べて若干手間はかかりますが、全く違う雰囲気や、オリジナルにカスタマイズできるのでぜひお試しください。

監修:ポピー
刺繍を機に手芸に目覚める。『作れそうなものは作ってみる』という精神でUVレジン、プラバン、裁縫、編み物、ビーズ、ミニ革細工、ドールハウスやミニ家具などの簡単木工DIYを浅く広く探求して15年。複数の手芸を掛け合わせたり素材を組み合わせながら自宅を飾っていくのが趣味。
海外のDIYトレンドを参考にすることも多い。日本と欧米の手芸における常識やテクニックの違いなどを検証しつつ多くの方法を共有していく。
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