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簡単なようで難しい、難しいようで簡単なデコパージュの魅力! 

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デコパージュとは?

一度は耳にしたことがあるかもしれません。子供のころにしたのは折り紙などの紙を箱に貼り付けていくものでしょう。デコパージュ:Decoupage の発祥はフランスで、「切る」という意味です。装飾紙などを切って家具の表面に貼り付けるのが始まりでしたが現在では家具以外でも手軽に貼って楽しまれています。手順はシンプル!基本的に「切り抜く→配置する→貼り付ける」だけなので、誰でも簡単に楽しめます。

大人のデコパージュは進化しています。フランス発祥らしくシャビーシックなスタイルが特徴でしたが、かわいらしい素材があふれる近年では様々なデザインにアレンジされています。

いろいろなデコパージュ液

デコパージュ液にはたくさんの種類があります。有名どころでは清原のデコポッジ。
アメリカのMod Podge(モッドポッジ)やケマージュもクラフト好きさんにはもう常識かもしれませんね。ユザワヤさんのデコパージュプロやトランスファー専用のデコパージュ液…100円均一でも手に入ります。メーカーさんによってはシーンに合わせてベストな結果が得られるように数種類販売しています。正しいデコパージュ液を選びましょう。

デコパージュの作品たち

様々な素材に施せるデコパージュ。その例を写真と一緒に見てみましょう。こんなものもデコパージュ?!と発見があるかもしれませんよ。

椅子

椅子に地図を貼り付けたものです。古くなってしまった家具を修理するための技法のひとつとして発展してきたデコパージュ。現代でもそのオリジナルの技法は愛されています。ドレッサーやダイニングテーブルなどの家具にもよく施されています。愛着のある家具に再度命を吹き込むようなデコパージュの技術、ただのクラフトではありません!

シューズ

意外にデコパージュで人気なのがシューズ!上履きなどにデザインペーパーナフキンを貼る方法はよくみられますが、こちらでは履き古したものに新しい布をデコパージュしています。シューズの生地に穴が開いてしまったけどまだ履けそう…なんてときにも使えそうです。海外ではハイヒールにデコパージュをするツワモノもいます!

ペンダント

プラスチックのパーツにデザイン紙を貼っただけの簡単ペンダント。レジンよりも手軽で低価格なので小さいお子さんとのクラフトにも向いています。レジンを使うのがちょっと不安なときには安全なこちらの方法をお試しください。

デコパージュの基本的な方法

デコパージュ液の基本的な使い方は2種類。ペーパー素材を張り付ける方法と、ペーパーのデザインを転写する方法です。ペーパーナプキンほど薄いものは扱いが難しいのでまずは紙で挑戦してみましょう。

・ペーパーを張り付ける方法(タイルのコースター)

1.タイルの表面をきれいにする
表面に汚れがついていたらきれいに洗っておきましょう。水分もきれいにふき取って乾かします。

2.紙をタイルの大きさにカット
タイルを紙の上にのせて目印の線を引きます。はさみかカッターで切りましょう。縁がストレートなタイルはカッターを使った方がきれいに仕上がります。カーブなどははさみを使いましょう。

3.紙をタイルに貼る
タイルにデコパージュ液を塗ります。より均等に液をのせるため筆で一方向に塗ります。紙は端がすべてつかないようにのせます。

4.空気を抜き、デコパージュ液を均等になじませる
カードを使って紙の中心部分から端に向かって空気を抜きます。カードで適度な圧を均等にかけるとデコパージュ液も均等に広がります。余分に出てきた液で紙の端が浮かないようにしっかりタイルに貼り付けます。

5.表面にデコパージュ液をコーティング
接着面がある程度乾いたら表面にも塗り重ねます。

コースターのように水分が良くつくアイテムの場合には、専用液を使うかウォータープルーフのトップコートで仕上げましょう。

・ペーパーを木材に転写する方法(ウッドハウスのオブジェ)
写真を木材に転写する方法です。木材以外にもガラスや布にも同じ方法で転写できます。 

1.デザインをプリントする
プリンターで転写したい写真を普通の紙に印刷します。文字が入っている場合には反転させることを忘れずに!木材の形に合わせてカットします。

2.木材の表面にデコパージュ液を塗る
デザインを貼り付けたい部分にデコパージュ液を塗ります。筆を一方向に動かして塗り、硬めのカードで中心から端に向けて空気を抜きます、時間をかけすぎたり何度もなぞると紙が劣化するので必要最低限にとどめます。液を完全に乾かします。最低でも3時間ほど置きましょう。

3.ペーパーの表面を剥がしてデザインを出す。
水を含ませたタオルでペーパーを完全に濡らします。指先で優しくなでながら余分な紙を剥がします。爪は使わず引掻かないように気を付けましょう。

4.デコパージュ液でコーティング
木材が乾いたらデコパージュ液でコーティングします。2回ほど重ね塗りをすると良いでしょう。

監修:ポピー
刺繍を機に手芸に目覚める。『作れそうなものは作ってみる』という精神でUVレジン、プラバン、裁縫、編み物、ビーズ、ミニ革細工、ドールハウスやミニ家具などの簡単木工DIYを浅く広く探求して15年。複数の手芸を掛け合わせたり素材を組み合わせながら自宅を飾っていくのが趣味。
海外のDIYトレンドを参考にすることも多い。日本と欧米の手芸における常識やテクニックの違いなどを検証しつつ多くの方法を共有していく。
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