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宮沢賢治も通った老舗そば屋「やぶ屋」花巻名物わんこそばに舌鼓

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岩手県の名物グルメのひとつ、わんこそば。県内にはわんこそばをいただけるお店が多々ありますが、なかでも花巻市の「やぶ屋」はかの有名な文豪、宮沢賢治も足しげく通ったという老舗のそば屋です。
そんなやぶ屋の創業は大正12年で、当時では珍しい2階建ての、評判のそば屋でした。創業者の佐々木圭三さんは社交的で宮沢賢治とも交流が深く、賢治がお店に来ると会話に興ずることが多かったそうです。

宮沢賢治が愛したやぶ屋の天ぷらそばとサイダー

花巻出身の詩人・小説家である宮沢賢治は教師時代、やぶ屋を店名である“やぶ”にちなんで「ブッシュ(BUSH=藪の意味)」と呼び、生徒や弟の清六さんを連れて足しげく通っていたそうです。そんな宮沢賢治が決まって注文していたのが、「天ぷらそば」と「サイダー」だったとか。当時は天ぷらそばよりもサイダーの方が高級でしたが、賢治はサイダーが好物で、お酒ではなくサイダーで一献を交わしながら賑やかに会話を楽しむことも多かったと言われています。

そんな宮沢賢治が愛した天ぷらそばとサイダーのセットは、やぶ屋花巻総本店で「賢治セット」という名で今も愛され続けています。宮沢賢治が愛した組み合わせをぜひ堪能してみてください。

名物わんこそばにチャレンジ! 100杯以上食べると……?

わんこそばの歴史は古く、その始まりは400年前の江戸時代・慶長年間にまでさかのぼります。当時、南部利直公が江戸城へ上がられる際、花巻城にお立ち寄りになられたので、名産のそばを漆器のお椀で少しずつお出ししたところ、利直公に大層気に入られ、これがわんこそばのそもそもの始まりとなったそうです。
現在は大食いチャレンジのようなイメージが強いわんこそばですが、もともとはおもてなしの心から生まれたお料理だったと言えますね。ちなみに岩手の方言で語尾にコをつけることから、お椀コそば→わんこそばと呼ばれるようになったそうです。

やぶ屋花巻総本店では、小学生未満から大人まで名物わんこそばをいただくことができます。注文するとお給仕の姉さんが1杯ずつ温かいそばを給仕し、目の前にお椀が積み重ねられていき、蓋を閉めたら終了という臨場感ある本来のわんこそばスタイルを楽しむことができます。

わんこそばを注文した方全てに大食い証明書がつくほか、100杯以上食べることができた方には横綱記念手形を発行してもらえるので、思いっきりお腹を空かせて挑みましょう。ちなみにわんこそばのコースにはお刺身やなめこおろしなども含まれているので、胃袋の限界に挑むのではなく1杯ずつ味わって食べるのもおすすめです。

花巻の名店「やぶ屋」で名物わんこそばに舌鼓

やぶ屋 花巻総本店
住所:岩手県 花巻市吹張町7-17
電話:0198-24-1011
定休日:月曜日(月曜が祭日の場合は火曜)
営業時間:昼の部11:00〜15:00(ラストオーダー14:50、わんこそば14:30)
夜の部17:00〜20:00(ラストオーダー19:50、わんこそば19:30)
公式HP:https://yabuya.jp/

やぶ屋で挽きぐるみの二八そばを味わう

画像出典:やぶ屋 花巻総本店


やぶ屋のお蕎麦は岩手県産のみの蕎麦粉を使用し岩手の天然水で打った、挽きぐるみの二八そばです。おつゆは、本枯節の出汁に代々引き継いでる「かえし」を加えて仕上げてあり、豊かな蕎麦の風味をさらに引き立てています。やぶ屋には、洋食や丼もの、お刺身やデザートなどのメニューも揃っています。
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