サンザシはどんな植物？どんな効能がある？

サンザシは、バラ科サンザシ属の木で、中国中部が原産地です。直径2cm～3cmの小さな白い花が可愛らしいと日本でも人気となっています。日本人は、バラが好きな人が多くいますが、サンザシの花は、小さな野ばらのような雰囲気の花で、魅力的です。

また、落葉低木のサンザシは、2ｍほどの高さになる木です。耐寒性も耐暑性もあって育てやすい木と言われています。原産地は中国の寒冷地ですが、暑さに強い種類も多くあって、育てるのは簡単となっていますよ。

サンザシの実は、漢方の効能があるということでも有名です。赤や黄茶色の可愛らしい実が付きます。また、白やピンク色の花がきれいな「セイヨウサンザシ」も人気です。「セイヨウサンザシ」は、中国ではなくヨーロッパ原産で、サンザシに比べて、小さな実を付け、生長も遅いのが特徴です。この「セイヨウサンザシ」は、ヨーロッパでは、生け垣などによく利用されているようです。

サンザシは、春の小さな可愛い花が人気で、サンザシの実にも効能があり、秋には紅葉も楽しませてくれます。様々な魅力を秘めた木と言えるでしょう。

あまり、サンザシの木が植えられているのは、見かけませんが、最近ではサンザシの苗もよく売られるようになっています。小さい野ばらのような花が人気で、赤い実も楽しめるので、植えているととても楽しみがいっぱいですよね。ぜひ、育ててみませんか。

サンザシの種類は、200種類以上あると言われています。花も実も楽しめるのが魅力ですが、品種によって特に花の美しい品種や実が美しい品種があり、選ぶといいでしょう。

花を楽しむ品種には、ヨーロッパ原産の「セイヨウサンザシ」などが多くあります。「セイヨウサンザシ」の園芸品種には、八重の赤い花がとてもきれいな「アカバナヤエサンザシ」という品種があり人気です。こちらは実がなりませんが、花が十分に楽しませてくれるでしょう。

また、「セイヨウサンザシ」の「クリムゾン・クラウド」は、濃い赤い色の花を咲かせ、真ん中が黄色く色づく様子も可愛いでしょう。「アカバナヤエサンザシ」も「クリムゾン・クラウド」もともに、花が魅力的な品種と言えます。

特に花を楽しむのか、実も楽しむのかによって、サンザシの品種を選ぶのがおすすめです。中国北京原産のサンザシなどは、丈も大きくなり、実も直径3cmほどに大きく育ちます。実を楽しみたいという人にはいい品種です。他にも可愛い白い花と赤い実を付ける「ルビーサンザシ」なども人気の品種ですよ。

さて、そんな可愛いサンザシの赤い実の効能ですが、どんな効能が具体的にあるのでしょうか。中国では漢方として、中国原産の「オオミサンザシ」の実が使われてきました。「命を養う不良長寿の妙薬」とも言われ、胃の調子を良くする漢方として活用されています。小さな赤い実に、食物繊維やビタミン・ミネラルが入っていて、消化吸収を助けると言われています。

また、ヨーロッパで育てられている「セイヨウサンザシ」は、血流改善に役立つと言われ、生活習慣病の予防にも効果が期待されています。血流を良くするので、冷え性を改善したりすることもできます。美容効果もあると言われています。

また、食べると酸っぱい実のために、クエン酸も入っていて、疲労回復、抗酸化作用にもなると珍重されているサンザシの実です。生で食べると酸っぱいため、サンザシの生の実を酢豚などの甘酸っぱい料理に使う方法もあります。いろいろと使ってみるのもいいでしょう。

最近では、お菓子やお酒にサンザシの実が入ったものも作られるようになってきました。小さな実に秘められたパワーがいろいろな食品に加工されていますよ。

サンザシは、小さくて可愛い花の美しさと赤い実に魅力があり、様々な魅力がある木です。育てやすくて、暑さに強い品種を探すと日本でも育てやすいでしょう。いろいろな魅力を秘めた木ですので、庭で育てて一年中楽しんでみませんか。

様々な効能があるという赤い実も実際に生で食べてみたい気もします。見ているだけでも楽しめ、効能もあるというサンザシの木をぜひ植えてみてはいかがでしょうか。ヨーロッパなどで、生け垣や街路樹で親しまれているように、日本でももっと魅力を堪能してみたいサンザシの木です。

庭に植えて、四季を感じる木としてたくさんの魅力を堪能してみてはいかがでしょうか。イングリッシュガーデンなどでも人気の、ナチュラルな雰囲気のサンザシの木です。おしゃれな庭にもおすすめの木になりそうです。

監修：トマト
毎日いろいろな発見をさせられるガーデニングです。
長年のガーデニング経験から育て方の難しさもそれぞれの植物に学んでいます。
今は多肉植物などにも凝っていて、新しい発見と成長を見ていきたいと思っています。