ガーデニング

手間要らずでカラフルなカランコエ、短日処理のコツを覚えて一年中楽しみたい!

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カランコエは、もともとは南アフリカやマダガスカルなどに自生する多肉植物です。乾燥に強く丈夫なので、短日処理のコツさえつかめば、初心者でも簡単に育てることができます。色の少ない冬にもカラフルな花を咲かせてくれるカランコエ、豊富なバリエーションの中からあなたのお好みのものを育ててみてはいかがですか?

カランコエの覚えておきたい3つの特徴とは?

カランコエの覚えておきたい3つの特徴をご紹介します。

その1:短日植物

カランコエは、日が短くなってくると花目があがってきて花が咲く「短日性」という性質を持っています。お部屋の中で育てていて、「カランコエの花が咲かないな」と思ったら、夜にはちゃんと暗くなる場所へ移動させてくださいね。夜でも電気がついている明るい場所では花は咲きませんので注意しましょう。

その2:多肉植物

カランコエは乾燥に強い多肉植物です。たっぷりと葉に水分を蓄えているので乾燥気味に育てたほうが元気に育ちますよ。鉢底のプレートに水が溜まったまま放置しないよう乾き気味に管理し、水やりは乾いてからたっぷり、と覚えてください。

その3:観葉植物

カランコエは花色や品種が豊富で、葉や株姿もバラエティに富んだ植物です。花期も長く、開花後は花の付け目で切っておけば、脇芽から花が上がってきて二番花が楽しめます。短日処理はちょっと面倒ですが、コツさえ覚えれば管理のしやすい観葉植物です。

カランコエの栽培テクニックを解説!

カランコエは乾燥や寒さには強いのですが、高温多湿の日本の夏は苦手とします。上手に夏越えをするためには、栽培と管理の方法に少し工夫が必要になりますので、下記のポイントに留意しましょうね。

ポイント1:環境

カランコエは、日当たりと乾燥した環境を好む植物です。春から秋にかけて、開花後は雨の当たらない場所で乾かし気味に育て、真夏は直射日光を避けた明るい日陰で育てるのがコツです。

また、寒さにやや弱いので、冬は室内の日の当たる場所で育てましょう。ただし晴れて暖かい日には戸外に置いて日光浴をさせると、株が充実して花芽をいっぱい付けてくれますよ。

ポイント2:水やり

カランコエは葉や茎に水を蓄えているため乾燥にはとても強い植物です。過湿を嫌い、水が多いと根腐れを起こしてしまうこともあるので乾かし気味に管理するのがコツです。

水やりは、土の表面が乾いてからたっぷり与えます。冬は鉢土の表面が乾いて2~3日たってから水を与えるようにしてください。

ポイント3:肥料

肥料は、真夏と真冬を除いて、緩効性化成肥料なら2か月ごと、液体肥料なら1~2ヶ月ごとに定期的に与えるとよいでしょう。

ポイント4:花柄摘み

カランコエは次々と新しい花茎が出てきます。咲き終わった花は、順次に花柄摘みをしてあげましょう。花首のところではなくもっと下の茎の部分で切ってあげると良いと思います。花付きがよくなり、二番花が楽しめますよ。

ポイント5:短日処理

カランコエの花が咲かないという場合は短日処理を行いましょう。カランコエは一日の日の長さが短くなると花芽を付ける性質を持っています。日照時間を12時間以下におさえないと花芽がつきません。夜にも照明が当っているような明るい場所では花は咲きません。

通常は冬以降早春から春頃に花を咲かせますが、もっと早く花を楽しみたい場合は、花を咲かせたい時期の1ヶ月ほど前から短日処理を行います。

短日処理の方法は毎日夕方から朝まで、段ボールなどをかぶせて暗くするだけです。朝になったら段ボールをはずして日に当てます。およそ30~40日間ほどで花の蕾が確認できたら処理をストップしてくださいね。

カランコエの魅力的な品種をご紹介!

カランコエ属の植物はアフリカ南部から東南アジアに至るまで、100種ほどの豊富な品種が分布しています。ですから、花屋の店頭には、カラフルなカランコエ鉢植えが一年中、並んでいるイメージがありますよね。それでは、豊富な種類の中から、おすすめの品種をご紹介します。あなたならどのカランコエを選びますか?

おすすめ品種その1.カランコエ・クイーンローズ

八重咲きタイプの気品漂うカランコエです。淡い色合いの花びらが幾重にも折り重なって、バラのブーケのような株姿はうっとりするほど魅惑的です。

おすすめ品種2.カランコエ・グランディーバ

よく店頭でみかける、とてもポピュラーな八重咲きタイプのカランコエです。花の大きさが3センチほどで、大輪のバラのように豪華な雰囲気を持ち合わせています。株がコンパクトにまとまるので、寄せ植えにして他の花と組み合わせてみてもよいでしょう。

おすすめ品種3.カランコエ・ラウヒー(幸来花)

ラウヒーは冬になると出回る品種です。幸来花という別称を持っていて、ベルの形をした可愛らしい花をつけます。花が楚々として下向きに咲くので、ハンギングバスケットにもおすすめですよ。

おすすめ品種4.カランコエ・トメントーサ(月兎耳)

月兎耳という可愛らしい別称を持つカランコエ。名前のとおりウサギの耳のようなフォルムをしており、全体が白い毛で覆われているのが特徴です。この品種の様に、主に葉を楽しむリーフタイプのカランコエは、お手入れがさらに楽になるので初心者の方に特におすすめです。

ペンネーム:Yoshidanz
ファームステイしたのをきっかけに農業生活にはまる。イギリスのオーガニックガーデニングを通信教育で勉強しながら、コンポースト造りと家庭菜園に挑戦。現在はニュージーランドの海沿いの丘陵地に土地を購入、ポタジェで有機野菜作りに励んでいる。

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