ユッカを植え替えたい！失敗しない方法は？

日当たりのいい場所が好きなユッカです。「青年の木」とも呼ばれ、太い幹と元気な上向きの葉っぱがエネルギーを感じる木です。

元気な葉っぱが沢山付いているのが魅力ですが、その様子を保つには、日当たりも大事な条件です。屋外で育てるのがいい方法ですが、観葉植物として室内で育てる場合には、午前中に日が差し込む場所に置くのがおすすめです。秋から冬の寒い季節も、窓越しに光が沢山当たる場所がいいでしょう。そうするとどんどん成長していきます。

ユッカは、2～3年で植え替えをするのがおすすめです。生長が早いので、鉢の底から根が出ていたら植え替えの時期です。小さな鉢に植えている場合には、時には1年で植え替えが必要になってきますので、よく注意して観察しておきましょう。

ユッカを植え替える方法ですが、植え替える際には、しばらく水遣りを控えるのがコツです。乾燥した土で、ユッカの根を少し半分程度ほぐしながら植え替えましょう。全部は土を落とさないようにします。その際に、黒くなっている根は切って植え替えると根腐れしにくくなります。

そして、植え替えの際には、一回り大きなサイズの鉢を準備します。鉢底用のネットと鉢底石も用意。土は、鉢の3分の1程度まで入れて、ユッカを植えるといいでしょう。そして、その上から鉢の上4cｍ程度まで土を入れていきます。

植え替え終わったら水を遣って、その後は水遣りを控えるのがコツです。この時に水を遣りすぎて根腐れを起こすことが多くあります。植え替え直後は、あまり水を遣ると根を傷めてしまいます。しっかり根が付いてから水遣りをするように気を付けましょう。しばらくは日陰で育てると植え替えが完了です。

ユッカをきれいに元気よく育てるためには、葉っぱが上を向いてきれいな状態であることが大事ですよね。生長が早いユッカですが、育てているうちに葉っぱが生い茂ってしまうことがあります。あまり生い茂って見栄えが悪くなった場合は剪定をしてあげましょう。

ユッカは、剪定して、それを挿し木で増やすこともできますので、植え替えの際に剪定もして増やしてみるのがいい方法です。

剪定に良い時期は４月中旬～５月といった春がおすすめです。春に剪定をすることで、その後、葉っぱを元気よく茂らせることができます。また、ユッカの剪定の仕方は、切った所から上は、生長しませんので、どこから育ってほしいのかを考えて剪定をしましょう。太い枝を大きく剪定しても大丈夫ですが、自分で計算をして切ることが大切です。

もし、伸びすぎていると思った場合は、その茎を3cm～5cm程度だけ残して全部切るといいでしょう。切った所の下からまた新しい芽が出て葉が出てきます。思い切って仕立て直しすることも可能ですよ。

50cm～2.5ｍほどにも大きくなるユッカの木です。中には、天井に着きそうなほど大きくユッカが育つ場合もあります。そんな際には低く仕立て直しをしてみてもいいでしょう。

切った部分を挿し木（挿し穂）でそのまま土に植えておくと、2か月ほどで根が生えてきます。剪定で樹形を整えながら、新しいユッカの木も同時に増やしていくことができれば楽しみですよね。

剪定の場合に、よく見かけるのがユッカの葉が垂れたようになって元気がない場合です。本来、ユッカの葉は上に向いて生えますが、下を向いた場合は、日光不足が考えられます。真夏のお昼の日光は避けた方がいいのですが、それ以外はよく日光に当てるようにするといいでしょう。そうすることで、元気なユッカの葉になっていきます。

また、植え替え後のユッカでは注意する点もあります。ユッカは、元々北米などの乾燥地帯で育つ植物ですので、水遣りをまず控えること。そして、植え替え後はユッカも病気や害虫にかかりやすいので気を付けましょう。

ハダニやカイガラムシなどの病気に注意しましょう。葉の表裏をチェックし、葉水を良くして予防しましょう。風通しを良くすることもユッカの病害虫を防ぐいい方法です。その点でも剪定は大事です。風通しのためにもユッカの仕立て直しは大切なことと言えます。

ユッカは、育てやすく、生長も早いのでおすすめの観葉植物です。生長が早いので植え替えをしながら大事に育ててみるといいでしょう。ユッカらしい太い幹と上をしっかり向いた元気のいい姿を大切にして育ててみましょう。

元気な姿がかっこよくて人気です。スペースが許せば大きく育てるのもいいですね。なるべく日当たりのいい場所を探して育ててみるのがおすすめです。挿し木（挿し穂）でたくさん増やしていくのも楽しみなユッカです。

監修：トマト
毎日いろいろな発見をさせられるガーデニングです。
長年のガーデニング経験から育て方の難しさもそれぞれの植物に学んでいます。
今は多肉植物などにも凝っていて、新しい発見と成長を見ていきたいと思っています。