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「青年の木」ユッカ・エレファンティペスの魅力と育て方

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丸太のような太い幹から、尖って硬い葉が、上に向かって元気に伸びるユッカ・エレファンティペスは、勢い良く上に向かって伸びる姿が青年のようなので「青年の木」と名付けられました。
「エレファンティペス」の名前は、大きくなると茎が太くなり、ぞうの足に似た形になることから名付けられています。

青年の木ユッカ・エレファンティペスは、次々と新芽が伸びてくることから「成長・発展の樹」ともいわれ、新築祝いや開店祝い、引越し祝いなどの贈り物としても人気です。
風水でも、尖った葉が邪気を払うとして、玄関に置く観葉植物としてもおすすめです。

青年の木ユッカ・エレファンティペスの自生地から、どんな環境を好むのかを知り、長く丈夫に育てていくにはどうするのが良いのか、今一度見直してみましょう。

ユッカの自生地は過酷な乾燥地帯

ユッカは北アメリカ~中央アメリカの、昼夜の気温の差が激しい過酷な乾燥地帯に約50種類が自生しています。
ユッカは品種にかかわらず、暑さにとても強く、自生地の昼夜の温度差が非常に激しいため、寒さにもある程度の耐性があり、中には耐寒性が-25℃もあるような品種まであります。
青年の木ユッカ・エレファンティペスはあまり耐寒性がない方なのですが、0℃程度までなら耐えられます。

ユッカは、先端が鋭く尖った硬い葉が、一箇所から放射状に伸びて密生している姿に特徴があります。
ユッカには、茎が伸びてその先端に鋭く尖った葉が密生している「有茎種」と、茎がなく地上部にそのまま鋭く尖った葉が密生している「無茎種」があり、「青年の木ユッカ・エレファンティペスは有茎種の一つです。

有茎種は、原生地では10mを超える巨木になることもあります。
ユッカが大きくなると、葉っぱも長くなっていくため、一枚の葉は、長さ1m、幅10cm近くにまで成長します。

「青年の木」ユッカ・エレファンティペスは室内栽培でも

青年の木ユッカ・エレファンティペスは乾燥に強く、本来は日当たりを好みますが、暗いところでも問題なく育つため、インテリアプランツとしてもおすすめの品種です。
しかし、あまりにも暗いところでは、葉っぱが垂れてきて元気がなくなるので、できるだけ明るいところで管理しましょう。

青年の木ユッカ・エレファンティペスは0℃くらいまでなら耐えられるため、霜が降りないような暖地では、屋外栽培することも可能です。
屋外で地植えにすると、非常に大きく育つので、スペースに余裕のある場所に植え付けましょう。

青年の木ユッカ・エレファンティペスの葉は濃い緑色ですが、葉の両端がクリーム色の斑入りになる「バリエガタ」や、銀色がかった色合いの「シルバースター」など、葉色の違う品種もあります。
葉色が濃い品種に比べると、葉色の薄いバリエガタやシルバースターは、若干寒さや暗さに対する耐性が劣るので、温度管理や日照不足になっていないか、より気をつけるようにしましょう。

水のやり過ぎに注意

過酷な乾燥地帯が自生地の「青年の木ユッカ・エレファンティペスは乾燥を好むため、水はけの良い土で乾燥気味に育てます。

普通の観葉植物用の土でも構いませんが、サンスベリアサボテンにも使うような粒状の観葉植物用の土や、赤玉土小粒の単用もおすすめです。
屋外で管理するのであれば腐葉土をブレンドして使いますが、室内栽培する場合はコバエなどが出やすくなるので腐葉土は使わないほうがベストです。

ユッカの水管理は、表面の土がしっかり乾いているのを確認してから、鉢底から流れ出るまでたっぷりと水やりし、鉢皿には水をためないようにします。
冬は寒さに耐えるために、通常よりもより乾燥気味に管理するので、表面の土がカラカラに乾いてから、鉢底から流れ出るまでたっぷりと水やりし、鉢皿には水をためないようにします。
水を控える場合は、あげる量を控えるのではなく、あげる頻度を控えます。
肥料は、春~秋にかけて観葉植物用の緩効性化成肥料を株元に施肥するようにします。

「青年の木」ユッカ・エレファンティペスの病害虫

通年室内管理していると、風通しが悪いために葉にホコリが溜まり、カイガラムシやハダニがついてしまうことがあります。
カイガラムシやハダニは薬剤が効きにくく、退治が困難なので、予防しておきましょう。

カイガラムシやハダニは葉が湿っている状態が好きではないので、「葉水」が有効な予防手段になります。

・葉の両面に、霧吹きで水をかけておく
・葉の両面をシャワーで洗い流す
・葉の両面を濡れタオルで優しく吹いておく

どの方法でも良いので、時々葉水をかけておくようにしましょう。

「青年の木」ユッカ・エレファンティペスは挿し木で増やして

青年の木ユッカ・エレファンティペスは、まれに花を咲かせることがあるので、種からも育てることは可能ですが、伸びすぎた枝などを使って簡単に挿し木で増やすことができるのでおすすめです。

青年の木ユッカ・エレファンティペスは、春~秋が生育期になるので、この時期に植え替えや挿し木を行います。

芽の部分だけを苗床に挿して挿し木することもできますが、幹だけを5~10cm切り取って挿し木(幹挿し)することもできます。
茎から長く伸びた芽がついている場合も、そのまま残して茎をノコギリなどで5~10cm以上になるように切り落とし、幹ごと挿し木することもできます。

育てている「青年の木ユッカ・エレファンティペスが枯れかかり、全体的にブヨブヨになってしまったときなど、大丈夫な部分を切り落とし、その部分を挿し穂にして新しい株に仕立て直すこともできます。

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