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140年の歴史がある老舗「毛利志満」で和牛の中の芸術品「近江牛」をいただく

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140年の歴史がある老舗「毛利志満」で和牛の中の芸術品「近江牛」をいただく

日本人のみならず、外国人もそのおいしさに驚く「和牛」。そんな和牛の中でも、肉のきめ細やかさ、柔らかさ、そして霜降りの良さなどが評価され、芸術品と称されるほどとなっているものに近江牛があります。今回は、絶品の近江牛を使った料理がいただける名店として「毛利志満」を紹介していくとともに、近江牛のおいしさの秘密を解説します。

最高級の近江牛をいただくことができる名店「毛利志満」

近江八幡市、長浜市の2店舗を構えている老舗の名店「毛利志満」。その歴史は古く、明治2年に創業してからおよそ140年以上変わらず、絶品の近江牛を使った料理を提供しています。
「毛利志満」では、自家肥育牧場である「毛利志満牧場」で育った近江牛をいただくことができます。滋賀県の湖東地域にある毛利志満牧場は愛知川・日野川・野洲川の三河川流域の中心部に位置しており、穀物栽培にも恵まれていることから、牛の栽培に適した環境なのです。こちらで黒毛和牛の中でも最高級とされる、兵庫県但馬産の血統正しい雌牛を限定移入し、それぞれ状態に合わせて飼料も調合するなど細やかな注意を心がけることで、ストレスのない牛へと育て上げています。
「毛利志満」では、近江牛のおいしさをふんだんに取り込んだ料理をいただくことができます。それでは近江八幡本店の料理をご紹介します。まずは、「石焼コース」では厚めの近江牛を贅沢にジュージューと焼き上げることで、近江牛本来のうまみを最大限に味わうことができます。口いっぱいに広がっていく牛肉の甘味は堪えられません。そのほか「すき焼きコース」、「しゃぶしゃぶコース」ももちろんおすすめ!サシの入った美しい牛肉は、とても柔らかく、口のなかでとろけていくような味わいですよ。また、こちらの3コースには「牛トロ握り寿し」も含まれており、脂ののった魚とはまた違ったおいしさを楽しむことができます。
一方で、長浜黒壁店では石焼やすき焼き、しゃぶしゃぶに加えて「ステーキ重御膳」や「ビフカツ膳」など、手軽に近江牛をいただくことができるメニューも充実しています。そのほか、「ハヤシライス」や、お子様にうれしい「お子様ハンバーグランチ」の用意もあるなど、様々な調理法で近江牛を楽しめるのも嬉しいですね。

高村幸太郎も愛し、一世を風靡した近江牛の牛鍋

「毛利志満」のルーツは明治12年、滋賀県竜王町山之上出身の竹中久次・森嶋留蔵兄弟が東京・浅草の地に牛肉の卸小売りと牛鍋のお店である「米久」をオープンさせたことにあります。こちらは当時爆発的にヒットしました。

「往来、絶えざる浅草通り。御蔵前の定舗の名も高旗の牛肉鍋」

当時はこのように詠われることもあり、詩人・彫刻家であった高村幸太郎も「米久の晩餐」として詩を読んだこともあります。それだけ牛鍋は一世を風靡したものだったことがわかります。その後、米久は存続を絶たれてしまいますが、近江牛の価値を確立させた功績は高く評価されており、「毛利志満」もその意思を継ぎ、近江牛の発展に取り組んでいます。

近江牛ってどんな牛肉?

続いては、近江牛とはどんな牛肉のことを指すのかなど、おいしさの秘密にも触れながら詳しくみていきましょう。近江牛とは、基本的には「豊かな自然環境と水に恵まれた滋賀県内で最も長く飼育された黒毛和種(地域団体商標(文字商標) 第5044958号)」という定義に基づいた牛肉のことをいいます。主に滋賀県東部に位置する蒲生、神崎、愛知の各郡において、昔から今に至るまで生産され続けています。

近江牛の歴史は長く、最も古い史実としては1590年の秀吉の小田原攻めのとき、高山右近が蒲生氏郷と細川忠興に牛肉を振る舞ったということとなっています。その後、明治時代に入ると、西洋文化の台頭により牛肉の消費率が大幅に上がったことで、近江牛の消費も増えていきました。

近江牛のおいしさの秘密

近江牛はその肉のきめ細やかさ、柔らかさ、霜降りの良さなどで、芸術品と称されているほど上質な和牛でもあります。ではどうして近江牛はこれほどまでに美味しいのでしょうか。

そもそも近江牛が生産されている近江の地は、もともとお米や麦などが盛んに栽培されている農産地でした。そしてその農産に欠かせない動物として、牛がいたのです。長い歴史のなかで、牛のことを良く学び、知ることができた近江の民たち。その後、食用牛として近江牛が誕生するにあたって、牛のことをよく理解していることで、おいしい牛肉を作り出すことができたのです。近江牛のおいしさは、近江の人たちが牛を大事にしてきたからこそ生まれたものだったのですね。

近江牛のおいしさ、ぜひ一度ご賞味あれ!

日本の和牛の中でも見た目、味ともに最高級と称される近江牛は、ぜひとも一度は食べてみたいものです。「毛利志満」では、いろいろな近江牛のお料理をいただくことができるので、近江にお越しの際は訪れてみたいですね。

店舗情報

【毛利志満 近江八幡本店】
■場所:滋賀県近江八幡市東川町866-1
■アクセス:名神高速竜王I.Cより国道8号線経由で約10分
■URL:http://www.oumi-usi.co.jp/hachiman/menu/

【毛利志満 長浜黒壁店】
■場所:滋賀県長浜市元浜町11-27
■アクセス:JR北陸本線 長浜駅より徒歩5分
■URL:http://www.oumi-usi.co.jp/nagahama/menu/

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