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農薬を使わないでアブラムシを駆除するには

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家庭菜園で野菜やハーブを栽培するとき、口に入れるものなので、できればアブラムシが付いたとしても農薬を使わないでアブラムシを退治したいものです。

でも、その前に、まずはアブラムシを付きにくくするテクニックを駆使し、できるだけアブラムシが付く量を減らした上で対策した方が、精神衛生上も楽になります。

農薬を使わないアブラムシを付きにくくする方法と駆除法をご紹介します。

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アブラムシは高層階でも室内でもやってくる

マンションの高層階なら、完全室内栽培なら、アブラムシは付かないだろうと思いがちですが、アブラムシは、どこからともなくあらわれて気が付いたら大繁殖していたということがよくあるようでです。

アブラムシが付いてもすぐに植物が枯れてしまうことはありませんが、見た目も悪いですし気持ちも悪いですね。放置していると野菜も花もボロボロになってしまいます。

アブラムシが付いてしまったら早めに対処することで被害の拡大が防げ、農薬に頼らなくてもアブラムシの除去できます。

簡単でもアブラムシをつ付きにくくするためには

アブラムシは嫌だけれど、アブラムシを付きにくくするためにあれこれと複雑なことをやるのは面倒なものです。

天敵のテントウムシを連れてくればよいといいますが、どこから連れてくればいいのか、困り果てます。

簡単に無理なくできる方法を利用しつつ、アブラムシの被害を最小限に抑えるように工夫してみましょう。

種をまいたら不織布で覆っておく

リーフレタスやキャベツ、小松菜など、葉物野菜は普通に育てると、まだまだ小さいベビーリーフの状態でもアブラムシだらけになってしまいます。

食べる気がうせてしまうので、そうならないために、種をまいたらすぐにプランター全体を不織布で覆っておきましょう。
水遣りするときも、不織布の上からでも水は通るので不織布の上から水遣りしても構いませんが、不織布を外して水遣りして、またかけておくこともできます。

むき出しの葉っぱができるだけないようにしておくことで、アブラムシの繁殖量を少なくすることができます。
しかし、残念ですが、この方法でもアブラムシはある程度は付いてしまいます。
でも、何もしないより格段にましになります。

土を使わない室内水耕栽培でネットをかぶせて

土で栽培をするとどうしてもある程度の虫が出てきてしまいます。
できるだけ虫が付かないようにするには、土を使わない室内での水耕栽培が有効です。

スポンジの上に種まきをして、液体肥料を規定量に薄めたものに浮かせておくことでも、発芽し、成長していきます。このとき、100均のものでも構わないので、目の細かい洗濯ネットで容器ごと覆っておきます。

アブラムシだけでなく、あらゆる虫が土に栽培するとき以上に付きにくくなります。

葉っぱの両面に強めのシャワーをかけておく

アブラムシは水気の多い葉っぱを嫌います。水遣りをするときに強めのシャワーで葉の裏表両面にしっかりと水をかけておきましょう。

アブラムシは新芽の周りに好んで付くので、新芽の周りを集中的に洗い流しておきます。

水で葉をよく洗うことでアブラムシをある程度は少なくできますが、まったく付かなくすることまではできない点に注意してください。

光物に弱い性質を利用する

アブラムシは光を嫌う性質があると言われています。
アブラムシが付いてほしくない植物の株もとにアルミホイルやアルミシートを貼ったり、CD−ROMの光沢面の方を上にして置いてみたりするのもオススメです。

見栄えが悪くなり、きらきらしすぎて扱いにくくなるのですが、アブラムシ除けには効果的です。

ついてしまったアブラムシの退治法

アブラムシが付いているのを見つけたら、なるべく早くに退治するようにしましょう。
早期に対処しないと、手が付けられないほど被害が広がり、丸ごと抜いてビニール袋に詰めて処分することしかできなくなってしまいます。

強めのシャワーで流してしまう

アブラムシは木や葉っぱにそれほどしっかりとくっ付いているわけではありません。
強めのシャワーで葉の両面をしっかりと洗い流すことで、かなりのアブラムシを取り除くことができます。

虫の卵も一緒に退治するのであれば、40度くらいの温シャワーが効果的ですが、水だけでも効果はあります。
新芽の先端を片手で持ちながら、シャワーノズルをもう片方の手で操作して全体を裏表まんべんなく洗い流します。

量が少なければガムテープに張り付けて

付いたアブラムシの量がそれほど多くない場合は、輪っかに丸めたガムテープをアブラムシにとんとんとあてて接着させてアブラムシを取り除く「テデトール(=手で取る)」で対処しましょう。

オーソドックスな技ですが、頑張った分だけ確実にアブラムシの量が減っていきます。

ビニール袋を鉢ごとかぶせて密封して

アブラムシが付いた鉢ごとビニール袋をかぶせて密封した状態で日当たりのよい場所に置いておきましょう。
しばらくするとアブラムシが袋の上の方に集まってくるので、袋を下から外してアブラムシごとビニール袋を処分します。

袋を外すときにアブラムシを取り逃がさないように気を付けるとともに、育てていた植物が弱ってしまうこともあるので、駆除中は植物の状態をしっかりと観察しておきましょう。

木酢・牛乳・唐辛子スプレーなどが人気だけれど

木酢液や牛乳を薄めた液や、唐辛子を漬け込んだ酢や焼酎などをスプレーしてアブラムシを退治する方法がありますが、手間がかかる割に効果はあまり高くありません。

アブラムシが一時逃げるだけですぐ戻ってきたり、異臭が漂う割に効果がなかったりもします。

でんぷん液を塗布する方法が効果的と言われていますが、育てている植物が多くなるとちょっと面倒になりがちなので、少ない栽培数の場合や、これくらいの手間はなんともない方にはオススメの方法ではないかと思います。

まとめ

アブラムシは植物の新芽の方につきやすく、高層階でも室内でもものともせずに増えていきます。

無農薬でついてしまったアブラムシを完全に除去するのは難しく、アブラムシが付いてしまう前にできる限りつかないように防御策をとり、見つけたら早期に対策をするのが被害を拡大させないためのコツです。

アブラムシを放置していると植物の生育状態がだんだんと悪くなり、枯れてしまうものもあるので、おいしい野菜を栽培するためにはアブラムシ対策は欠かせません。

ガーデニングの天敵アブラムシを駆除するには

家庭菜園ではアブラムシの無農薬での駆除は必須作業ですが、食べることのない観賞用の植物に関しては、影響が少ない殺虫剤を駆使してアブラムシそのものを寄せ付けないようにしておくことは、後々の駆除作業を減らすことでもとても有効です。

アブラムシをつきにくくし、これさえあればアブラムシ対策は簡単!というような殺虫剤を紹介するとともに、アブラムシ対策のやり方をご紹介しましょう。

アブラムシはいろいろな病害虫を呼び込んでくる

アブラムシは高層階でも室内でも植物を栽培していると忍び寄ってきます。
アブラムシが付いたからと言って、人を刺したりしない点では害のない虫と言えますが、放っておくとびっしり付いてしまうため見た目にも悪く、穂先や新芽、蕾の先端に付きやすいので花が咲きにくくなり、場合によっては枯れてしまうこともあります。

また、アブラムシは甘い汁を出すため、アリを呼び寄せたり、すす病などの病気も媒介してしまい、放置すると厄介な害虫です。

飛び回るし、周りにどんどん被害が拡大してしまうので、放置せず早めに除去するようにしましょう。

アブラムシは弱い殺虫剤でも効果は十分

アブラムシはカイガラムシや大きな芋虫などと違って、あまり薬効が強くない、弱めの殺虫剤でも十分に殺虫効果があります。

アブラムシはどちらかと言えば除去のしやすく扱いやすい、植物をすぐにダイレクトに枯らすわけではない害虫なので、あまり殺虫効果のないような、使用しても害の少ない薬剤を使うことでも十分に取り除けます。

テデトール(=手で取る)などで苦労して取り除くようにしないと駆除できないような害虫ではないので、無理せず殺虫剤を使うようにしましょう。

口にしない観賞用の植物は殺虫剤を利用して

子どもが口にしてしまう危険性があったり、野菜など食べる目的で育てる植物については、家庭で栽培する場合、殺虫剤をむやみに使わない方がいいのですが、そうでない場合の、口にする危険性がない観賞用の植物については、虫が付きやすいのに無理して無農薬で育てるメリットは多くはありません。

アブラムシに関しては土壌に深刻な影響を及ぼさない害の少ない弱い殺虫剤で十分に簡単にいなくなった状態が作れます。毎日時間をかけてじっくり手で取り除いて回れるのでないなら、殺虫剤に頼るのは賢いやり方ではないでしょうか。

あらかじめアブラムシを寄せ付けないために

アブラムシは水気を嫌うため、強い水流で葉を洗い流すように、水遣りのときに強めのシャワーで葉の両面を洗い流すように水をかけることでもアブラムシを付きにくくできます。

また、春先に新芽が出始めるころに、春の芽出し肥をまくと同時に、アブラムシが付きやすい、口にする心配のない観賞用の植物に関しては「オルトラン」などの汎用性が高くて安価であり、殺虫効果があまり高くない薬剤を株もとに散布しておくと、長期間アブラムシを見かけずに済みます。

2、3ヵ月すると薬効が切れてくるのかアブラムシが付いてくることがあるので、また「オルトラン」などをまいておくと心配が減ります。

付いてしまったアブラムシを退治する

付いてしまったアブラムシは、少量であれば強めのシャワーで洗い飛ばすことでもかなり減らすことができますが、まったく付かないようにはなりません。

量が増えてきたときは、「ベニカXスプレー」など、植物の病害虫用のスプレーをアブラムシが付いている部分にまんべんなくかけておくと、2〜3回で全く見かけなくなります。
病害虫用のスプレーはうどんこ病などにもよく効き、大きな容量のスプレーボトルで販売されているので、植物を栽培するときにはとても役立つので、必須アイテムのひとつです。

強めのシャワーで洗い流しても効果が

日常的に葉の両側を強めのシャワーで洗い流すことで、アブラムシはかなりの量を予防することができ、多少付いたアブラムシも、洗い飛ばすことでかなりの量を減らすことができます。しかし、完全にいなくなる状態にするのはむずかしくなります。

口にする野菜の場合は、この「シャワーで洗い流す」ことが最も効果的で、それでも残っているアブラムシをガムテープなどに張り付けてテデトールをするのがオススメです。

しかし、植物につく虫のなかで、アブラムシは殺虫剤が効きやすく、どちらかと言えば扱いやすい害虫なので、あまり強くない、素人でもまくだけで対応できる殺虫剤を利用して、できるだけ手間をかけずに除去する方が、口にしない植物を育てるうえでは、労力としても精神衛生上でも負担が少なくなるかと思います。

虫が大嫌いなのに、マンションの高層階なのに、アブラムシがびっしりついたから根こそぎ抜いて捨てて、二度と植物を育てるのはやめたという話も耳にします。
ちょっとしたグリーンは、心にゆとりを持たせてくれるので、アブラムシであきらめてしまうのはとても残念です。

アブラムシは防ぎやすい害虫なので、上手に防いでグリーンライフを生活に取り入れてみてほしいと思います。

まとめ

アブラムシは高層階でも室内栽培でもいつの間にか植物を育てていると忍び寄ってきます。
しかし、アブラムシは殺虫剤が効果的に働きやすい害虫なので、あらかじめ「オルトラン」などを株もとにまいて、水やりの時に葉の両面に強めのシャワーをかけるなどして予防し、ついてしまったアブラムシは「ベニカXスプレー」などで早めに取り除くようにすると、かなり軽減させることができます。

アブラムシは人を刺したりしませんが、アリを呼び寄せ、すす病などの病気もよび、びっしりついてしまうと植物を枯らしてしまうこともあるので、予防と早めの対処をするようにしましょう。

アブラムシは、強力で取り扱いが難しい殺虫剤を使わなくても簡単に除去できる害虫なので、むやみに強い殺虫剤を使ってみる必要はありません。
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アブラムシの確実な駆除はある?

アブラムシが大量発生した際にはその気持ち悪さと数の多さにどうしたらいいかわからなくなってしまう事も結構ありませんか。
一度発生してしまうとその駆除方法に迷います。ここではあらためてアブラムシの駆除方法について考えてみます。
様々な種類のアブラムシがいるお馴染みの害虫ですが、その駆除方法について詳しくまとめてみます。

アブラムシの駆除方法あれこれ

アブラムシも数が少ないうちは、セロテープやガムテープでペタペタ取って駆除するのも1つの手です。
固まっていますので原始的にくっつけて取るのもいいでしょう。「粘着君」と呼ばれているでんぷん成分を主な材料としたものも市販されています。粘着性でアブラムシをくっつけて退治する方法は安全ですのでおすすめの方法と言えます。

また、アブラムシは小さいので牛乳で窒息させるという方法もあります。牛乳と水を1:1で割ってスプレー容器で植物に散布することでアブラムシが呼吸できないようにする方法です。これならばアブラムシを退治した後で、植物に水を流すだけで安全に駆除ができます。

また、よく言われる木酢を薄めたり、トウガラシを浸けた液などを吹きかけたりする方法ですが、一時的にアブラムシは逃げますが、完全な駆除はできません。あまり有効な方法ではないかもしれません。

アブラムシの生態を利用して駆除する方法

また、アブラムシの生態を利用して駆除する面白い方法もあります。アブラムシが実は黄色の色が好きだというのは知っていますか。
アブラムシが少し程度でしたら、その性質を利用して黄色の粘着板にくっつけてしまう方法があります。
黄色に寄っていきますのでそこでくっつけて退治します。また、羽があって日中に飛んで活動しているアブラムシに強い光を下からあてる方法もあります。飛んでいる際中の上下感覚をなくしてしまう方法です。
「シルバーマルチ」(園芸用シートのシルバーになっているシート)を設置して光を反射させて驚かせます。アブラムシは春に特にたくさん飛んでいる事が多く、春にはこんな対策もしっかりしておくといいかもしれませんね。

両方ともなんだか不思議な駆除方法ですが、結構有効と言われていますので試してみる価値があります。

こうして、意外とアブラムシについては、殺虫剤を使わなくても様々な駆除方法があり、有効と言われていますのでやりやすい方法で試してみてはいかがでしょうか。まずはアブラムシの生態も知っておくとこうした駆除方法も効果的にやりやすくなるのではないでしょうか。

そして、アブラムシは繁殖力も強い虫ですので、まずは数が少ないうちが退治しやすいと思いましょう。増えてからでは大変ですので、葉っぱや茎をよく観察しておくことが必要です。アブラムシが少しのうちに駆除対策を取るのが一番有効な方法です。

また、アブラムシの天敵のてんとう虫を使うという手もあります。
てんとう虫を呼び寄せてアブラムシの駆除のために活躍してもらいます。幼虫を捕まえててんとう虫を近くに置きます。こちらも多く試されている方法ですのでいかがでしょうか。

早い段階の薬剤による駆除も大事

また、アブラムシは一度駆除しても飛んでくるのが厄介です。知らない間にまた一杯繁殖していたということもありえることです。例えば、マンションのベランダなどで育てていた場合に羽のあるアブラムシがすぐに飛んでくる場合があります。

そこで、最初のうちから早めにアブラムシに薬剤をやって駆除しておくという方法もいい方法です。予防策でやるのもいいでしょう。大量発生してから強い薬剤を使うよりも最初に軽いものを使っておくと方法もいいと言えます。

成長の早い段階や収穫前の段階であれば人にも影響が少なくてすみますので、最初からアブラムシに注意をして薬剤を利用しておくという方法もおすすめです。

野菜の害虫退治になどと書いてあるスプレーや散粒などで速効性があって持続性があるようなものを選ぶといいでしょう。また、あまり同じ薬剤を長く使っているとアブラムシに抵抗力ができてしまうために効かなくなる事もあります。効いていないと思った場合は違う種類のものに替えてみるのもいいのではないでしょうか。

アブラムシが付かないような環境も大事

そして、まずはアブラムシが付かないような環境を作ることも大事です。アブラムシは乾燥が好きですので、乾燥させないような環境にすることでアブラムシを寄せ付けないようにするのも有効です。またアブラムシの好きな窒素の肥料をあげる場合には注意をすることも必要です。

さらに、植物の葉っぱも風通しが悪くならないようにいつも下の方までしっかり見てあげましょう。アブラムシが好きな環境を作らないようにすることです。

植物の世話をしっかりしてあげることでアブラムシの予防対策にもなります。一度付いてしまうと中々退治するのが面倒ですので、アブラムシが付かないような環境づくりも大事にしてみてはいかがでしょうか。

そして、もし付いてしまってもあわてずにしっかり退治する方法を取りましょう。完全に退治する方法を取ること、そして、一度退治したからと言って油断しないこともアブラムシ駆除には大事な方法です。

アブラムシの種類や生態は複雑?

アブラムシと聞くとガーデニングをしている人や家庭菜園をしている人にとってはまたアブラムシが発生していると思ってしまうようなとても注意が必要なものですよね。

多くの植物に付き、しかもたくさんの姿を見つけますので気持ち悪くて嫌になってしまうのではないでしょうか。あらためてアブラムシの種類や生態について知ってみることでその対策も考えてみませんか。

アブラムシの種類は700種類以上?生態も不思議がいっぱい

アブラムシは、とても小さくて2〜4mmの大きさですが、見つける時は大量で害虫としては存在感がありますよね。日本だけでも700種類以上もいると言われています。

あんな小さな虫が700種類以上もいるというのは驚きです。また、その生態も不思議で、メスだけで子どもを産むことができます。春や秋が繁殖期で、なんと成虫になるのに10日しかかからないという成長の早さも特徴的です。

つまり10日経てば生まれたその虫がまた新しい卵を産んでいくという繁殖力の強さです。たくさん見つけるということにはこんな生態も影響しているということになります。

アブラムシとアリの親密な関係

アブラムシは別名「アリマキ」と呼ばれ、実はアリと仲がいい虫です。
実はアブラムシは自分自身では身を守る力が弱い虫と言われています。そこで甘い排泄物を出してアリを味方につけることでアリによって外敵から身を守ってもらっている関係にあります。つまり、アブラムシがいる所にはアリもいるということになります。
アリを見つけた時にも注意が必要ですね。

アブラムシが多い時期は

アブラムシは、また1年中よく見かけますよね。特に3〜10月の気候がいい頃に多くみられますが、意外と真夏の暑さに弱い特徴があります。4〜6月か、9〜10月の気候が穏やかな時期を好みます。

つまり、気候がいい時期がアブラムシの強い繁殖力に注意をする時です。また、温かい地方では一年中注意をしていた方がいいとも言われています。

アブラムシが多い条件はこうした初夏や秋の晴天で雨が少ない時、日当たりが悪く風通しも悪い時に発生します。風通しや日当たりは植物にもいい条件を作ってあげることでアブラムシ対策に役立ちそうですね。ベランダでも風の通る場所に置いてあげることなどでアブラムシ対策にも良さそうです。

実際のアブラムシの害は怖い?

実際にアブラムシの害と言うのはどんなものがあるのでしょうか。見た目の気持ち悪さだけでなく、アブラムシは、植物に口針を挿すことで寄生していきます。
そして植物から栄養を吸い取っていきます。多くのアブラムシが栄養を吸い取るので植物は弱ってしまいます。アブラムシがつくことでコブができたり、葉っぱが丸くなったり、縮まったりするなど奇形になっていき弱っていきます。

また、アブラムシが付くことでウイルスが媒介されたリ、葉っぱなどが黒くすす状になる「すす病」の原因にもなります。また、アブラムシが動き回りますので他の植物にもどんどん病気が感染していきます。

アブラムシがアリを引き寄せるために排出している甘い排泄物もアリ以外の虫も呼び寄せて「すす病」の原因となる菌も付けてしまうこともあります。

アブラムシは小さな虫ですが、こうして植物にいろいろな大きな影響を与えてしまう怖い害虫です。小さなアブラムシがひいては植物を枯らしてしまうまでになってしまう怖いものです。

アブラムシのもたらす影響は3つ

つまり、アブラムシがもたらす影響は大きく分けて3つです。

1. アブラムシが植物の茎や葉などから栄養を直接吸い取る害→コブができたり、葉っぱが丸まったり縮まってくることで判明

2. アブラムシがもたらすウイルスによって「すす病」になる害→葉っぱが黒くすす状に粘つく

3. アブラムシの甘い排泄物によってアリや他の虫がきて「すす病」を誘発→アリや他の虫もたくさん来て、葉っぱもすす状になる

このような状況になっていないか、常に茎や葉っぱを注意する必要があると言えます。
例えば、植物が成長して混み合って風通しが悪くなってきた場合などには特にこんな確認と注意が必要です。よく植物の裏や下の方まで確認して「アブラムシ」がいないか、アリなどが来ていないかを注意する必要があります。
そして、もしウイルスに感染したり、「すす病」になっているような黒ずんだ傾向があったらすぐにその葉っぱや茎を取り除くことも重要です。

アブラムシの生態からすぐに増えてしまうことを警戒

少しでもアブラムシがいると思ったら、すぐに駆除をすることがとても大切と言えます。その生態から繁殖力が強く、放っておくと大変なことになることがわかって頂けたと思います。

そのアブラムシの予防対策としては、環境的にはあまり乾燥させないようにすることや飛ぶアブラムシを弱らせて近づけないようにする、光を反射させる「シルバーマルチ」などのシートを使う方法もあります。またアブラムシが好きな窒素成分の化学肥料にも注意をします。アブラムシをやっつけるために天敵のてんとう虫を呼び込む作戦もあります。

できるだけ早めの予防対策から考えてアブラムシが繁殖する前に発生を予防することがおすすめです。駆除しなくて済むようにできれば予防対策も頑張りたいものです。

アブラムシの無農薬での退治方法はある?

アブラムシが発生することがよくあると思いますが、できれば薬などを使わずに退治できたらという思いがありますよね。そんな時におすすめの無農薬での退治方法をまとめてみました。

とにかく数が多くて嫌になってしまう害虫ですのでまとめて取るような対策をご紹介します。

アブラムシが発生する場所はどんな場所?

まず繁殖力が強いアブラムシですから日増しにどんどん増えていきます。アブラムシを早い段階で見つけることが大事です。よく気づいた時には大量に発生しているということも多いのではないでしょうか。

日頃から葉っぱや茎をよく観察しておくことも必要となってきます。葉っぱが過密状態で茂っているとアブラムシが発生しやすくなります。

アブラムシは特に日光が嫌いですので日によく当てるようにし、植物の風通しをよくしておくことが大事です。株元をスッキリとするため不要な枝や葉っぱは取り除いて、株元にもしっかり日光が当たるようにしてあげましょう。

また、アブラムシは窒素成分が好きですので、窒素の肥料などをあまりやりすぎないように注意しましょう。

つまり、日が当たらない密生している株元や葉っぱの裏などを中心にアブラムシがいないかどうか日常的に見ておくことが大事だということです。

無農薬での駆除方法はある?牛乳や色を使って退治できる?

よく日頃から見ておくことで、もし数が少ないうちに早めにみつけることができたらセロテープやガムテープでくっつけて取り払ってしまうのも一つの方法です。

また、アブラムシの場合は牛乳と水を1:1で割ったものを散布するのもいい方法かもしれません。牛乳を入れたものを散布することでアブラムシが呼吸できなくなり窒息して死にます。牛乳ですので、散布後は水できれいに流せば安全ですよね。

カイガラムシは体を分泌物で覆っていてあまり牛乳などを散布する方法は効きませんが、アブラムシの場合は牛乳も割と効果的です。

また、一般的によく言われる木酢を薄めた物を掛けたり、トウガラシを浸けた液などを吹きかけたりする方法はアブラムシが嫌がり逃げはしますが、完全な退治方法とはなりませんので注意が必要です。繁殖力の強いアブラムシは戻ってくることになりますのでしっかりとした駆除方法を取ることがおすすめです。その場ですぐに死滅させるようなことができる退治方法がベストです。

住友化学から発売されている「粘着君」という市販製品もあります。こちらはでんぷん成分を主にしている製品なので安心です。希釈してスプレーで使うタイプとなっています。かなりの粘着力がありますので、それでアブラムシを捕まえてしまうというものです。

この製品のいい所は、成分がでんぷんですので、一度で効かなくても何度も散布できて安心と言う点です。匂いも少なく野菜や果物など口にする植物にも使えます。ただ、デメリットもあり、粘着性があまりに強く、葉が粘ついてしまう事もありますので希釈の割合や高温の時には葉への影響も考えて散布を控える方が良さそうです。

そして、数が増えた場合にアブラムシの好きな色を使って退治する方法もあります。黄色などが好きなアブラムシの生態を活用する方法です。黄色に集まりますので、黄色の粘着板を用意してそこをおとりに使ってやっつけます。周りには他に黄色のものなどを置かないことがコツでここにおびき寄せるようにします。

また、天敵のてんとう虫を捕まえてきてアブラムシを食べてもらうという方法も良く知られていて有効です。

アブラムシの生態を知ることで様々な面白い退治方法も生まれています。自分で取り入れやすい方法を試してみられてはいかがでしょうか。

予防策や日頃からの対策はある?

また、これは予防策ですが、羽根があるアブラムシが最初に飛んでくることから発生していきますので、飛んでこないように予防する方法もあります。アブラムシは、日光が嫌いですのでそれを利用し、キラキラするシルバーのものを置いて光を反射させる方法です。下から強い光を浴びるとバランスを失って上手く飛べなくなるそうです。

ただ厄介なことは、こうした様々な退治方法で一度退治したと思って安心したり油断したりしてはいけないということです。またアブラムシが飛んでくることがあるので常に注意が必要なことです。

常にキラキラする物をそばに置いておいたり、黄色の粘着板などをいつも置いておいたり、白色にはあまり近づきませんので白色で周囲を囲んだりする常備的な対策もやっておくといいかもしれません。

初期に軽い農薬を使うというのもありかも

こうした大量発生するアブラムシが一番怖い点は発生することで病気を運んでくることです。見た目の気持ち悪さもありますが、最初にどれだけ退治できるのかがやはり重要となってきます。

ここでご紹介した農薬を使わない方法を試してみても退治できないこともあるでしょう。そうした際には薬を早めに使うという方法もあります。後で強い農薬を使ってしまうということがないように早めに軽い薬を使う手もあるでしょう。

生育の初期段階であればそれほど問題があまりないこともあり、決められた量と決められた回数を守って使えばそれほど人体の影響も大きくないこともありえます。 どちらを選ばれるのかはそれぞれです。とにかく、アブラムシへの見張りを忘れずに早めに退治することを目指していきたいものです。

アブラムシの卵と退治時期に詳しくなるには?

アブラムシが発生すると、大変で厄介だなあと言った思いになってしまいますよね。アブラムシはたくさんいることが多くそう思ってしまう事が多いのではないでしょうか。できるだけ早くアブラムシを見つけて退治したいというのが私達の本音です。

ここでは、アブラムシを早く見つける方法についてまとめます。卵の段階で見つけるおすすめの方法を探ります。

アブラムシの卵ってどんな形?

アブラムシを卵の状態で早めに見つけるにはどうしたらいいでしょうか。アブラムシは成虫でも2〜4mmと言った小さな虫です。その卵と言ったら、もっと小さなゴマのようなものになります。

アブラムシの産卵時期はと言うと、実は1年中とも言われています。アブラムシの生態と言うのが変わっていて、雌雄の別がありますが、春から夏までは雄だけが増殖していくという特徴を持っています。そして、3月〜11月の雨の少ない時期がよく発生する繁殖期となっています。

冬は、関東より北では卵のまま過ごし、それより西の地域では成虫のまま冬を越しますので冬でも卵を産み続けるアブラムシがいます。西や南の地域では1年中の注意が必要となります。

つまり、北の地域では、卵のまま孵化していない冬の時期が退治するには一番のチャンスです。春になって暖かくなると一気に増えていきますのでそれまでに見つけたら退治しておくことです。南の地域でもできるだけ寒い時に孵化していない物を退治するのがおすすめですよね。

アブラムシはどうやって来る?

もともと、アブラムシはどうやって発生するのでしょうか。アブラムシは飛んでやってくると言われ、他の野菜や植物から羽根があるアブラムシの成虫が飛んで移ってくることで付いてしまいます。そこからどんどん卵を産んで孵化して増えてしまいます。

ということで、まず、最初の段階で飛んでこないように予防するのもいい方法です。防虫ネットを張っておくというのもおすすめです。特に3月〜11月の雨が少ない時期に発生しやすいので、アブラムシが飛んでこないように最初からネットで予防しておきます。太陽光も嫌いなのでシルバーのシートでギラギラとさせてみるのもいい方法ですね。ただ、ちょっと見栄えが悪いので少し抵抗があるかもしれませんね。

また、アブラムシはアミノ酸が大好きですので、窒素成分の肥料を与え過ぎると寄ってきます。葉で合成されるアミノ酸が過多になるためにアブラムシが好んで集まってきます。元肥として窒素肥料をあまり多く使いすぎないということもアブラムシ対策としては必要です。

また、土をあまりに乾燥させてしまうと植物も水分不足のために植物自体の耐性が下がってしまってアブラムシの被害にも合いやすくなると言われます。

こうして考えますと、羽根のあるアブラムシが飛んでこないように、できるだけアブラムシが好きでない環境をいろいろ作ってやることが大事となってくるようです。

色で撃退する方法もあり?

また、アブラムシの最も好む色というのもあって、「鮮やかな黄色」や「黄緑色」、「オレンジ色」などを好みます。そういった野菜の実の色やカラフルな花には特に付きやすいということにもなります。そして、白色にはほとんど寄り付かないという性格もありますので、白色の物で囲んでしまうというのもいいですよね。

アブラムシが鮮やかな黄色などを好むという事で、黄色をおとりに退治する方法も考えることができます。例えば、黄色の花などが周りにない所に、わざと黄色のものをおとりに置いておきます。
黄色い容器の中に、水と薬剤や家庭用洗剤を入れてかき混ぜて水の中におびき寄せておぼれさせる方法です。色で退治するという独特の退治方法ですよね。アブラムシの生態を知ることでこんな方法もやってみることができます。

繁殖力旺盛なアブラムシが脅威に

まだ卵を産む前ならばいいのですが、アブラムシは一度に30個程度の卵を産むと言われています。驚異的な繁殖力といえますよね。それは一匹孵化することで短期間でとても早く増殖していくということになります。

一度に30個卵を産んで、その卵から今度は1週間で卵を産む成虫になります。そして、それを1か月ずっと続けて産卵し続けていきます。どんどん増えていくということが計算上でもわかってきますよね。

私達が早く退治しないといけない思いは、このようなどんどん増えていくと言った強い危機感からでもありますよね。見つけた時には数えきれないくらい一杯だったということが多いものです。

アブラムシとてんとう虫の関係を活用?

アブラムシの生態から考えて、天敵の関係を利用してアブラムシを退治する方法もあります。アブラムシの天敵であるてんとう虫を捕まえてきて退治してもらう方法は特におすすめです。この方法は意外と知られている方法ですので試してみられるのもいいのではないでしょうか。

こうして、アブラムシの卵について、そして生態について知ることで、アブラムシの退治しやすい時期や退治のコツが少しわかって頂けたことと思います。

とにかく繁殖力が旺盛なアブラムシですので、早く退治することが一番です。

たくさんのアブラムシを一気にやっつける方法は薬を使って退治する方法もありますが、原始的に取り払う方法もとても有効です。
臆せず退治してみましょう。
少し根気は必要ですが生育期を迎えるまでにできるだけ退治してみるのがコツです。

監修:きなりのすもも
16年前に趣味でバラ栽培をはじめたのをきっかけに、花木、観葉植物多肉植物
ハーブなど常時100種を超える植物を育て、弱った見切り苗や幼苗のリカバリー、
一年草扱いされている多年草の多年栽培などに取り組んでいます。

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